【日記】10月18日〜10月24日

10月18日
まもなく始まる大型案件の準備が続く。
派遣さん達と一緒に仕分けをしたり、シールを貼ったりする。

終わって新人くんとガハガハ話しながら帰っているとさっきまで一緒に働いていた派遣さんが追い付いてしまって結果的に3人で駅まで行くことに。
派遣さんの見た目が「ちびまる子ちゃん」の花輪くんにそっくりなので自分は密かに彼のことを花輪くんと呼んでいることは内緒の話である。

10月19日
引き続き準備の日。
派遣さんを大量に動員してシール貼り。その監督役。途中からシール貼りの手伝いもする。本番は明後日から。まさに嵐の前の静けさ。

集英社のサイトで月に一度更新される群ようこさんのエッセイの最新話を読む。引っ越しをしたあとに退去前最後の掃除をしていると箪笥の後ろから先日亡くなった猫のおもちゃが大量に出てきた、という話で読みながら思わずウルっとなる。

10月20日
片岡知子さんの一周忌。
さよならも言わずに遠くへと旅立ってしまった片岡さん。いつかちゃんと恩返しがしたいなと今でも思い続けている。

午前中はのんびり、昼過ぎから怒涛の展開に巻き込まれてあっという間に退勤時間になっていた。妙な疲労感に包まれて帰宅。

夜、インスタント・シトロンのレコードを聴く。

10月21日
朝、電気グルーヴ「A」を聴きながら電車に乗る。"ポケット カウボーイ"という楽曲はテレビアニメ「コジコジ」のエンディングテーマとして流された曲でさくらももこさんが電気グルーヴへ直接オファーして生まれた楽曲だった。
漫画、音楽、エッセイ、映画、アニメ、テレビドラマといったメディアを駆使しながら様々な形で作品を次々と発信した"さくらももこ"という人は特に自分達の世代にとってとてつもなく影響力の強い存在だったのだな、久しぶりにこの曲を聴きながらそんなことを考える。

予定を変更して今週はやらないはずだった超肉体労働を急遽やることに。とは言え新人くんが一緒なので伝票をまとめたり合間に細かな指導したり人員の入れ替えなどに終始。指導出来るほどの経験もないのだけど。

終わって翌日の準備をしていると上司の姿が見えない。小一時間ほど経ってようやく戻ってくると蚊の鳴くような声で、
「わたしの車がね…壊れちゃった」
と言い出した。とぼとぼ連れて行かれた先には後部の窓ガラスが全て無くなった乗用車が悲しげに停められていた。傍には砕け散ったガラスが入ったゴミ袋。なんでも造園業者が誤って物を倒してしまい運悪くそばに停めてあった上司の車の窓ガラスに直撃してしまったそう。
「もう笑ってくれ！いや、笑ってくれればそれで良いんだ！！！」
もはや上司の心も壊れていた。ちなみに上司は先々週にギックリ腰をやって何日か仕事を休み、最近ようやく治ってきたところだった。お祓いが必要かもしれない。

その後、応急処置として窓ガラスの部分にプチプチシートが貼られた車を遠くに眺めながら業務用扇風機の掃除をひたすらやる。その間も無残な車をひと目見ようと会社中の人がやって来ていてその光景はまるで観光名所のようだった。

10月22日
冷たい雨が降る金曜日。
昨日に引き続き肉体労働の日。が、どうもうまくいかない。毎日違う人が派遣でやってくるので人により作業の質、速度、方法が変わるので、それを見極めるのが監督役としての自分の責務。今日はその辺りを誤った。反省してダメだった部分を正して月曜日からの作業に臨む。

10月23日
冬のような空気感。風が強くて一気に肌寒くなった。ここ数週間の土日は買い出しやらなんやらで外出することが多かったので久しぶりに家から一歩も出ずに過ごすことにする。部屋が北向きなので既にかなり冷える。という訳でこたつ用布団を干してからこたつを出してみたり。

吉田戦車「ごめん買っちゃった」を読み終えて続編の「だって買っちゃった -マンガ家の尽きない物欲-」を読む。
「袋ラーメンは同じ味だけが5袋入ったセットしかないけれど、それぞれ全部違う味を5つ入れたセットがあっても良いのではないか」という氏の意見に賛同するばかり。醤油・味噌・塩・とんこつ・坦々麺の5袋セット、みたいな。

夜、「ちびまる子ちゃん 1990-1991」に収録されている"まるちゃん 南の島へ行く"を見る。予想通り原作を読んだ時と同じ場面で大泣きする。

10月24日
眩しいくらいの秋晴れになったので朝から散歩がてら古本屋へ行く。
この時期の青空を眺めていると不意に遠い昔の今時分を思い出してしまう。人生は選択の連続だけど、当時の自分の選択は正しかったのだろうか。今となっては正しかったのどうか分からないけれど、それからの人生を俯瞰で振り返ってみるとそれなりに生きて来たように思うし、良い・悪いだけでは判断出来ないことも人生には無数にあるのだろう、と今日のところは無理矢理結論付けて家に帰った。

夕方、yes, mama ok?のCDが見当たらず半ばパニック状態になって探す。比較的レア盤なので探しまくったあげく予想外の場所で発見。外を見るといつの間にか真っ暗。なんだか損した気分。とほほ。

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