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【日記】1月8日〜1月14日

1月8日
連休2日目。
朝から少し足を伸ばして長めの散歩に出る。母校の小学校を久しぶりに眺めてみる。周りの街並みはかなり変わってしまったけれど堂々とした校舎は全く変わらない。

そのまま通学路を逆さまに歩いて行く。水のない川は今でも干上がったままでどこか寂しげだ。
昔住んでいたマンションから程近いスーパーで買い物をして幼少の頃からあるお弁当屋さんで「のり唐明太弁当」を買って帰る。このお店も建物の老朽化によりもうすぐ閉店、もしくは移転するそう。

昼寝してからデヴィッド・ボウイ「アウトサイド」を聴きながらボウイの本を読む。今日は77回目の誕生日だ。

晩ご飯は冷蔵庫に眠ったままだった"におわなキムチ"と水菜を使ってふた品作る。
豚キムチ、水菜としらすのサラダ。生の水菜はあまり得意じゃないけれど、手作りお醤油ドレッシングとしらすのおかげでバリバリ食べられる。これも「平凡な夫婦」チャンネルで知った食べ方。

夜、朝の散歩で幼馴染みのことを思い出したので久しぶりにLINEしてみる。程なくして寒中見舞いのスタンプとともに返事が来た。
小学2年生の夏に転校した自分に初めて出来た友達。なので気づけばもう30年以上の付き合いになる。

1月9日
朝から眼科へ行く。緑内障の経過観察。
祝日明けなので相当混むだろうと予測して向かうも意外と空いていた。眼圧検査、視力測定と簡単な診察で終わる。前回処方された目薬を点すと充血が酷いのは症状に対して目薬が強過ぎるのではないかということで一段階下げてもらう。次は4月に2度目の視野検査。

早めに終わったので買い物だけ済ませて一旦帰宅、荷物を置いてレコードを収める箱を買いに再び都内へと外出。大きくて嵩張るので休日には買いづらいのでここぞとばかりにふた箱買う。ついでに年末から気になっていたコルトレーンの「アセンション」アナログ盤も買う。横長ショッピングバッグのおかげで世界堂で買い物したみたいな見た目になりながら電車に乗り込む。

帰宅して少し昼寝してからケニー・バレル「ミッドナイト・ブルー」を聴きながら吉行淳之介編「酒中日記」を読む。様々な文筆家のお酒にまつわる日記をまとめたもの。一人一人がサクッと読める量になっているのが良い。

1月10日
たった1日休んだだけなのに何だか数ヶ月休職したような錯覚に陥りながら始まった水曜日。昨日のことはほとんど分からないので聞いたり察したりしながら作業を始める。
いつも一緒に昼を食べに行く先輩は家族で北海道に帰省していたので羽田空港の事故の影響で帰りの時間が大幅にずれ込んでしまったとのこと。それでも空港の駐車場に車を停めていたので空港で一夜を過ごすことは避けられたそう。

予定では大量に入荷するはずだったものが来なかったり、夕方から多忙になったりと色々予定が狂いつつも1時間弱の残業で終わる。

夜、デヴィッド・ボウイ「ナッシング・ハズ・チェンジド」を聴く。今日はボウイの命日。

1月11日
朝から曇り空の寒い冬の日。燃え盛るジェットヒーターの前には人が集まる。すっかりお馴染みとなった冬の光景。
来週から他営業所への出庫を新しい派遣さんに少しずつ移行していくので研修のようなものをする。人に物を教えるのは難しい。気づけば自分が教わった時と全く同じことを話していた。

事務所の"テロリスト"が来客した事業者に対して挨拶もせず完全無視するという無礼を毎回とるので今日は堪らず所長に報告。名前を出した途端に所長の表情が曇り全てを察した。

夜、スケッチ・ショウ「オーディオ・スポンジ」を聴く。今日は高橋幸宏さんの一周忌。

1月12日
あっという間に金曜日。
いつも昼を食べに行く先輩は本人以外家族全員がインフルエンザに罹ってしまいお休み。年始から色々ある。

昼まで引き続き新しい派遣さんの研修。自分が昼休憩に入ろうとした時から慌ただしくなる。その後も新品の商品に不具合が出たり入荷して来た商品が既に別の営業所で入庫されていてデータエラーが出たりと散々な日。結局2時間近い残業になる。
残業を終えて帰りのスーパーで鍋の具材を買いに行くも食べたかった鍋スープだけが売り切れていた。全くもってツキに見放された日だった。それでも冷凍していたバラ肉を使って作った鍋は美味しかったけれど。

1月13日
朝、バター醤油ご飯を食べながらニュースを見ていると「今日は夕方に初雪が降るかもしれない」と伝えていてにわかに信じがたい気持ちになる。
毎年この時期になると朝晩はヒートテックとモコモコの上着を着込んで布団に湯たんぽを必ず入れていたのに、この冬はまだ長袖Tシャツの上にカーディガンを羽織るだけで凌げているし湯たんぽだって一度も使っていない。

群ようこ「しあわせの輪 れんげ荘物語」を読む。れんげ荘シリーズも8巻目。ページを開くと目の前に広がるのんびりとした世界観がとにかく好きだ。と言いつつ今回はキョウコが近い未来に待っている自らの老後と死について迷い、逡巡する場面が多くて読みながら考えさせられるものがあった。最後に置かれたクマガイさんとの食事シーンでの会話は不安の中にひと筋の光を見たよう。

読み終わってから表紙を見て思わずニッコリ

夢中になってあっという間に読み終わり「また酒中日記」を読み始める。気づけば空はどんより、風も強くなっていた。ピチカート・ファイヴの「新しい歌」という曲をふと思い出す。

1月14日
朝から「また酒中日記」の続きを読む。向田邦子、山口瞳、赤塚不二夫の日記が立て続けに並んでいて一気に読む。ここに伊丹さんの日記もあればさらに良かった。

コンタクトレンズを買う時期が来たので眼科へ行く。緑内障の検診をしている眼科とは別の小さな眼科。3か月前のレンズより度数を一段階上げたらピントがしっかり合うようになってすごく見やすくなった。そういえば診察の時、緑内障については指摘されなかった。

20分ほどで終わって電車で数駅の街に行く。仕事用の工具ポーチ、手袋、鍋用の呑水などを買う。

帰ってからデヴィッド・ボウイ「★」を聴く。
あれから8年経ちそろそろ冷静な気持ちでこの作品に触れられるようになってきた。改めてレコードで聴きながら「ステイション・トゥ・ステイション」と肩を並べる傑作だと実感する。

夜、オアシス「メインロード・スタジアム」DVDを見る。勿論ブート盤。

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