【ご報告】文学フリマ大阪11無事終了&文学フリマで買ったもの
9月も半ばを過ぎたのに、まだまだ暑いですね。
皆さま、残暑にやられていませんか。
私は10日の文学フリマ大阪11で燃え尽きました……。
というのは大げさとして、文フリ当日、頑張りすぎ(はしゃぎ過ぎ?)で、めっちゃ疲れたのは確かです。
しかし同時に大変楽しく、刺激的な一日でもありました。
思い出すままに書いてみます。
何はさておき、ものすごい人出でした。
10時ちょうどに会場到着。
(イベント開始は11時からですが、出展者は設営準備のため10時から入場可能)。
いつもならすぐ入れるのですが、なんと、その時点で行列ができている!
行列、長いよ!ホール前の廊下をぐるぐる蛇行しているよ!
こんなの初めて見た……!
しかも出展者用の入場列だけでなく、一般入場者の列もあり、こちらもなかなかの長さ。
(あとで知ったのですが、直木賞作家の万城目学さんが出展されていたそうで、そちらお目当ての方も多かったのかも)
事故や混乱を避けるためでしょう、スタッフさんの慎重な誘導により、入場は非常にゆっくり。
私が入れたのは10時20分頃でした。
しかも準備をしていたら、場内アナウンスで「アーリーオープンの可能性があります」と。
(あとで確認したら、事前にメールでもその旨の連絡が来ていました。何事につけ「あとで」が多い私)
早く準備せねば……!とあたふたしながら設営。
途中、隣のブースの『カム』メンバーも合流、協力してどうにか準備ができました。
……と、息つく暇もなく、「アーリーオープンします!」のアナウンス。
定刻より10分早い開始です。
いやちょっと待って、お客さんから見える部分はどうにかこしらえたけど、裏側はまだ、ぐっちゃぐちゃですよ。
小腹が減った時に食べる予定のお菓子やお茶の置き場所が決まってないですよ?!
などという一出展者の心の叫びなどおかまいなしに、どどーっと入ってくる人々の波。
ちなみに、去年の自分のnoteを読み返したら、やはり朝イチのお客さんの波を見て「こんなの見たことない」と書いています。
しかし今年は去年をさらに上回る勢い。
本当にみんな、文学フリマに来たの?
何か別のイベント会場と間違ってない?
文学フリマってのはね、もっと地味なアレだったんだよ昔はね……
などと、なかもず会場時代を思い出しちゃったりしましたね。
公式発表によると、最終的な来場者数は4,283人だったそうです。
しかも「出店者: 1,148人・一般来場者: 3,135人」とのことで、一般来場者数がなかなかの人数ですよ。
もちろん一般で入っていても実は出店者という方もおられるでしょうが(出店者用の入場証は数が限られているので)、それでも多いと思います。
いつのまにやら、大きなイベントになったものですね……(と古参ぶってみる)。
こんな大人数のイベントを事故なく執り行ってくださった事務局スタッフの皆さまには本当に感謝です。
さて、早高の本の売上は。
来場者数に比例して売上も伸びたのでしょうか。
おかげさまで、これまでで一番の売上を記録しました。
『水にまつわる奇譚集』 37部
『人形参り』 16部
『小さな怪異の物語』 11部
早高の本をお迎えいただいた皆さま、あらためてありがとうございました!
また、ブースに遊びに来てくださった方、おしゃべりしてくださった方もありがとうございます!
「早高さんの文章、好きです」や「帰ったら一番に読みます」など、とても嬉しいお言葉をいただいたりもしました。
本当にありがたいことです。
こういうのが同人誌即売会の何よりの喜びですね。
しみじみと噛みしめています。
今回はいつもよりTwitter(X)やnoteでの事前告知・宣伝を頑張りました。
文学仲間に「精力的に宣伝してますね」と言ってもらえたくらい。
たぶんそのおかげでしょう、「Twitterで見ました」「noteで見たので」と言ってくださる方が増えた気がします。
(リツイートや「いいね」してくださった方、ありがとうございます!)
こちらのいぬいゆうたさんも、noteで見つけてくださったそうです。
嬉しいですね〜。
また、会場で配布するチラシも作成していきました。
前回、2月の文フリ広島で「もしよかったら、チラシだけでもどうぞ~」とお渡ししていたら、結構良い反応があったので。
というわけで、今回のチラシ。
せっかくなので、もう一回載せときます。
見てやってください。
フルカラーなので、経費はまあまあかかっています。
(モノクロで小洒落たものを作るセンスがないので、カラーの華やかさに頼るしかない)
これ配りまくっても買ってもらえなかったら、いったい何のために……
となっちゃうのですが、ちゃんと効果がありました!
チラシを受け取ってくださる(ありがとうございます!)
→足を止めて眺めてくれる(お、見てくれてるぞ)
→ブースに置いてある本に視線をやり、手に取ってくれる(おおっ)
→しばし立ち読み(どきどき)
→「これください」(ありがとうございますー!!)
という流れでお買い上げいただいた方が何人かおられました。
お渡ししたチラシを手に、後からブースに戻ってきて購入してくれた方も。
さらに「綺麗なチラシですね!参考にしていいですか?」(出展者さんでしょう)といったお声まで!
励みになりました。
そして最終的に……チラシ、10枚くらい余ってしまいました。。
「あんまり興味なさそうな人に渡すのは迷惑かな」などと考え過ぎたせいです。
余らせても使い道はないので配っちゃったら良かったですね。反省。
(ただ、チラシや無料配布は荷物になるので受け取らない、という方も実際おられるので。受け取ってくれそうかどうか一瞬にして見極める!という技を磨かねば……)
(文フリ広島の記事を読み返したら、広島の時も私、10枚くらい余らせていたようです。すっかり忘れていた上に、成長していないことがよくわかりました)
ちなみに文フリで販売した本は、下記のBOOTHサイトで通信販売もおこなっています。
もし良かったらこちらも見ていってくださいねー。
#文学フリマで買ったもの
さて、売る側だけでなく、買うほうも楽しんできました。
文学フリマで買ったもの。
Twitterで上げたのですが、こちらでもご紹介しておきます。
(いただきもの含む)
『星座盤』vol.17
『組香』4号
『ココドコ』4号
こちら、大阪文学学校のOBや在校生たちが作っている同人誌です。
それぞれ最新刊。皆さん頑張ってます。
私も数年間通いまして、その時のご縁で同人誌『カム』に入りました。
今もこうやって同人誌同士のつながりがあるのは、お互い励みになります!
『詩集 水の反映』(ゴタンダクニオ)
『しんきろう』十周年記念号
『しんきろう 煙号』
文フリ京都をきっかけに仲良くしていただいているゴタンダさんの最新の詩集と、所属同人誌『しんきろう』の十周年記念号。
(煙号は購入特典?として頂戴しました)
ゴタンダさんの本は、中身はもちろん冊子そのものも素敵なんですよね。
今回の『水の反映』も、手のひらに載る可愛らしいサイズと半透明の帯、めっちゃ良きです。
読む前に、まずは部屋に飾って楽しんでいます。
『ジゼルの叫び』(雛倉さりえ)
『音としてひとつ、手のひらにのる』(古井フラ)
『りゅうのエポカと動きはじめた世界』(アトリエエポカ)
『稲麻竹葦』第九号
雛倉さりえさんはプロ作家さん。
少し前に雑誌に掲載されていた「ホロウ・ダンス」という短編が好みで、今回文フリに出展されると知り、これは買いに行かなくては!と。
少しだけですがお話もできて、嬉しかったです。
古井フラさんは詩も絵もお描きになる方。
また、パートナーのnaoさんも顔彩画をお描きになり、今回の「音としてひとつ、手のひらにのる」の装画はnaoさんの作。
私はお二人の絵や詩がとても好きで、文フリに出展されていたら大体いつも買いに行ってます。
こちらも、読む前に部屋に飾って楽しませていただく一冊。
『りゅうのエポカと動きはじめた世界』、こちらはシリーズ絵本の2巻目。
前回、文フリ広島で絵本1巻目を買いました。
次の機会には3巻目を、ともくろんでいます。少しずつ揃えていく楽しみ。
『稲麻竹葦』は歴史をテーマにした同人誌。
芦原瑞祥さん(プロ作家さん)、猿川西瓜さんが紀行文や小説を書いておられます。
今号のサブタイトルは「妃たちの壬申の乱」。
この時代というと、里中満智子の名作漫画『天上の虹』がつい思い浮かんでしまいますが、お二人はどのように壬申の乱を描いているのか。
わくわくしながら読みたいと思います。
こちらのポストカードは、古井フラさんの本の購入特典として頂戴しました。
何とも言えず愛らしいです。
このポストカード含め、こんな感じで飾っています。
(後ろにあるいわさきちひろカレンダーは文フリとは関係ないのですが、何となく良い感じだったのでそのままに)
『第九会議室』創刊号
『群青の余白 筒井透子作品集』
『はぐれ文芸部XX 二十周年記念誌』
『&YELLOW』ZUMA文庫(東蒼司)
『第九会議室』は文校出身の方々のサークル。
Twitterで見かけて気になっていました。
『群青の余白』もそうですが、文庫本サイズでモノクロ、素敵な装丁です。
2冊買うとお得、という貼り紙にもあおられ、まとめて購入しました。
商売上手~!
『はぐれ文芸部X』さん、二十周年記念誌でキラキラの表紙。
ド派手でいいですねー!
私の所属同人誌『カム』は前号でちょうど20号でした。
思い切ってキラキラにしてみても良かったかも?!
『&YELLOW』はお隣のブースになったご縁で購入。
こちらも文庫本サイズで(今の同人誌、主流は文庫本に移りつつあるのでしょうか……?)、可愛くてインパクトのあるイラストが目を惹きますね。
こちらの4冊はどれも幅広いジャンルの小説が載っているようで、読むのが楽しみです。
ぴのこ堂さんのポストカードとブックカバー
『詩と小説 工事』(新山謙太郎)
ぴのこ堂さんのちょっとレトロな雰囲気の女の子たちの絵、とても可愛いです。
いつも買いに行かせてもらっているのですが、今回はポストカードとブックカバーを購入。
ZINE「大阪駅前ビルでビル呑みしよう!」も買いたかったのですが、開始3時間で完売だったそうで……残念至極。
どうしてもほしい本は早めに買いにいかないといけませんね~。
ちなみにぴのこ堂さん、私の『水にまつわる奇譚集』をお買い上げくださいました。
「ミステリ」と書いていただいてますが、私の小説はどちらかというと「奇妙な話・不思議な話」でして。
ミステリ的な謎解きはないので、なんだか申し訳ない……。
でも買ってくださり、とても嬉しいです。
どうぞ楽しんでいただけますように!
そして最後に、『ストリップって怖くない!?』(まろりぬ)。
まろりぬさんはぴのこ堂さんのZINE「はじめてストリップ劇場にいってきたはなし」に登場しておられ、気になっていました。
4コマ漫画で、女性の目から見たストリップを紹介しておられます。
後書きにある「ストリップ劇場は不健全な場所。その不健全な存在に、私は癒やされている」の言葉が印象に残りました。
#文学フリマで買ったもの 、以上になります。
思ったより買ってますね……いつのまにか財布の紐がゆるんでいる、それが文学フリマ(笑)
次回は来年1月の文学フリマ京都に出展予定です。
また楽しい一日になるといいなあ、と思っています。
以上、今回の文フリ大阪の報告でした。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!
(了)