海の日を記念日にして蜃気楼
孤独を青で隠しあなたは
海の日を、あなたの日と決めた
人がきらいで、自分のこともきらいで
まわりを寄せ付けずに
わたしも寄せ付けずに
さよならも言わずに
消えてしまった
わたしの中のあなたの記憶も
少しずつ薄れていく
あなたもそれを望んでいる
だから絶対に忘れない
忘れてなんかあげない
あなたは変わらず孤独を抱いて
きっと今もこの海を見てる
あなたのことを思い出す
あの日々を思い出す
そのための、記念日
--END---
小牧さま。よろしくお願いいたします。
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