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クトゥルー 3 (暗黒神話大系シリーズ)

青心社の文庫版「クトゥルー 3」を読みました。
作:H・P・ラヴクラフト 他

クトゥルー神話は、ラヴクラフトによって生み出され、彼の後輩あるいは弟子にあたる作家たちによって育てられました。

ところが、この「クトゥルー 3」短編集の1番目に載っている短篇はアンブローズ・ビアス作の「カルコサの住民」で、2番目がロバート・チェンバース「黄の印」です。
どちらも、ラヴクラフト以前の作家です。

もちろんこれは、編者が意図したものです。
「後年の作家たちがラヴクラフトから影響を受けてクトゥルー神話を膨らませて行ったように、ラヴクラフト自身もまた、先輩作家の影響の下で創作していたんだ」
と、読者に示すという意図ですね。

個人的には、上に挙げた2作品と、ラヴクラフト作「銀の鍵の門を越えて」が面白かったです。

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