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わたしはアレなんだろうか


歯磨き粉とかシャンプーとかマヨネーズとか。そうゆう類のやつの最後の最後に残る使いきれないやつ


せっかく生まれてきたのに役目を果たさず捨てられる。前のやつらを押し出すためにはきっと必要で役割を果たしてる。でも自分自身を使ってもらったりすることはほぼない。


たまーに親切な人がいて、ハサミで切って最後の最後のアレを使い切ってくれる人もいるがそれも稀な話。


どうもアレを見るとわたしはなんだか切ない気分になってしょうがない。まだ残ってるのに捨てられるやつ。


だったら自分だってハサミで切って最後まで使い切ってあげたらいいのだけど、もうすでに新しいストックが用意されていて、手間を考えたら捨てた方がいい。その度にわたしの胸はキューっと苦しくなるけれど日常に追われてまた捨ててしまう。


あとで使おうと溜めておいたってその『あとで』のための取っておくスペースなんてないし、見るたびにまだその『あとで』をやっていない自分に対して嫌な気持ちになる。なら捨てた方がいい


なんだろう。どうしてアレのことがあんなに気になるのだろうか。


自分と重なる?


せっかく生まれてきたのに使われずに死んでいく。なんだかそんな感覚に陥っているのだろうか。


わたしはアレなのか?



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