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デザイナーの引き出し

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デザイナー・デザインにまつわる記事のまとめ。
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2020年12月の記事一覧

「オブジェクト指向UIデザイン」で失敗したこと・学んだこと

 2020年に話題になったUIデザイン関連本のひとつ、『オブジェクト指向UIデザイン 使いやすいソフトウェアの原理』。  皆さんは読まれましたか?  私は一度読んだだけでは使える自信がなかったため、練習として第三章「オブジェクト指向UIの実践」を参考に架空のアプリケーションの画面を設計してみました。本記事は、そこで失敗したことと学んだことの記録です。 ※本記事は書籍の知識が前提となっています。オブジェクト思考UIデザインの説明は割愛しますので、ぜひ書籍をご覧ください。

デザイナーの煩悩を消す(かもしれない)108の質問

今年度はバタバタしていてnoteほとんど書けなかったので、 年の暮れですし、ちょっといつも考えている観点やチェックポイントなどの覚書を108にまとめてみました。昨日から思いつきで書いてるので、読みにくいかもしれませんが、今すっごくお暇な危篤な方は、デザイナー自身のあるある煩悩(エゴ)を潰しながらの年越しでもいかがでしょうか🤣 ―  目的  □01:会社が目指す目標は何ですか?数字ではなくその目的を教えて下さい □02:今やろうとしている事は会社が目指す目標に対してどんな役割

Miroでオンラインワークショップを成功させる12の鍵。

こんにちは、くぼみです。 オンライン・コラボレーションのために生まれたMiroというプラットフォームが注目を集めています。今日は、オンライン・ワークショップを成功に導く鍵となる、「Miro」の便利機能とその活用方法をご紹介します。初めてMiroを使う方にも、使ったことがある方にも参考になればと思います。 Miroとは?Miroはオンラインで共同作業ができるホワイトボードです。付箋を使ったアイデア出しなど、オンラインの創造的なコラボレーションを実現する道具です。複数人でひと

漫画でわかる問いのデザイン

拙著『問いのデザイン』を出版してから半年、想像以上に多方面から反響をいただいています。ありがたいことに今年の「読者が選ぶビジネス書グランプリ」のリベラルアーツ部門にノミネートいただきました。読者投票でグランプリを決めるようなので、是非投票いただけると嬉しいです! 自分に投げかける問いの原則出版後の展開で個人的に嬉しかったことは、コルクの新人マンガ家の皆さんとのワークショップでした。佐渡島さんとのNHKラジオで「やりましょう!」となったことがきっかけで実現した企画です。ワーク

プロダクトの作り手として向き合っていることを振り返る

今年は某マンガの影響で名前を聞き返されることが多くなりました。 どうも、カンジロウです。 これまで約5年間、事業会社のデザイナーとしてUIデザインに軸足を置きながら、デジタルプロダクトの企画・UIデザイン・フロント開発などに広く関わってきました。 5年という節目な時期でもあるので、向き合ってきた課題やその詳細、今後「あー自分向き合えていないわ」ってときのための自分用チェックリストを残しておきます。 全体的にポエム感が強いので是非適当に読み流してください。 1. プロダ

デザイナーの成長を可視化する社内ポートフォリオはじめました

こんにちは。クックパッド デザイン戦略部 アートディレクターの杉田です。今期からデザイナー統括マネージャーというポジションに就かせてもらったので、アートディレクターとしてではなく、デザイナー統括マネージャーとしての活動を書きたいと思います。 社内に在籍するデザイナーの実績と成長を全社員が見ることができる社内限定公開の「All Designers Portfolio(以下ADP)」という仕組みを作りました。 デザイナーのポートフォリオというと、主に就職/転職活動用にポートフォ

デザイン読書補講 1コマ目『UX・情報設計から学ぶ計画づくりの道しるべ』

こんにちはこんばんは、はじめましておひさしぶりです。吉竹です。 このたびdesigning編集長の小山さんから連載のお声がけを頂き筆を執ることになりました。……と言っても「誰やねんお前」となりそうなので、最初に少しだけ自己紹介をさせてください。 まず何をしている人かと言うと、主にデザインのお仕事をしています。専門領域はデジタルプロダクトのインターフェイスデザインで、たまにロゴデザインや写真撮影、執筆などもしています。実はここ(designing)のロゴもお手伝いさせて頂き

マイクロジョブを用いた体験設計

マイクロジョブとは何か マイクロジョブ(Micro Jobs)は、ある特定のサービスにおける体験設計をする際に、時間軸ごとに点在する行動(= ジョブ)を連続的な線として捉えるための基準または思考法です。利用者の心理状態や障壁を連続的に捉えることで、より実際の利用状況にフィットした細やかな設計が可能になります。 この思考法は、僕がサービスデザインをする上で大きな影響を受けている、スタンフォード大学のBJ Foggが提唱するFogg Behavior Modelを土台としていま