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2021年きゃらを逝く それは作業現場で落下してしまった 外傷はほとんどない 高さだって3m上のところから 落下したにすぎない だがきゃらをは死んだ 今日、きゃらをの葬式が しめやかに執り行われている 死後の世界とか意識していなかったけど 母ちゃんが泣いている ごめんよ。なんて親不孝な俺だ 順番が逆だったよね 霊魂になっている俺の声は母ちゃんには届かない まぁ労災には一応会社で入っていて 代表だけど、代表も入れる保険だから 少しは生活費の足しになるかな そんなに多
小学生の時、俺はサッカー少年だった 結構ハードなクラブチームで そこへ新人の子が入ってきた 言葉は悪いのだけど 見るからに鈍くさそうな 油ぎってる感じの同級生 やっていけるのかな? と思ったら案の定、すぐに水を飲みたい マラソン中にジュースを買いたいと 自販機にお金を入れようとする コーチは当然激怒するし 仲間も彼を見かねている。 だけどほっとくことも出来ず・・・ 「水はなかなか飲めないんだよ~ のどが渇くよね~」 とそれとなく喚起したり パス回しの練習の時も 誰
僕の名前はキャラパンマン 今日も町をパトロール どこかでもしお腹を空かせている人がいたら 僕を食べてもらえばいい 僕の頭はアンパンでできている それを色々なキャラクターで形作っている感じ ふいにどこかで助けを求める声が聞こえた 丘を越えた向こうの山林の中だ 「誰かいるのかーい」 「こまっているのかーい」 「・・・ここだよ」 声が聞こえた方に行くとカバが倒れていた 「どうしたんだい?」 「珍しい蝶々をおいかけてきたら 迷子になって帰れなくなって もう何も食べてな
1900年代前半 俺はアメリカで生まれた うちの家系は貧しかった 何をしても貧乏な両親に 子供ながらに荒んでいた たまたまそこに楽器屋があったんだ 意識したわけではないのだけど ショーウィンドウ越しにキラキラしている 楽器が眩しかったので魅入っていた その程度の感覚 欲しいとかそういうことでもなく なんとなく食い入るように見ていたら お店の店主が出て来た 「てめぇこのクソガキ!盗みにきたかぁ」 滅茶苦茶怒られた ただ眺めていただけだ それに俺は楽器は弾く事はできないし
俺は殺されたんだ それはあのロミオとジュリエット そのジュリエットのパパに政敵として 葬られたのである。 謂れの無い難癖をつけられ わが一族はことごとく裏切り者として 処刑されてしまった。 当然、成仏できずに ジュリエットファミリーの家を 徘徊してたのだよね 根は明るいほうだから そんな禍々しいこともできず 無為に日々を過ごしていると 不意にそのチャンスが訪れた 娘のジュリエットが大分、心身を喪失している できるかーできるかなーと 興味本位でやったらできたんだよね
今後は全部イラストをつけていくので、まず、きゃらをのショートショートマガジンの本数を埋め、次にきゃらをの世界2を埋めていきます。 俺の名はきゃらを年齢は40歳半ば 「悪の組織」で働いている。 ただの構成員だ 仮面ライダーを意識してくれれば解る ショッカーのような立ち位置が俺だ 同僚もいるが俺たちは 出世することもない年配の構成員である 若い子達には覇気があるけど できればこの構成員のまま定年を迎えたい。 同じような仲間もいる 要するに構成員における窓際族だ だがその
少年時代はサッカー部だった 大学で急に演劇部に入ったことと 男女比が9対1だったこととは 無関係ではない。 そしてそのまま 大学は没落して役者になると 嘯いて就職もせず 親の脛を齧りながらフリーターを続けていた そんなある日 映画を撮るとのことで 主役級の話が急に舞い込んできたんだ。 なんでも映画のタイトルは 「どんぐりころころ」と言う話だ。 どんぐりころころは童謡だ そんな事は知っている 水戸黄門のテーマ曲に 合わせて歌っても様になる音調 それを題材にした話で面白