《全部、上司の責任さ‼️》【統制環境とキャリア28】
『だから、何度も言ってるでしょ?
アナタたちより、俺の方が詳しいの。
なんで?
頭がイイから。そして、そちらの会社が使ってるデータの一部は、俺が、、、正確には俺の会社が加工してるの。
分かった?
どうせ、分からないんだよ。
電話は、いつかけてきてもイイけど、俺の、知らないコトとか、分からない話を持ってきてね。そうじゃないと、アナタたちが可哀想な目に遭うから、、、そう、さっきの女の子が悪いわけじゃないけど、何度も何度も、上席には変わらない、交代はしません、って言うから、最後、泣いちゃったじゃない?
そう、俺に、そちらのスタッフを泣かせるようなコト、させないでよ。アンタの責任だよ。そう、上席者としてのアンタの責任。
俺の会社だったら、クビだよ。部下を客に泣かせられるような事態にしたら、辞めてもらうよ、そんな使えない奴。
だから、何度も言わないよ。もう、言わないからね。
謝っても仕方ないの。謝っても欲しくないし、謝っても意味がないの。
それより、対応のマニュアルを変えてね。面倒な客がいたら、無理せずに、上席に対応を交代する。そう書き換えるか、もう俺に、関わらないで、ね‼️
はい、はい、はい、それじゃ、はい』
「、、、」
『、、、何?』
「、、、いえ、可哀想に」
『ホントだよ。ああやって、ダメな上司が、責任を引き受けない人間が、ヒトも会社もダメにする。若い子のやる気も、若さも奪うんだよ。
問題なのは、それが分かってない、ってとこ。全く分かってないんだよ、奴ら。部下の責任にして、謝ればイイと思ってる。もう、さっきの女の子のやる気は取り戻せないし、愛社精神もズタズタだよ。
折角、会社のために無駄に頑張ってるのに、あんな上司の下についてたら、すぐ辞めたくなるか、辞めるよ。
もったいない。ほんとうに、もったいない』
「、、、そこまで分かってるなら、あんなに合理的に追い詰めなくても、、、」
『だって、できない、って言うから。先生と一緒で、それは見逃すコトは、できない。
ね、結果的に、上席は出てきたし、その上席が謝ってきたでしょ、、、意味ないけど』
「、、、可哀想に」
『だから、関わらないでほしいんだよ、安易に。
基本、オープンだけど、それは向こうがそれなりに対応する場合ね』
「素直がイイと?」
『素直?
そうじゃなくて、戦うなら、最後まで戦う。それだけ負けない体勢、、、体制?
耐性かな?
どれでもイイけど、中途半端に関わられるのは、お互いに、無駄。
そう思わない?』
「、、、私は思いません。でも、
私は私なりに闘う耐性を持ち合わせていますので、、、」
『そうだったぁー。
先生は、裁判でも自分を曲げなかったし、裁判官を怒らせて、結局、負けちゃったヒトだった、、、』
「その話を持ち出しますか?」
『やめときます、よ』
「その方が、お互いのため、です」
『データのコトで、俺に分からないコトなんて、ほんとうに少ないんだよ。全部とは言えないし、言わないけど、プロだからね。適当なコトを言われたら、俺は許しても、俺の中のコバヤシが黙ってないから』
「永ちゃん、ですか?」
『ボクは別にいいんだけど、YAZAWAがなんて言うかな、だろ?
少し違う』
「それは同じというカテゴリーに入ります。常人は、そんなコト言いませんし、言えません」
『前にもこんなコトあったな、、、何だっけ?
そうそう、保険の見直しだ。保険料が半分くらいになったんだよ』
「ほう、社長は保険に、入ってるんですか?」
『知らなかった?』
「ですから、私は経費で落としてたら、全部、把握してます。
また、それ、経費で落としてない個人保険なんですよね?
それこそ、もったいない」
『イイんだよ。ちっちゃい契約だから。
あぁ、思い出してきた。
たまたま、凄く忙しい時でさ。勤め人だった時ね。前の日も徹夜とかで、それで殆ど寝てない状態で健康診断を受けたんだよ。そしたら、数値がおかしくて。血圧だったかな。あと、心電図で引っかかったんだよね。
そりゃそうだよね、おかしい状態で検診、受けてるんだから』
「その結果で、保険をご契約されたんですね?」
『そう、そのまま結果表を出したら、条件が付いちゃって、それで保険の設定額はそのままなのに、保険料だけ高くなったんだよな。まぁ、それは仕方ない。それが保険だから、ね。そういう仕組みは分かってるし、イイんだよ。
その時の先方の上席が、メチャクチャで』
「担当した方ではなく、その上司の方?」
『その部下をね、担当者を俺の前で、謝らせて、許してください、って言って。俺、あん時ほど、頭に来たのは、記憶にないね。
一歩間違ったら、須神みたいに捕まってたよ。
しかも、証人も周りに沢山いたし、、、』
「自分を止められた社長を褒めます」
『いや、その担当の奴が、俺の前に出てきて、、、名前、何だっけな、、、藤村とか何とかで。それで、助かったんだよ、そのクソ上司』
「言葉が汚すぎるので、半分で聞いておきます」
『別に、イイけど。
保険なんてさ、データだから、数値が全て。俺の出したデータ、健康診断の結果が悪ければ、担当者とか関係ないの。
だから、謝る必要もないし、謝っても意味ないの』
「まぁ、それでも場を収めるために、謝らせたんですね?」
『俺、怒ってなかったのに。逆に怒らせて、どうすんのかね。あぁ、思い出してきたら、腹立ってきた』
「じゃあ、その時の高いままの保険料を払ってるんですか?」
『ううん、下がったよ。すぐに』
「下がった?」
『そう、数値も下がったし、下がった数値を出したら、今度は優良体とかになって、で、1万円だったのが、そうそう、6000円になって、その下がった4000円で、別の、貯まる保険に入った。
その担当の成績にもなった。めでたしめでたし』
「そんなに簡単に下がるモノなんですか?」
『下げたの。俺はそういうの、できるみたい。血圧も正常になったし、心電図も正常。10ヶ月ぐらいで、次の健康診断を受けて、条件付きの身体から、優良体になりました』
「、、、そういうタイプですよね」
『そう、自分のデータは自分でコントロールできるし、自分が1番分かってる、、、
って、ほんとうは言いたいとこだけど、、、』
「だけど?」
『会社はそうはいかない、かなぁ、、、
自分以外のヒトがいるから、俺だけじゃない。
その責任の重さは、ヒシヒシと感じ始めてますよ、先生』
「、、、だから、佐久間様も、その、どこの誰だか、いまだに教えてくれない方を、社長に紹介するんでしょうね」
『そういうコト。
でもな、こっちには、ヤギさんがいるんだから、必要ないんだけどね。
知ってる?
ヤギさん、保険、売ってたんだって、昔』
『そうですね、書いてましたね、、、何でした、アレ?』
『ライフプランナーだってさ、、、
人生を計画するヒト?
そんなコト、できるのかね?』
「でも、ヤギさんはそれだけじゃないんですよね」
『そう、ほんとうに謎。謎すぎる。
何を目指してる、何者なんだろうね⁉️』