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小説 空を見上げれば(上)57
こんばんは。小説家の藪田建治です。
今日は夜勤から帰って、さっき歯医者に行ってきました。麻酔を打たれて歯茎の中にある歯石を取って頂きました。もちろんお客さんなので当然なのですが、スタッフの方にして頂いているのは有り難いのですが、やってもらっている時は違和感が拭えないですね。
さて小説をアップします。
お兄ちゃんはどうなってしまうんだろう。もう引きこもって1ヶ月以上経つ。初めの頃は良い休息になると思っていた。お母さんの言っていた通りお兄ちゃん自身がこの壁を乗り越えるまで気長に待つことも分かるけど、終わりが見えないのは不安になる。
自分には何も出来ない。兄は人を拒んでいる。ただ見守ることしか出来ない。父も母もただ見守るだけ。そんなことでどうやって復帰に近づくの。ただいたずらに時間が過ぎているだけじゃない。誰が助けてくれるの。私は動きたい。そして兄を助けたい。
私は目立ちたくない。でも困っている人がいれば助けたい。自分には関係のないことだとしても見過ごすことは出来ない。
兄弟であり、大事な家族なのですが、誰かを想う気持ち、大切に想う気持ちって素敵ですよね。
もちろん人間において大事にしないといけないことはいくつもあると思うのですが、この要素は人間性という面で最も大事な部分の1つと考えています。それが妹の有紀の長所だと思っています。
自分で書いておいてなんですが、こういう人にはすごく魅力的な人と思いますね。内側にある魅力。
みなさんも誰かの長所に目を向けて下さい。
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