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【睡眠と肩肘痛や投球パフォーマンスの関係】
〈睡眠時間と怪我の関係〉
睡眠時間がケガ予防に大切なことは以前の記事でも紹介しました。
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中高校生のスポーツ選手112 名を対象にした研究では、「睡眠時間が8時間未満の選手のスポーツ障害の頻度は,8時間以上の選手に比べ,1.7 倍高かった」という研究報告もあります。
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この他にも野球選手を対象とした研究では、
「少年野球投手396名の肘離断性骨軟骨炎(OCD)の頻度は、睡眠時間が8 時間未満群7.9%,8時間以上10時間未満群で3.9%なのに対して、10時間以上群で 0%であった(有意差はなし)」と報告されています。
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また別の研究では
「少年野球選手713名の疼痛経験者は474名(66.5%)であり、疼痛経験者の睡眠時間(8.25 時間)は,疼痛のない選手 (8.72 時間)と比べて有意に短かった」と報告されています。
これらのことから少年野球選手においては睡眠と体の痛みとの関連がある可能性があります。
しかし、これらの報告では睡眠時間について検討されていますが,睡眠の質については調べられていませんでした。
皆様も睡眠時間は気にしてても睡眠の質を気にする人は少ないのではないでしょうか?
そこで、今回は小中学野球選手における睡眠時間や質と肩肘痛や投球パフォーマンスとの関係について検討した研究を紹介します。4)
〈研究紹介〉
■方法
対象は、野球肘検診に参加した小中学野球選手80名で、アンケートを用いて投球時の肩肘痛,投球パフォーマンス、および睡眠の質や時間が調査されました。
この投球パフォーマンスは、『KJOC』というチェックシートを用いて評価しています。
『KJOC』は、肩肘の症状や機能(4 項目)、指導者からの信頼感(1 項目)、およびパフォーマンス(5 項目)について、最悪の状態を0点、全く問題ない場合を10点とし自己評価を行うシートです。点数が高い方が投球パフォーマンスが良い状態であるとされます。
睡眠に関しては、起床時間や睡眠時間、睡眠障害の程度や就寝中の症状(寒すぎたり暑すぎたり感じる、悪い夢をみる、体の痛みを感じるなど)、起床時のすっきり感や睡眠の質、授業への支障などを調査しています。
睡眠アンケートの各項目と睡眠の質との関係
肩肘痛と睡眠の関係
睡眠と投球 パフォーマンスの関係
これらについて統計学的に分析されました。
■結果
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