見出し画像

【1分で学ぶ心理学:イジメを無くすためには『リーダーシップ』が大事で、イジメに関わらないためには『感情学習』が大事!って話】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 世界的な社会問題の1つ『イジメ』の話。
 
 カエルは『イジメ』という表現が嫌いなので、普通に『恫喝』『傷害』『窃盗』『性的暴行』などの犯罪行為だと認識していますが、社会では甘く認識されている現実も否定できません。
 
 特に学校では「いじめは学校側も第三者の生徒も見て見ぬ振り」「臭いものには蓋」が未だに普通のように思います。
 SNS社会に突入してからはなお顕著なようです。


 
 
 では、「イジメ」と呼ばれる犯罪は無くならないのか?

 を調べた研究があります。

 イェール大学の研究によるもので、
 
「イジメ対策として、本当に効果が認められたアクションはどんなものがあるのか?」
 
 というもの。
 

□効果が無かったもの

■処罰を与える
 
■教師の独学でのイジメ対策
 
■当事者(児童)同士での話し合い
 
■第三者への介入(イジメを見て見ぬ振りをする人に道徳教育を行う)

 この中で、第三者への介入は教育を受けた対象者の社会的地位や外向性が高い場合は効果を発揮したケースもあるようです。
 
 一方、当事者同士での話し合いは、イジメのエスカレートや増加を招いたとのこと。
 被害、加害関係が成立してしまっている場合において、当事者同士を話し合わせるのはもっとも悪手であるとしています。


□効果が認められたもの

■環境を変える「リーダーシップ」

・「イジメによる被害」の認識
・子供を守るコミットメント
・共感能力

これらを持ち合わせたリーダー(指導者、またはリーダーになり得る生徒)の存在がイジメを無くす環境作りに有効に働く
 
 
■「SEL:社会性・感情学習」
 
[Social Emotional Learning]
・Self Awareness:自己の理解
自分の感情と思考を理解する能力
 
・Self Management:セルフマネージメント
自分の感情と思考を適切にコントロールする能力
 
・Social Awareness:社会と他者の理解
どんな相手に対しても共感と理解を持つ能力
 
・Relationship Skill:人間関係スキル
コミュ力や傾聴力、交渉力などを発揮する能力
 
・Responsible Decision Making:責任ある意思決定力
社会的なルールに従って問題解決ができる能力

 
 言うなれば前者は「第三者が行うべきアクション」で、後者は「当事者が行うべきアクション」ということになります。
 
 いずれも予防策と解決策を兼ね備えているものです。
 学校側は前者でイジメが起きない環境を作ることを常に意識しなければいけませんし、生徒たちは後者でイジメをしない人間性と能力を鍛え学ぶ必要があります。
 

 学校でも社会でも「イジメ」と呼ばれる行為は日常的に起きています。
 パワハラ、セクハラなど、センシティブにならざるをえないものもあります。
 どのような問題にしろ、環境をより良いものにするリーダーシップ自他を理解し尊重する能力を持つことは有益に働くでしょうから、子供であろうが大人であろうが身に付けたいスキルですね。
 
 そして幼くして命を断ったり、未来に絶望する若者が減ってくれることを願います。
 


【参考記事】


ここから先は

0字
心理学から腸活・細菌学まで。 狭いようで広い知識を1分で読む。 時間のない人向け。

1分で読めるnoteのまとめ それぞれは全部無料で読めます   読んでみて「これは価値がある」と思えたら、100円投げ銭してくださいませ。

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?