【noteで学ぶ腸内細菌学80番外篇:温泉に行ったので『レジオネラ属菌』を調べた】
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
最近、温泉に行ってきましたが、浴場の入り口にこんな感じの看板がありました。※実物とは異なります
と言うことで、皆さまは『レジオネラ菌』をご存知でしょうか?
細菌には良いものも悪いものも無数に存在していますが、レジオネラ属菌に関しては「ヒトにとって有害」に分類される細菌と言えます。
とのことで、エアロゾル感染する細菌です。
色んな場所に存在していますが、ヒトに近い所で感染リスクが高い場所だと『貯水池』『河川』『温泉』『プール』『浴槽』などが挙げられます。
とは言っても、ヒトが利用する施設ではほぼ「レジオネラ菌検査済み」のため、安全性は保証されております。
なので滅多にレジオネラ属菌の被害に遭うというニュースなどは聞きませんが、一度感染すると厄介なのが特徴の1つでもあります。
ヒトには取り込んだ細菌を死滅させるためのマクロファージと呼ばれる自然免疫システムが存在していますが、
レジオネラ属菌はこのマクロファージに食べられた後にマクロファージの中で増殖する能力を有しており、死滅させることが困難なことで知られています。
また、自然界においてもレジオネラ属菌はアメーバに寄生しアメーバを殻(宿)代わりとしているため、殺菌するのも簡単ではないことが分かっています。
とはいえ少なくとも、現代日本にある公共施設でこのレジオネラ属菌に感染することは稀だと思われますが(この辺りが日本の衛生観念を象徴していると思います)、レジオネラ属菌に感染すると以下のような病気を発症することが分かっています。
■レジオネラ症の症状
正直、温泉やプールでレジオネラ属菌に感染することはほぼ無いと考えられますが、この季節、河川で泳ぐ機会がある人もいるかもしれません。
汚れた河川や滝など水飛沫がある場所では注意が必要です。
まあ、汚れた河川や滝に行く人は少ないとは思いますが……。 (自然研究などのフィールドワークを行う人は要注意)
以上がレジオネラ属菌についての基本知識。
活用する機会はほぼ無いと思いますが、お子さんがいる方はお子さんが遊びに行く場所などちょっと気がけていても良いかもしれません。
参考にどうぞ(o・ω・o)