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【1分で読める心理学:「〇〇しなくちゃいけないのに〇〇しちゃった……」のセルフ・ハンディキャッピングの話】

 今回はタイトルにもあるように、多くの人が経験したことがあるだろう、「〇〇しなくちゃいけないのに〇〇しちゃった」現象について。
 

「勉強しなくちゃいけないのに、片付けしちゃった」
「片付けしなくちゃいけないのに、漫画読んじゃった」


 
 あるあるですね。

 この現象、心理学用語では『セルフ・ハンディキャッピング』と呼ばれる先延ばしバイアスのことをさします。


■失敗した時の言い訳作り

「本当はもっと良い結果を出せるんだけど、〇〇しちゃったからできなかった」

 という言い訳に繋がるのがこのセルフ・ハンディキャッピング。
 本来であればその不要な時間をしっかりコントロールすべきなのですが、そう上手くいかないのが人の性。

 この時、人には3つの心理が働いているといいます。

①楽観主義
「まだ時間があるから大丈夫」と状況をポジティブに考えてしまう
 
②悲観主義
「こんなことをする自分はダメだ」と自己否定してしまう
 
③防衛的悲観主義
セルフ・ハンディキャッピング後に「このままでは悪い結果になる!今からでも追い込まねば!」とモチベーションに変える

 ③の場合は結果的に良い結果を出せる可能性がありますが、余裕が無くなってしまう&自己コントロールできていないという問題は今後も付きまといます。 


■セルフ・ハンディキャッピングを回避するキーワードは「とりあえず5分だけ」

 アメリカの心理学者ケリー・マクゴニガルが提唱『10分ルール』というものがあります。

・人は一度スタートすると途中で投げ出すのを忌避する
・欠けた部分があると埋めたくなる

 という逆の心理効果を用いたものです。
 
 勉強であれば「とりあえず5問だけ」、読書であれば「とりあえず1ページだけ」と、あえて中途半端にしてしまうことで続きを促すものです。


■あえて「これは準備なんだ」と割り切ってしまう

 テスト勉強などであれば切羽詰まっている状況かもしれませんが、時間的に余裕がある場合は割り切って環境面の準備にあててしまうのもアリ。

 例えば、

□運動を習慣化したいけど、運動前につい片付けを始めてしまった

すぐに運動ができる環境を作ってしまう
→【セルフナッジ
行動へと誘導する仕掛けを作る

 

□仕事や勉強、資格試験の計画を立てたいのに片付けを始めてしまった

ちょっと散らかってる環境・机の方が創造性が増す
→【良いアイデアを生み出す環境

人は少し騒がしい環境・散らかってる環境の方が創造性が増す
・逆に静かな環境・整理整頓された環境では誠実性保守性が増す

 あえて「今日は準備の日!」と割り切ってしまうのも全然アリです。
 
 重要なことは結果を生み出すことなのですから、今後の生産性が高くなる環境・ツールの準備に時間を投資することは有意義と言えます。


 と、いうことで、本日noteを書く前に部屋の模様替えを始めてしまったのでnoteに書くことにしました(o・ω・o)カエルです。
 お陰で環境面のブラッシュアップができました。
 
 ぜひご活用くださいませ〜(o・ω・o)ノシ


【参考記事】



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