見出し画像

集中の総量は5万時間

井上一鷹『深い集中を取り戻せ』を読んでいます。


「1万時間の法則」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
どんな領域でも、集中して取り組む時間が累計で「1万時間」になると、その領域のプロフェッショナルになれるというものです。
この基となる論文を発表した心理学者のアンダース・エリクソン氏は、1万時間の法則とともに、「人は1日4時間程度しか、集中状態を作れない」という話もしています。
そうすると、1ヶ月で集中できるのは「100時間」、1年では「1000時間」、人生100年時代とは言われていますが、仕事に夢中で取り組めるのは50年だと考えると、人に与えられた集中時間の総量は「5万時間」しかないのです。 (P.300)


画像1


集中もせずダラダラと1万時間を費やしても、その領域のプロにはなれません。プロになるためには、「集中して」1万時間取り組まねばなりません。

「1万時間の法則」と合わせて知っておくべきなのは「人は1日に4時間程度しか集中できない」ということです。もちろん個人差はあるでしょうが、大体4時間前後でしょう。


ここで、「1日に集中できるのは4時間」、「心身ともに健康な状態で活動できる時間は50年」という2つの仮定を合わせると、驚くべき計算結果が出てきます。

それは、私もあなたも、人に与えられた”集中時間の総量”は5万時間しかない、ということです。"集中時間の総量"という視点で見ると、人はどんなに頑張っても、5つのことしか極めることができないということになります。


画像2


何かの領域でプロになり、活躍して成功したいと願うのであれば、「自分が極めたいこと」と「5万時間の残量」という2つの視点で物事を考える必要があります。

今やっていること、今目の前にある仕事は、人生の時間を費やすのに値することでしょうか? 私もそうですが、特に若いうちは、時間は無限にあると錯覚してしまいがちです。 人生の時間も、集中時間の総量も、刻々と減っていっています。

「自分は何をしたいか?」
「なぜ、それをやるのか?」
こういった問いに明確に答えを出したうえで、集中時間の残量をすり減らしていることを意識しながら、日々を過ごす必要があります。

●人生の中で、集中し、夢中になれるのは5万時間だけ。
●1日の中で、集中できるのは4時間だけ。
 ⇨極められる領域は、最大で5つだけ。

この視点を元に、今の生活や仕事を見つめなおしてみるのもいいかもしれません。


↓今日書いたノート

画像3


いいなと思ったら応援しよう!