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仕事を終える時間にルーズな日本人

石川善樹『仕事はうかつに始めるな』を読んでいます。

たしかに日本人は、始まる時間は守る。
でも、「仕事を終える時間」についてはルーズである。 [中略]
アメリカ人の友人に言わせると、これは仕事を「質」で管理しようとしているということです。
仕事の終わりを決めるためには、仕事を「量」で管理することが必要です。1時間でアイデアを20個出す、資料を10枚作成するなど、「量」を先行させて仕事を進め、「質」を点検する時間は別枠で設ければいいのです。 (P.23)


noteを書く人たちはきっと、文章を読んだり書いたり、何かを表現したりすることが好きな人が多いんじゃないかと思います。私もそうです。

私たちみたいな人種は特に、物事の「質」にこだわり過ぎてしまう傾向があるんじゃないかと思います。
記事ひとつ書くのに、「もっと具体的に」とか、「別の表現はないか」とか、「この単語は漢字にすべきか、ひらがなにすべきか」みたいな、「質」を高めることに時間を惜しみません。

趣味でnoteなんかを書く分にはいいですが、このクセが仕事にもでてくると困ります。私なんかは、日々つくる資料や業務報告なんかの文章に無駄にこだわって、時間がかかり過ぎてしまうことがあります。

「質」にこだわると、基本的に「終わり」がありません。
言うなれば、「自分が納得できるかどうか」が基準であり、これだと基準を満たすのにやたらと時間がかかってしまいます。

やるべき仕事が複数ある場合、ひとつの仕事に時間やエネルギーを割き過ぎるわけにはいきません。自分の中で納得できなくても、次に進む必要があります。

そのためには、仕事を「量」で管理し、「どんな状態になったら終わりと言えるか?」を客観的に定義する必要があります。

仕事に手をつける前に、その仕事の合格ライン最低基準「どれだけ時間を使えるか」を、数字などを使って、基準として設定するのです。
その際に、著者が言うように「質を点検する時間」も別枠でおさえておくべきでしょう。

基準を決めたら、「質」のことは一旦置いておいて、決めた時間内に基準を満たすことに全力を尽くす。そして、最初に設定した「量」の基準を満たすことができれば、「質を点検する時間」にうつる、という順番です。


私たちみたいなこだわりが強めな人間が仕事をする時は、「こうなったら終わり」という「量」に基づいた基準をつくることを忘れないようにしなければいけません。「質」にこだわり始める前に、まず「量」について考えるべきですね。

なんて文章を書きつつ、最初に自分で定めた「1時間で書く」、「1000字以内で書く」という基準を破ってしまいました。難しいですね笑

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