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工夫を増やすと苦痛が減る

日下公人『すぐに未来予測ができるようになる62の法則』を読んでいます。


しかし多くの人は、いやいやで最小限の仕事をするから、しているあいだも不愉快を味わっている。仕事が不愉快だから、後で一杯飲むことになるが、そんな酒がうまい道理はない。あげくのはて身体をこわし、ぼやいていばかりいると友人も限られてくる。フォロワー同士でいつもの店に行って、いつもの話題を繰り返すのである。
そんなことなら、むしろ仕事を進んで2倍した方がよっぽど幸福になれるというもので、仕事に手抜きをしようという姿勢は、人生にも手抜きをしようという考えと共通だから、そういう人には結局、幸福感が訪れることはないのではないかと思われる。 (P.163~164)


仕事自体に意味や価値を感じられず、「怒られない程度」「自分の給料に見合う程度」を目指し、働いている人もいるかと思います。

そのように思いながら仕事をすると、成果自体もあがりづらいですし、何よりその時間が自分にとって苦痛な時間になってしまいます。

ただ、私はここで「毎日ワクワクしながら働くべき」「日々の仕事に価値を見出すべき」みたいなことを言いたいわけではありません。

私自身は、収入や待遇などに関わらず、「日々過ごしている時間が苦痛」なのはもったいないと感じるため、「どうせ働くならある程度楽しい方がいいよね」ぐらいに考えています。


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そのように常日頃考えている私自身、無意味に感じられる仕事や、面倒に感じられる仕事をこなす時間があります。

そんな中で私が個人的に意識しているのは、そのような「苦痛に耐える時間=仕事」と捉えないようにする、ということです。

「自分が味わっている苦痛に対して、毎月の給料は支払われている」と思ってしまうと、人は進んで「苦しさ」「無意味さ」を仕事の中に見出すようになってしまうのではないかと思います。

苦痛な仕事を「苦痛なもの」として味わうのではなく、「苦痛を少しでも減らせないか?」「ラクをするにはどうすればいいか?」と考え、工夫する方が、もう少し楽しく、より人間的な時間を過ごせるのではないでしょうか。

もしかしたら給料は変わらないかもしれませんが、同じ時間でも「自分の裁量で工夫し、考えたことを試せる」ような、能動的な時間に変わるはずです。


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この本に書いてある「2倍仕事をする」は「工夫して仕事をする」に近いかと思います。

「自分はどんな時間を過ごしたいのか?」という視点を持つことで、毎日の労働時間がまた違ったものになるのではないかと思います。

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