読書#3 コンサル1年目が学ぶこと
今回はコンサル1年目が学ぶことについてまとめたいと思います。
1.Don't be afraid of silence.
Talk straight = 駆け引き抜きに、率直に、簡潔に、端的に。普段話すときも思いついたことから話す癖をなくす。一度、PREP型を思い出して、話を構成する。
「取り敢えず何か言う」はビジネスでは通用しない。著者は、人の質問に対して、詰まったり、何か返すことができないと、頭の回転が遅いと思われるのではないか、という恐怖感があった。しかし、取り繕った回答はビジネスでは通用しない。そのため、言葉に詰まる質問を浴びたときは、「1、2分考える時間をください」と言ってから、黙って考え、頭の中を整理し、結論から話す。
2.社会人1年目の武器は「数字」>「情熱」
社会人1年目の武器は「数字(事実)」。意見は封殺されることがあるが、事実は封殺しようがない。論理さえ通っていれば、上の立場の人も耳を貸すが、曖昧なことを感情で説得しようとする若造は信用しない。情に訴えるには10年早い、新人は筋の通った話ができなければ、スタートラインにすら立てない。「○○がおかしい」と思ったら事実を集める。
人を動かすためには、「論理」と「感情(情熱)」が必要。しかし若者が優先して身に着けるべきは「論理」。なぜなら、感情や熱意で押していくことは、ベテランになってからでも間に合う、そしてクライアントは非常に賢いから。企業の第一線でビジネスをしているような人は、例えいかにも日本的なビジネススタイルで仕事をしているように見えても、若い人が思うよりずっと合理的。経営者に近い立場の人ほど、より数字で物事を捉え、合理的に判断している。
論理の組み立ては、「相手は何も知らない」という前提で考える。究極の伝え方は、徹底的に相手の土俵に合わせて伝えること。相手の言葉、考え方、伝え方のクセを研究し、それに合わせて伝える。文章は、相手の用いるフォーマットに合わせて、作成する。
3.相手の期待を見極める「お客様マインド」
相手の期待を超え続けることがビジネスの基本。そのためにはまず、相手の期待の中身を把握する必要がある。相手が求めていることを「正確に」把握する。相手が何を、どのレベルまで期待しているかを見極め、絶対に外さない。そして、相手の期待値のちょっと上を常に達成していく。
=研修で学んだ、お客様マインド&期待越えマインドに通ずる。ここで重要なのは、お客様視点を意識することではなく、お客様視点を意識し、徹底的に考えること。それによって相手のニーズを正確に把握することができる。(例:研修中であれば人事部からの指令の意図を考える。この提出物に何を求めているのか?このプレゼンで人事部が聞きたいことは何か?など)
頑張ることにコミットしてはいけない・社内の上司にコミットしてはいけない・仕事の成果に対してコミットする、常に自分が貢献する相手にコミットメントを持つ。
4.どんなことでも逆算思考で取り組む
どんなことでも、最終アウトプットから逆算して考えるクセをつける。そのメリットは、①最終成果物をイメージできるのでゴールや目的がはっきりする、②最終成果物から逆算して必要な作業をリストアップでき、作業リストそのものがワークプランになる、③作業を切り出して、複数人で取り組める。最初の時点で最終成果物のイメージが共有できているので、複数の人に同時に仕事の割り振りが可能、④最後の段階で、不足が生じない。(例:例えばグループワークのスライド作成など。最初にパワポの構成の空で作成する→目的・ゴールを共有する→作業の分担が可能)
5.PDCAサイクルの秘訣「Quick and Dirty」
0点から90点に上げるまでに要する時間と、90点から99点まで高めるのに要する時間は同じだと言われている。(99点から100点も同じ時間がかかる)そのため90点のところでとめておく、もしくは60点でもOKだという認識で取り組むことが重要。最終成果物が60点では困るが、大枠の方向性を決めるには60点で十分である。
最も重要なのは仮説検証のサイクルを高速で回すこと。マークザッカーバーグも「Done is better than perfect.」と言っている。
6.入社1年目の「フォロワーシップ」
1年目でも発揮できるリーダーシップは「フォロワーシップ」。勇気をもって最初に提案するのが、リーダーの役割であるのに対し、その実現のために率先して動く、周囲に働きかけるのがフォロワーの役割。これは提案を丸のみするイエスマンとは違う。イエスマンに自主性はないが、フォロワーシップのある部下は、提案を理解し、賛同の意思を示して周囲に働きかける。リーダーの提案を汲んで、リーダーがほしいと思っていること、必要としていることを考え(お客様マインド)自主的に動く。
上司は選べないが、どんな上司でも部分的には賛同できるところ、盛り立てられるところがあるはず。小さいことでもよいから、フォロワーシップを発揮することで、チームは一体になっていく。
その他
1.議題を整理&分解する
=新入社員研修で伸びしろを感じた。ファシリテーターは特に、提示する議論&行動の妥当性と、それらの優先順位を慎重に考える必要がある。しかしながら「Done is better than perfect.」「60点で満足する意識を持つ」
2.事実だけでは報告とは言えない。「だから何か」という解釈もセット
3.ビジネス能力を向上させるのは、情報量ではなく、考えること=自分の意見を持つこと。情報量そのものが能力を向上させることはない。なぜなら、自分の意見をもってはじめて、学びの機会が生じるから。自分の結論と事実が違っていたら勉強になるし、結論までのプロセスが違っていたり、視点が異なっている可能性もある。情報に接するときには、必ず自分の意見をもって接する。
4.議事録では、①日時・場所・参加者・議題②決まったこと③決まらなかったこと④確認が必要なこと⑤次までにやるべきこと(誰がいつまでに)を記載する。極論、途中の経過などは必要ない。
5.本ありきで漠然と読まない。目的ありきで本を読む。ウェブ検索するように、資料として本を拾い読みする。1冊の本だけでなく、なるべく多くの本や資料から幅広く必要な個所を読んでいく。
6.プロフェッショナルのチームワークとは、全員が違う分野で価値を発揮すること。自分が苦手なことではなく、得意なこと、できることを起点に考えてみる。
感想
令和時代の「入社1年目の教科書」ですね。自分でまとめていたら、なぜかうるっときてしまいました笑 非常に重要なエッセンスが詰め込まれた本だと思いますが、大事なのは実践・アウトプットですね。まずはこのまとめを無意識まで刷り込み、アウトプットまで高めれるようにしたいと思います。
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