無限に読める本からSF的発想へ(ウサギノヴィッチ)
どうも、ウサギノヴィッチです。
無限に読める本がこの世に存在するのであればあなたはどうしますか?
始まりもなく、終わりもない本がこの世に存在したら、あなたどうしますか?
今回読んだのは、ボルヘスの『砂の本』です。
無限に読める本を手に入れる男の話です。
僕は、自分の好みの本だったら、寝る間を惜しんでも読んでみたいとは思うのですが、自分の興味範囲外だったら、どうでもいいかなぁなんて思いますね。
今までのレビューを読んでいただければわかるのですが、幻想文学だったり、SFだったりすると僕がダメなのは分かっていただけるとおもいます。
それと、無限に読めるビジネス本っていうのも嫌ですね。どこか、ずっと説教受けてる感じがしますね。自己啓発も同じです。
もちろんボルヘスはそんなこと想像して書いたわけではないのはわかるのですが。
読書というのは、現在の自分や世界から遠い所に連れてって貰える作業だと思います。
日本で読んでいるのに、世界にも飛んでいくことも可能です。
だれも邪魔ができないものです。
今、この原稿書いてるコーヒーショップはめちゃくちゃうるさくて、イヤホンで音楽を聴きながら書いてますが、本を読んでいるときは、イヤホンはしてませんでした。なんとか読むことが出来ました。
まぁ、戯れ言はさておき、読書は想像力を必要とする作業です。僕は、あんまり想像力に乏しい人間ですが、それでも頑張って読んでます。
それで、よくある事が小説の映画で、自分の想像と違うキャスティングがあると幻滅するというとこがあります。それは、自分の頭の中で小説の世界をちゃんと構築できていたということです。だから、実写化したときガッカリすると思います。
あと、長いストーリーを二時間少々にまとめられることによって自分の好きなシーンがカットされてしまうことがあるのではないでしょうか。映画を見ての消化不良が起きるのは、そういうことだと思います。
人の想像力は無限だと思います。それは「砂の本」よりも遥かに勝っていると思います。話によると、人の記憶力は見たもの全部を覚えているらしいです。人が既視感に襲われるのはそういうことがあるかもしれないし、夢はそういう記憶力によって構築されているのかもしれません。
ただ、人の記憶力を遥かに凌駕するものが出てきました。それがAIです。これはもう感情はないですが、すべてにおいて万能になります。人より記憶力がよくなりました。思考する力もありますが、まだまだです。ただ近い未来人間を超えた人間のようなものになるかもしれません。
それがどうした? と思うかもしれませんが、その技術とクローン技術を組み合わせると完璧な人間が出来上がるからです。
それが神様みたいな存在になるとまでは言わないですが、それでも、現在人間の天才と呼ばれている人たちを倒す存在にはなると思います。
すると構図が、クローン対人間という構図になります。ただ、もう人間には及ばない知識の面があるので、負けることもあるでしょう。あとは、身体運動という面だけです。果たしてそれも勝てるかどうか。それも怪しいものです。
なんでSFみたいな話をしているのか分からなくなりましたが、人間は「まだ」最強の生き物だと思います。
こんな非現実的な想像をすることも可能だからです。
さらに人の想像力を補強するのは、映画を見たり、テレビを見たり、ネットを見たりすることではなく、小説を読むことです。
僕のノートを読んでいる人は、きっと本を少なからず読んでいる人だと思います。
布教する気はまったくありません。
でも、小説を読むことで人生を豊かにすることは間違いはないと思います。