そして、お米は手紙になる
先月も購入して、今月も購入して、来月も購入する予定の特定ブランドの商品はありますか?
僕の場合は「NETFLIX」や「Apple music」などのサブスクを覗けば、ぱっと思い浮かびません。あまり興味がないので毎月服を買うわけでもないし、ましてや同じブランドのものとなると皆無です。雑誌の定期購読をしているわけでもありません。
昨日の「#稲作本店」では「稲作本店のお米を毎月注文してくださるお客様がたくさんいらっしゃる」という話に。ECで注文を頂いたお米を精米して梱包しながら。
実際に1ヶ月~1ヶ月半くらいのペースで定期的にお米をご注文くださっているそうです(ありがとうございます!)。
稲作本店では白いダンボール箱を使っています。数日前からこれにブランドロゴが入ったもので梱包しお客様のもとへ送り出しています(まずはSサイズのものから)。
毎月お米を買っていても、特定のブランドのものを購入している方は少ないと思います。体感的には品種でさえあやしい気がします(毎月、「あきたこまち」しか食べないと決めている方のほうが少ないのでは)。大多数はスーパーにその都度行って、そこで直感的に選んだお米をレジに持っていく、そういう感じではないでしょうか。私もそうでした。
そこに大きなギャップがあります。
「毎月購入するもの」なのに「ブランドで選ぶという体験が浸透していない」。お米のポテンシャル。
毎月、1つのダンボール箱をお客様に届けることができる可能性。そこにはどんなものが入っていたら嬉しいだろう?どんなコンテンツがあったらうれしいだろう?最近はそんなことを考えています。
毎月雑誌を届けること(定期購読)に出版社の方が苦労している中で、ありふれた日常の風景に溶け込みながら、だれもそれをすごいことだとも取り立てて言及されないなかで、お米が毎月誰かの自宅に届いていく。
そういう意味では「お米はメディアになりうる」。
最初はそういうタイトルにしようと思いましたが、ちょっとニュアンスが独りよがりな感じがして「手紙」に言い換えてみました。
「つくるひと」と「たべるひと」が、毎月コミュニケーションをとることができる。手紙を書くように、なにかを願うように梱包する。1箱1箱がどこかへ送り届けられていく。それを開けた人の顔がほころぶ。関係性が深まっていく、展開していく。
お米にはそんな風景をつくれる可能性があるのだ。
そして、もうひとつ。お米は「ずっとつづくつきあい」にもなりうるところも可能性のひとつ。
60歳の僕が「NETFLIX」を観ているかは分からないけど、お米はきっと食べているだろう。まさにライフタイムの関係性をつくることができるかもしれない。それは、なんと嬉しいことだろうか。
お米のことで書きましたが、みなさんの扱う商品・サービスでも、きっといろんな切り口があるんだと思います。
※そういえば以前、こんなこと書いてました。
今年の田植えも折り返し地点。
がんばります!
★さいごに
「zineをつくっていたら移住することになりました」
そんな不思議なミニマガジンがついに完成しました!
移住に興味がある方も農に興味がある方も旅が好きな方も、よければこちらのショップページを覗いてみてください!
21/05/16
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