※本記事ははじめて私のアカウントを見てくださった方向けの記事です。(24年10月更新) はじめまして、インタビュアーの中田 達大と申します。 インタビュアーと名乗って仕事をしている人はそんなに多くないと思います。なので、これを読んでくださってる方の頭に「??」が浮かんだかもしれません。 そこで、インタビューを仕事にするまでの経緯も含めて、私がどんな人間なのかをここで自己紹介できればと思います! 後半は長くなりますが、よければ手前のプロフィールだけでも覗いていってくださ
インタビューという営みからもらった数多くの事柄のなかで、私にとって特に大きかったのは、「他者の人生を尊重する」という姿勢がちょっとずつでも育ってきたことです。 本当に、あくまでちょっとずつである、と前置きをしますが、インタビューに出会う前後で私のなかに変化が起きたように思えます、これは確実にそうだと思います。ちょっとだけ説明させてください。 インタビューをすると、驚きがたくさんあります。第一印象から想像もつかない経験を過去にしている方にも、予想のできない展開がたくさん起き
これまでの人生のなかで出会った1名の方をゲストにお招きするインタビューラジオ「待ちあわせはインタビューで」の第7弾を公開しました。今回のゲストは、アメリカに移り住んだばかりで、主夫をしながら現地で仕事を探そうとしているまことさんです。 名づけるのが難しい関係性(そういう人いません?) まことさんは、私が2022年8月にはじめたメンバーシップ(※現在は終了)に最初に申込んでくださった人でした。 そもそもメンバーシップは、「誰も申し込んでくれなかったらどうしよう・・・」とお
この記事では、明日インタビューや取材を初めてする方向けに書いてみます。 そんなにたくさんいないと思うのですが、とはいえ広い世の中、なかにはいらっしゃるはず。 僕にも当然「初めてのインタビューの日」はありました(約4年前のことです)。 前日から緊張して「明日どういう順番で質問しよう」「アイスブレイクではどんなふうに打ち解けよう」なんていろいろ考えドキドキしていたのを覚えています。「インタビュー コツ」とGoogleで検索したりもしました。 読んでくだっている方の中にも同
友人であり仕事仲間である詩人の阿世賀淳(あせがじゅん)さんが文学ラジオ「詩人の図書館」をスタートしました。 私は文学に詳しくない人間として、”聴き手”をつとめさせていただいてます。1エピソード約10分以内と短めなので、気軽にきいてみてほしいです。 ▼詩人の図書館/文学ラジオ(Spotify) ※LISTENからも聴けます(こちら) 「あらすじ」をほとんど紹介しない文学ラジオ 本の紹介って、いろんな人がいろんな形式でこれまでも行われてきておりますが、この番組の特徴は「
スーパーマーケットの陳列棚には絶対に並ぶことはないけれど、僕たちの日常において空気のごとくありふれたもの。例えば、その一つが“偶然”です。 偶然を手に取って眺めることは不可能です。しかし、スーパーで買った食材が僕たちの身体をかたちづくるように、偶然は僕たちの人生を実質的にかたちづくっていきます。なんか・・・不思議です(急にアホみたいな感想) 哲学領域にも偶然や偶然性と呼ばれるテーマがあることを知ったのは、つい最近のことです。例えば、九鬼周造さんは「偶然性の問題」という書籍
(あれ今日、ミーティングでしか人と話してない……?) 夜、歯磨きをしながらぼーっとテレビを見ていて、その事実に気づくことがあります。妻とは基本的に毎日話しているので、あくまで妻以外に、としたときに。 さて、こんな妄想をしました。 いまから5,000年前の人たちが現代にタイムスリップして、いわゆるオフィスワーカーを見たら、なにを思うだろう、と。第1位は「みんな、ずっと座っているけど、腰痛くならないのかね?」だと思います。あくまで、個人的見解ですが。 第2位は「みんな、ず
これまでの人生のなかで出会った1名の方をゲストにお招きするインタビューラジオ「待ちあわせはインタビューで」の第6弾を公開しました。今回のゲストは、横浜で本屋と図書室の「電燈」を運営するせなさんです。 会社に勤めながら、本屋をはじめた せなさんとの初めてのやりとりは今からちょうど3年前くらいのこと。 当時、僕は自作のインタビュー集をつくったばかりで、自身のオンラインショップや(慈悲の心で)置いてくださったリアル書店等で販売しておりました。 そんななか、元同僚が運営する本
インタビューをしていると、僕自身が一番恩恵を受け取っているのではないか、と感じることがあります。 そのひとつがタイトルの通り、人生のメタ認知。メタ認知の辞書的な意味は「自分の行動・考え方・性格などを別の立場から見て認識する活動」ですが、まさに「人生」において、メタ認知が深まっていく感覚になります。 本当にひとりの人間のLifeは複雑でぐちゃぐちゃしていて、ひとつの価値基準で測定するのはおこがましいくらい豊かなものです。僕はこれをインタビューから教わりました(もともとは、人
私がこれまでの人生のなかで出会った1名の方をゲストにお招きするインタビューラジオ「待ちあわせはインタビューで」の第5弾を公開しました。ゲストは、マレーシア在住のライフコーチ・Maikoさんです。 「朝、その日の”問い”を考えている」 Maikoさんはもともと同じコミュニティ内のお知り合い。ときどき、オンラインで雑談していますが、ある日言われたことが僕にはとてもおもしろく感じた。 それが「朝、その日の”問い”を考えている」というもの。朝にノートに今日一日の”問い”を書いて
久しぶりに読書ログを残してみよう。 9月~10月は、お風呂で読んでも(ぐっと集中して文字を追わなくとも)すーっと入ってくるような浸透圧を有している本を、好んで読んでいたように思う。今回は4冊をご紹介。 1.コルシア書店の仲間たち:須賀敦子 2.ヴェネツィアの宿:須賀敦子 このごろは、なんといっても須賀敦子さんのエッセイを読みまくっている。 僕が生まれた1990年に61歳にして作家デビュー、20代後半から40代に至る通算15年にわたるヨーロッパ生活の記憶を紐解きながら、美
私がこれまでの人生のなかで出会った1名の方をゲストにお招きするインタビューラジオ「待ちあわせはインタビューで」の第4弾を公開しました。ゲストは、会社員をしながらインタビュアー見習いとして活動する奥行(おくゆき)太郎さんです。 インタビュアー”同期”との出会い 3年前、僕はインタビュアーとして活動を始めた。 右も左も分からないまま見切り発車ではじめたものだったので、不安もあったが、実はすぐにインタビュアー同期なる人との出会いがあった。それが、noteで同じように「インタビュ
昨年の9月に東京~京都間(500㎞)を20日間かけて歩きました。 この話をすると(実際、この1年間でいろんな人に話しました)、まず「なんで?!」と言われます。そりゃ、そうです。「新幹線あるのに、なんで?」です。僕はいつも「いやぁ、おもしろそうだったので・・・」と答えにならぬ回答でお茶を濁してしまいます。悪気はないのですが、それ以上、あまり上手に説明できない気がして。 「なんで?!」に続いて多かった質問は「宿はどうしたの?」でした。「その日に予約するの?事前に予約するの?」
「これまでのあなたの人生で起きた一番ラッキーなことは?」 いろんなラッキーがあなたの人生に訪れたはず。そのなかであえて一番を決めてみると、当たり前すぎて見過ごしているもののなかに案外見つけるのかもしれません。理由もなくふと、そんな問いかけを誰かに投げかけてみたくなった一日でした。 人に会いたい。 人と話をしたい。 こういう小さな小さな衝動(と呼ぶには小さすぎるもの)を大切にしたいのは、インタビューという行為の根幹には「初期衝動」の要素がそもそもたっぷり含まれているからで
今日、とある仕事がひと段落つきました。生まれる余白を使って、インタビュアーとして次なるチャレンジに思いを馳せたい9月。 こういうときこそ、いろんな人とお話をしたくなります。そこで、久しぶりに「雑談会」を復活させてみよう、と思いつきました。 雑談会とは、土曜日の朝の1時間、オンラインでただのんびりお話しましょう、と始めたちいさな企画です(ちなみに、土曜日でなく、平日朝や日中も調整できます)。 過去、募集したときは初対面の方が9割でした。「初めてあった人と話すことある?」と
先日のパリオリンピックで、脳裏に焼き付いた映像があった。 やり投げだ。 それは選手の左下、地面すれすれから空を見上げるアングルで撮られた映像だった。放たれた矢の軌道が、月に向かって飛んでいくように見えて美しかった。今回のオリンピックで個人的にNo1に好きな映像だ。 その映像を見たときに、久しぶりに話をしたい人を思い出した。 話は少し寄り道するが、僕は以前、都内の書店で働いていた。その時に当時大学生だった鐘ヶ江君がアルバイトとして入社してきた。僕は書店に勤める会社員、彼は