#379 「ビジネス頭の体操」 8月4日のケーススタディ
はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための豊富な一次情報やデータもご紹介。
→部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。
8月4日(水) 日本には橋は○○万ある!?
1986年(昭和61年)、当時、橋梁会社に勤務していた湯浅利彦氏の提唱により生まれ、宮崎「橋の日」実行委員会が制定した「橋の日」です。
橋。
日頃お世話になっていますが、全国にどれくらいあるものなのでしょうか?
まず、橋が通っている道路から。
国土交通省「道路の維持管理について」によると、日本の道路の総延長は122万キロです。地球を約30周するぐらいですね…
そして、いよいよ橋の数は…
国土交通省「道路メンテナンス年報」によれば、約72万橋(2020年3月末時点)。そのうち7割は市町村道となっています。
建設年度別橋梁数を見ると、経済成長に伴って多くの橋が建設され、1980年頃から減少に転じていることがわかります。
結果として、建設後50年を経過した橋梁の割合は現在は約30%ですが、10年後には約55%になります。特に橋長15m未満では10年後2030年には約62%が50年を超えます。
橋長15m未満の橋を管理しているのは圧倒的に市区町村で、管理する橋の実に80%以上が15m未満の橋となっています。
ここまで道路の橋をみてきましたが、橋にはもう1つ、鉄道の橋もあります。
同じく国土交通省によれば、鉄道の橋梁は約10万橋あります。
建築後の年数は実に100年を超えるものが1.4万橋を超えて存在します。
道路の橋も鉄道の橋も、現在新規の建設は減少していますが、今後はこの保守管理にコストがかかってくる、ということになります。
最後に、橋、ではないのですが、トンネル、についてもデータをご紹介します。
まず道路では、約1.1万箇所のトンネルがあります。
建設年度別では、建設後50年経過したトンネルは現在約22%、10年後約36%となります。
次に鉄道では、約0.4万箇所のトンネルがあり、100年以上が600近くを占めます。
→橋もトンネルも生活を支える重要なインフラである。笹子トンネルの事故のようなことが起これば直接的な被害に加えて、物流に与える影響も大きい。点検して必要な補修を行うことはもちろんだが、コストが増加する。どのような工夫や対策が考えられるだろうか
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。
昨年7月からこのような投稿を続けてきてほぼ1年になります。以下のマガジンにまとめてありますので、お仕事を離れて頭の体操をしたいときに覗いて見てください。
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