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コミュ障、ゲーム配信をやってみた。

昨日、一昨日と人生で始めてゲーム配信をやってみた。
ゲーム配信をすること自体は簡単だった。
家にはPS5があり、その中でブロードキャストをするというボタンを押すだけでいい。楽ちんだ。
しかし、いざそのボタンを押そうとすると緊張してしまい何度も躊躇した。
大丈夫かなー、やっぱ辞めたほうがいいんじゃないか、笑われたりしたらどうしようとかいろいろな不安が沸き上がってくる。
非公開で何度もマイクのテストがてら発声練習をして、それを確認するという作業を繰り返し、30分くらいが経った。

このまま先に進めないと一日が終わってしまうと思い勇気を振り絞ってボタンを押してみる。
ボタンを一つ押しただけなのに、宇宙に放たれたような気がした。
だだっ広い無限に広がる宇宙のなかで、小さな小さな塵として生まれる。
存在感もないそれを見つけるのも至難の技で、こちらから何か発信しても誰の目に留まらない。
そんなことを思った。

いざ配信が始まると、しどろもどろになりながら話し始める。
もうすでに頭はまっしろである。
とりあえず、ゲームの感想をポツリポツリと捻りだしながらつぶやいていく。

こんなに独り言を言ったのは初めてだった。
普段から独り言なんて恥ずかしくてやらなかった。
誰にも聞かれる心配がないとわかっていても恥ずかしいし、心のどこかで何言ってんのと冷めた自分から笑われている気がする。

しかし今やっているのはゲーム配信。
独り言を言う大義がある!
ちょっと恥じらいを感じながらもどんどんとつぶやいていく。
しだいに楽しくなってきて恥じらいも薄れてきた。

そして1ついいことに気づいた。
独り言を言いながらゲームしているとちょっとゲームが上手くなっている気がする。
今までは一人で黙ってもくもくとプレイしていて、頭を働かせずにゲームをやっていた。
だから単調なミスにつながりやすく下手なまま上達しなかった。
しかし独り言を言うことで、状況を把握できたり、観察力が上がったりして頭がちゃんと働いてくれるので上手くなっているんだと思った。

そして独り言を言いつづけることで発声練習にもなる。
普段ほとんど会話をしないので、どんどん声量が落ちている。
だからと言って交流の場に出て行って人と話すのも気を使うししんどい。
しかし配信をすることで独り言を言う必要が出てきて、ひたすらにしゃべるので声を出すという作業を堂々とできる。
ただ3時間くらいずっとじゃべりっぱなしだったおかげで喉がだいぶやられてしまった。いきなり長時間やりすぎたなと反省した。

配信をやる上でちょっと淡い期待もしていた。もしかしたら視聴者が来てくれるのでは、見続けてくれるのではと思った。しかし数秒で帰ってしまっていて、やっぱりそんなに甘くないなと思った。
まだまだ話している内容もゲームに対する感想だったり、リアクションだけなので、独り言ではあるけどもうちょっとエピソードトークの練習とかもやってみてもいいかなと思った。
そうしたことを虚空に話しまくってちょっとでもコミュ障を改善出来たらいいなと思う。

あともう一つコミュ障がゆえの気になることがあった。
本当に数人ではあるが視聴者が来てくれた時があった。
あいさつをしたほうがいいかなと思ったけど、自分がもし視聴者なら声かけられたくないなーと思って声を掛けなかった。
声をかける勇気が持てなかったのもあるが。
しかし、数秒で帰って行ってしまってたので結局同じことなのかなと思い今度は挨拶してみようと思った。
その人と会話ができたらさらにコミュ障改善の練習にもなるしいい機会になる。

そんなこんなでコミュ障が配信をやってみたわけだけど、いろんな気づきが発見できてやっぱりやってみないとわからないものだなーと改めて思った。
独り言を極めようと心に誓った。





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