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正直に言うけど

私は20年近くメンタルを患っている。病名は双極性障害のうつがほとんど出ないバージョン。なぜそういうバージョンなのかは良くわからない。躁の波だけが怖いので毎日せっせと薬を飲んでいる。「薬を飲む」という行為がすっかり人生に染み付いて来た。この病気は完治はしない。良くて完解。完解とは躁の波もうつの波も出なくなった状態のことだ。ほとんどの人はそこを目指すんだと思う。

でも、私は何にも目指さない。完解という天国のようなものにとらわれ過ぎてそこから発生するストレスで病相を悪化させないためだ。「〇〇したら治った」という情報も入れない。これも結果ストレスになりうる。趣味にも天井を設けない。「誰かのため」とかしんどくなる。キリスト教的生き方よりも仏教的生き方の方がこの病気には合っている私は思う。絶対的ではなく相対的なのがいい。つまり、ゆるいのがいい。

旅好きの引きこもりの私にとって、コロナ禍も慣れれば居心地いい。旅に行かない自由もなかなか良い自由だ。新たに始めていた羊毛紡ぎがより楽しくなった。相変わらず糸は均一にはならないが、それもまた良い。こう書くとまるでプラス思考みたいだが、そういう力みは無くただ単に力を抜いたら浮き上がったというだけだ。

まだまだ人生は楽しいよ。


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