娘が教えてくれたスポーツの本質。チャレスポ!TOKYO体験記〜死ぬほどカワイイグッズも衝動買い〜
秋はスポーツイベントの季節。
パラスポーツも例外ではありません。
10月8日(土)、東京・有明で開催されていた「チャレスポ!TOKYO」というイベントに行ってきまして。
まーこれが、想像の上をいく面白さだったわけです。
一緒に行った5歳の娘も、熱中しまくり。あっちこっちのブースを飛び回っていました。
もちろんいずれも大人の好奇心に堪えるものばかり。
かくいう私も「これオモロい!」体験を満喫した一人です。
17:00の終了時間まであっという間でした。
このイベント、いろいろなパラリンピック競技やレクリエーションスポーツを体験できる!しかも無料で!というだけではなくて。
デフリンピック競技や、スペシャルオリンピックス競技なんかも体験できる、というのが特徴的。つまりスポーツを捉える視野が広かったのです。
そういう意味で、私の知っているパラスポーツイベントとは、一線を画していました。
ふだんの生活では、プレーするどころか、知る機会のないスポーツを、アレコレ楽しむことができる。
スポーツや、ひいては人間の可能性を、親子で考える時間にもなる。
そんななかで、5歳の娘から学ぶところも多々あったのですが・・・。
とても記憶に残る一日だったので、ここにレポートを残したいと思います。
入館5分でがっちりハートをロックされる。ホウキトチリトリさんのグッズ。
有明アリーナに入って早々と、私の心をガッチリ鷲掴みにしてくれたのが、こちら。
つけまつげハンドタオル。
目に飛び込んで0秒で購入しました。
これ、秀逸すぎませんか?
「ヤバい!」
「カワイイ!」
40歳すぎのおっさんがね。声を1オクターブうわずらせて連呼です。
カワイイ!の確変ですよ。
それくらい可愛かった。
ほかにもヤバすぎるセンスのグッズがたくさん。
久々です。カワイイ!で目が回ったのは。
娘にはヘアゴムも買いました。
Tシャツもいい!キーホルダーも!ポーチも!使う予定ないけど!
「これ全部ください!」
「現金だけです」
チーン・・・。
私の財布には昭和の修学旅行程度の現金しか入っておらず(ほんとに大人の財布かよ)。
とうぜん有明アリーナ内にはATMなんてあるわけもなく。
泣く泣く購入を諦めた次第でした。
私があんまりにも落胆するので、店員さんが慰めてくれました。
手の焼けるおじさんでスミマセン。
どうやらこれらのグッズは、ホウキトチリトリさんというアーティストがデザインされたものらしく。
おそらく東京都・練馬区のたんぽぽという就業支援施設の利用者さんだと思うのですが。
東京都庁のショップでも売っているらしいので、今度は生命保険を解約して現金に替え、買いに行こうと誓った次第です。
この世の終わりを迎えたような私を見かねて、娘が言いました。
「スタンプラリーやる!」
そう。このイベントはスタンプラリーシステムを導入していました。
スタンプを8つ集めると、ステンレスサーモボトルをもらえると。
無料の景品としては、けっこう豪華です。
待て。
この先、このクオリティ、このサプライズが待っているとしたら。
8つなんて楽勝じゃん!ステンレスサーモボトル、余裕でゲットじゃん!
ということで、エントランスフロアを巡り、スタンプをペタペタペタと3つゲット。
メインアリーナへと勇んで降りて行きました。
一度やってみたかった!見てみたかった!を片っ端から体験したメインアリーナ
こちらがメインアリーナ。広い。開場早々はこんな客入りでしたが。
昼過ぎには黒山の人だかり。
開場中央にはタレントさんを呼んだプログラムも用意されており、かなりの盛り上がり。ライブ感がものすごかったです。
5歳児が蜘蛛のようにへばりつく。ボルダリングは子どもホイホイ。
いっぺんやってみたかったシリーズその1。
ボルダリングです。
ふだん公園の石垣にへばりつく程度の遊びしかしていない娘にとって、
たまにTVなどでみるアレは、一度やってみたかったものらしく。
どこのおうちのお子さんもそうだったようで、長蛇の列ができていました。
もちろん娘もご多分にもれず。ビタっと壁にへばりつきました。
が。
「え?おなじ色の石しか使っちゃダメなの?」
「え?両手?どこ?ゴール?スタートも?」
アスリートが重力度外視でよじ登っていく様子を見て、自分も簡単にできると思っていたのでしょうが。
そんな簡単なわけがありません。競技というからには、ルールがあるのです。
と思ったら、娘はスルスルとゴールに手をかけやがりました。
もちろんインストラクターさんのサポートもあり。
でも。
油断していたら、いざ降りるとなって、改めて自分のいる高さに気づいたようです。
自分の身長の倍くらいの高さでしょうか。
「わーこわい・・・」
「手、痛い」
アスリートが乗り越えてきたものを追体験する。
それはやってみないと実感できないことです。
最初のプログラムから手応え十分でした。
繊細なスティックコントロールが激ムズ!車いすカーリング
続いてはこちら。車いすカーリング。
その名の通り、車いすに乗りながらできるカーリングです。
これがまた難しい。
上半身の力の入れ方、あるいは抜き方がとても繊細。
娘は結局ハウスの中にストーンを入れることすらできませんでした。
どうやら隣でプレーしていた大人たちも苦戦していた模様。
車いすカーリング、奥深し、ですね。
車いすカーリングには、座りながらでもストーンを滑らせることができるように、専用のデリバリースティックという用具があります。
ストーンにひっかけて使います。先っちょはこんな感じ。
車いすカーリングも、ストーンはわれわれの知っているものを使うようですが、この日は屋内用のストーンを使っていました。
並べると、てんとう虫っぽくてカワイイ。
フロアカーリングの文字も。屋内でもできる器具があるんですね。
ひっくりかえすとこんな感じ。キャスターがついています。
これでスルスルすべっていきます。
こちらは氷上で使う正式なストーン。
一度持ってみたかったシリーズ。
「ウッ・・・」
腰と膝にくる重量感でした。それもそのはず。20kgあるとのこと。
ちょっとした墓石です(ちょっとした墓石なんかない)。
こちらは一度見てみたかったシリーズ。氷上を掃くスティック。
”掃く”あるいは”擦る”ように見えていたので、もっとブラシっぽいのかなと思っていたのですが、違いました。
頑丈なクイックルワイパーの趣。
驚いたのがこれ。カーリングシューズです。
左右で裏面が異なります。スタッドレスとツルツル。アイシングクッキーみたい。知らなかったー!
「へ〜ツルツルなんですね」
「はい。ツルツルのほうに体重を乗せて滑るんです」
と、説明員さんが語ってくれました。
娘も思わずチョンチョン。
「かたい」
こんな感じで、立って競うカーリングも体験できました。
お祭り気分でフリスビー!撃ち抜く快感のフライングディスク
こちらはフライングディスク。
スペシャルオリンピックス競技でもあります。
これは子どもの行列が一番長かったプログラムの一つでした。
そりゃそうですね。お祭り感覚です。理屈抜きで楽しー。
リングの中をディスクを通したり(通るとリングが光ります)。
ストラックアウトなんてのもありました。撃ち抜く快感!
これが競技に使うディスク。
たんなるフリスビーと侮るなかれ。正しい持ち方があるって知ってました?
利き手でディスクを握ったら、人差し指を立てるようにしてディスクの淵に添える。これが正解。
これで微妙なコントロールをつけるんだそうです。
こ、こんなにハードなんですか・・・。汗まみれで学ぶ理論的根性論。車いすテニス
以前から気になっていたことがありました。
「車いすテニスプレイヤーは、どうやって車いすを漕いでいるのか」
一度聞いてみたかったシリーズですね。
だって、そうじゃないですか。
選手はラケットを持っているわけで。
にもかかわらず車いすをスタートダッシュさせる、クルクルと切り返す、を延々繰り返すわけです。
たぶん。観客からは見えないノウハウのようなものがあって、
効率的に車いすを操っているのだろう。さすがアスリート。
そう思っていました。
で。
思い切ってインストラクターさんに質問してみたのです。
「車いすテニスプレイヤーって、どうやって車いすを漕いでいるんですか?」
と。
その答えは
「がんばって漕いでます」
まさかの根性!身も蓋もない!
「ただし。ラケットは小指から人差し指をつかって握ります。余った親指の付け根で漕ぐんです。
できるだけハンドリムの後ろの方を握り、一回一回を長く、強く、そして素早く漕ぎます。
そうすることで、漕ぐ回数を極力減らすんです。トップアスリートになると惰性でボールに追いつくので、ラケットを振る瞬間は漕いでません」
とのこと。
ボールに追いつくまで漕いでいるようじゃ、正確にラケットをミートさせられない、ということですね。
理論のある根性論。やはり、さすがアスリート、でした。
実際に、親子で体験してみました。
車いすそのものは軽く、スムーズに操れるのですが。
し、死ぬ・・・。
こんなハードなんですか?そこまでしてテニスしたいですか?
ってくらいキツい競技でした。
なんせ、まず車いすではボールに追いつかない。
追いついたとしてラケットに当たらない。
当たったとしても、ネットをこえない。
力づくで振り回すと、ボールはあさっての方向へ。
そうこうしているうちに心肺能力の限界が。
「はぁはぁ・・・。いや、これは無理っしょ・・・」
汗だくになって娘をふりかえると、涼しい顔でポンポンとラリーをしていました。
「娘さん、できてますよ」
あのときのインストラクターさんの表情が、この日一番の笑顔でした。
ちなみに娘は
「怖かった」
とのこと。
「なにが?」
と聞くと
「車いすがおっとっとってなった」
とのこと。
それくらい車いすの機動力と操縦性が高かった、ということではと。
「あの人、脚がない」からの「すごい!」娘がおののいたパラカヌー。
「あの人、脚がない・・・」
列に並んでいる時、小さな声で娘が教えてくれました。
そこはパラカヌーのブース。マシンを使ってカヌー体験ができるプログラムです。
インストラクターさんもたくさんいました。
その中に、上半身が岩石筋肉な男性がお一方(おそらく一流選手とお見受けしました)。
でも、両足がなくて車いすに乗っている。娘はそれを言ったのです。
「うん。ないね。でも、見ててみ」
その男性は軽々とマシン・カヌーを漕いで見せます。
「脚、関係ないね」
と私。
「うん。私もやりたい」
もう脚とかどうでもいい。このマシンのアトラクション性に魅せられたようです。
それ!そういう体験が素敵なのです。
マシンに乗り込みパドルを漕いでみると・・・。
「重い!」
これが思うままにならない操縦性。みなさんサポートしてくださったのですが、なかなかうまくいきません。
私も体験。座ってみるとこんな感じです。
漕いでみると肩の周りの筋肉、とくに背骨の両側と肩甲骨まわり、腹筋の両サイドにエゲつない負荷がかかりました。
いかんせん初心者なので、間違った部位に力が入っている可能性も大。
これで流れのある水の上を駆けていくのか・・・。
これもまたハードなスポーツだと実感しました。
でも、これで川を下ったりしたら、さぞ気持ちよさそうだな、とも。
実際のカヌーは水の上。
脚はあんまり関係ないのかもしれません。
もらったパンレフレットには「水上は究極のバリアフリー」の文字が。
そんな簡単は話でもなかろうとは思いつつ、それも一理あるかも、と思わせる説得力がありました。
ブースを後にした娘は
「あの男の人、力すごかったね!」
と。
あまり人を褒めない子なのですが、感心しきりでした。
無いものばかりをみていると、見えなくなるものごとがある。
それを直観できたらバッチリ。体験した意味があったってもんです。
ちなみに。
会場ではデフリンピック競技のデフサッカーのブースが。
こちらの体験も人気プログラムで、早々に締め切り終了。
コートでは、プレー中に手話でコミュニケーションを取る体験をしていました。車いすユーザーの方の姿も。
やってみたかったな。。。残念。
ということで、メインアリーナのスタンプ3つもポンポンポンとゲット。
「やったー!あと2つ!」
娘も着実に埋まるスタンプシートにワクワクしている模様。
ステンレスサーモボトルまでもう少し!
この時点で16:00を過ぎており、終了時間の17:00まで一時間を切っていました。
やば。
ちょっと駆け足で、最終ステージ・サブアリーナに向かったのでした。
知らなかった世界がここに。「もう一回やりたい!」も飛び出したサブアリーナ
スリルと不思議が混在する感覚。ブラインドサッカー
サブアリーナでは、まずブラインドサッカーを体験。
列に並んでいる間にも退屈させないよう、ボールを触らせてくれます。
蹴ってもOK。
「なんでこんなに硬いの?」
娘は素朴に疑問をもったようです。
「これ、中に鈴みたいなのが入ってて、音でボールがどこにあるかわかるようになってるから」
前に並んでいた男の子が教えてくれました。
なんか。
『誰かの「?」に対して、自然に手を差し伸ばせる。それが当たり前』
みたいな雰囲気が、この会場にはあったのです。
もしかするとパラスポーツ関係の会場すべてかもしれませんが。
たとえそれが見ず知らずの人であっても、躊躇なくコミュニケーションをとる。
そんな”風”のようなものを娘には感じて欲しくて、連れてきたってところもあったりします。
準備として、アイマスクを装着。漆黒の世界に慣れていきます。
「ちょっと歩いてみ」
私の勧めで、娘はアイマスクをしたまま、ヨチヨチと試し歩きをしていました。
「ひゃひゃひゃひゃひゃ!おもしろーい」
「お父さん、どこー?どこにいったのー?」
どうやら、暗闇の恐怖よりもスリルがたまらないようです。
そうブラサカの醍醐味は、その異世界感。
目を閉じたら視覚障害の世界になると思ったら大間違い。
視覚以外のすべての感覚を総動員して、自分の周囲の空間を、ひいては世界を捉えるのです。
そして、いざブラサカ体験。
東京・世田谷区のブラサカクラブ「SFIDA SETAGAYA」の選手(くまさんといいました)が、手ほどきをしてくれました。
私はコーラーとしてコーンを叩き、アイマスクをした娘にゴールの位置を伝えます。
「(バンバンバン!)こっち右!」「(バンバンバン!)こっち左!」
娘はエイとボールを蹴りますが、想像通りのコースで転がらず。
「え。なんで」
どうやら本人は真正面へ蹴っているつもりのようですが、
何回やってもボールは左のポストを割ってしまいます。
娘はボールが転がる方向をじっとみていました。
自分の身体すら、自分の想像とおりには動いてくれない。
子どもならよくあることです。
でも、アイマスク一つ着けることで、それを冷静に客観視できるようになる。
ムズがったり、ジレたり、イライラすることなく、なぜ?と疑問に変わる。
異世界から始まる不思議体験。
これがいつか、誰かへの想像力に変わる日が来ることを、ひそかに願っていたりします。親としては。
子ども大興奮!ペガーボールって知ってますか?これは鉄板キッズスポーツになりますよ!
最後にプレーしたのは、ペガーボール。
私、この日に初めて知ることができました。
ルールはいたって簡単。
鬼を追いかけてボールを当て、多くボールがくっ付いた方が勝ちという、いわばボールをつかった鬼ごっこ。
障害のある子もない子も楽しめるように開発された新しいスポーツとのことです。
協会のサイトには「特別支援学校人気No.1レクレーション」との触れ込みも。
でしょうね!
と言いたくなるくらい、実際、子どもたちの興奮ぶりが、すごかったんです。
娘も
「もう一回やる!」
と、この日はじめてのおかわり。
一日中遊んだ後だというのに、追いかけては投げ、投げては追いかけ、を
取り憑かれたように繰り返していました。
そのかわり。逃げる鬼、教えるインストラクターさんもヘトヘトです。
でも、それだけ盛況だったということでもあり。
たしかに、これは面白い。
ルールが簡単なので、いくらでも応用がききます。障害の有無や軽重などプレイヤーの特性を考慮やすい。
器具もソフトなので(基本的にすべてふわふわコットン)安全。
これはね。流行りますよ。ぜったい。キッズスポーツとして。
娘の保育園に提案してみようかしら。なんて思いました。
ふと時計をみて驚愕しました。
!!!
17:00の閉館まで5分を切ってる!これは、やばい!やばいですよ!
ゼーゼーハァハァ肩で息をしている娘を
「スタンプ!早くおさないと、会場閉まっちゃうよ!」
と急かして、スタンプを2つゲット。
これでコンプリート!
「やったー!ぜんぶ揃った!」
娘の達成感も最高潮です。
今度は私が全速ダッシュする番でした。
汗でびっしょりの娘を抱っこして階段を無呼吸一気昇段。
景品交換所へ駆け込みました。
しかし。まさかの結末が・・・。
楽しく遊べた?娘が見せたスポーツの本質。
「ス、スタンプ!ぜんぶ揃えました!」
最高裁前の”勝訴!”のテンションで、スタッフの方にスタンプカードを突きつけた私。
しかし。
「すみません。景品、もうなくなってしまったので、ステッカーだけですが、どうぞ」
まさかの。スタンプラリーの景品。売り切れ。
なんなら、景品交換所もほぼ撤収済み。
え?こんなにがんばってスタンプ集めたのに?
サーモボトルは?ステンレスのやつ、ないの?
「おい!ちょっと待ってくれよ!そりゃないだろ!」
口をついて出そうになった瞬間。
娘が
「ふーん。じゃ、帰ろ。いいじゃん別に」
と。
あ。そうなんだ。とばかりにアッサリと。
テクテクと出口に向かったのです。
一方の私をそれを追いながらも、怒りで頭の中がグラグラと煮えていました。
こっちゃー納税者だぞ!と。
なのですが。
すっかり日の暮れた有明の街を歩きながら、娘が言ったのです。
「楽しかった!」と。
その背中を見ていたら、猛省の波が押し寄せてきました。
スタンプラリーをゲームとして楽しんだ娘と、景品にばかり目が眩んだ私。
私は今日一日、何を学んだんだろうと。
いや、なにをプレーしてきたんだろう、と。
ゲーム、プレー。すなわち、遊び。
つまりスポーツの本質は、高度な遊びという側面をもっていると思います。
これは決して不真面目であるという意味ではなく。
どれだけ楽しくプレーできたか。誰かと理解し合えたか。自分が更新された感覚を味わえるか。
あるいは、楽しいこと、好きなことがあるってことが、日々を輝かせることもある。
それが大切だったはず。
いわゆる障害者スポーツ(この言い方嫌いですが)は、とくにこのエッセンスが強い気がします。
なので、景品や記録はあくまで遊びを盛り上げるテコにすぎないはずです。
それにばかり血道をあげる私は、今日のイベントの魅力とは真逆の人間でした。
まさに昭和の勝利至上主義的な。
お前、何しにきたの?って話です。
やれ納税者だなどと持ち出す卑しさ。
しょせん無料のイベントなのです。そこまで怒る筋合いではない。
誰かとプレーできる楽しさ、遊びのありがたさを忘れると、かくも容易にダークサイドに落ちてしまう。
それがわかっただけでも、私には特大の学習機会でした。
今日をエンジョイしきった娘の方が、よっぽどスポーツの本質を理解しているな、と。
さんざん走った挙句、さらに有明駅までダッシュを続ける。
その力強い足取りを、いろんな意味で尊敬した帰り道でした。
終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございました。