ビル #1
今にも崩れそうな都会にぽつんとたった高層ビルから。私は世界を見つめていた
(こんな世界ならもう、、、死んでもいいや、、、)
そんな高いビルの屋上に一人の男が来て、
『こんなとこに、ちゃだめだ!!一緒に行こう!!』と、必死に走ってきて私の手を引っ張り、また必死で走り出した。
私はそんなふうに誰かに本気で思われたこと、。、無かったので心が落ちた様なよくわからない感覚になり。。とても嬉しくもあったが、今までにない体験で戸惑っていた。
しかし、勢いに押されついていって、走っていた。
(もしかしたら、何処かでこんなふうに誰かに助けてもらうことをずっとずっと待っていたのかもしれない。)
そして、25年生きてきて初めてその時が来た。
戸惑うのも無理はない。
彼女は泣きそうだった。
そう、キミが好きだ。ありがとう。
そして、ビルは崩れ始めていた。
早くしないと!!彼も潰れてしまう!!
彼女は自分のことなんてどうでもいい、彼を守るために走ったんだ。。。
必死で必死で走ったんだ。
それから、どうなったのかはまだ分からないが、白紙のノートは希望に満ち溢れていた。。。
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