見出し画像

世界共通言語としての「食」が果たす役割。「美味しい」の共有でグローバルビジネスを前へ

こんにちは!くるめしです。

くるめしでは「働く人の食の探し方、楽しみ方の体験を変える」をミッションに掲げ、法人向けフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」「ヒトハコ」を運営しています。

今回はドイツに本部を置き、世界中にエンタープライズアプリケーションとビジネスAI事業を中心に展開するSAP SEの日本法人、SAPジャパン株式会社様に、同社が取り組むパートナーサクセスについてお話をお聞きしました。

ビジネスパートナーやお客様との交流に「食」を交えるメリット、そして世界共通言語としての「食」が果たす役割とは?

SAPジャパン株式会社
ドイツに本社を置く世界的なソフトウェア企業であるSAP SEの日本法人であるSAPジャパン株式会社。同社は企業向けのソフトウェア、特にエンタープライズリソースプランニング(ERPソリューション)やビジネスAIをはじめ、企業のデジタル変革を支援するための包括的なソリューションを提供している。また、多くのビジネスパートナーと協力し、顧客への導入支援やカスタマイズサービスなども展開している。

【話し手】
SAPジャパン株式会社
Independent Software Vender Partnerships
事業開発ディレクター
布下 公子様

同社のパートナー企業であるSolEx(Solution Extensions
ソレックス)との関係値の構築と、パートナービジネスの成功を目的にパートナーサクセス業務を担当している。

お客様に最良のソリューションを提供するために欠かせないSolExの存在

―― 貴社の事業と提供されているサービスについてお聞かせください。

布下様:
SAPジャパンの親会社であるSAP SEは、ドイツに本社を置くIT企業です。創業が1972年と50年以上の歴史があり、IT業界としては老舗企業だと言えます。 

主に扱っているサービスは、基幹システムであるERPというビジネスアプリケーション群やビジネスAIです。財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスなどのビジネスクリティカルな業務においてお客様が最高の成果を実現できるよう、ビジネスとテクノロジーを最大限活用して支援しています。

―― 貴社のビジネスの特徴をお聞かせください。

布下様:
弊社がお客様へ提供しているソリューションは、とても幅広い業務に対応していることが特徴です。また、グローバルには多くの優れたソリューションがあります。

それらのソリューションと弊社のソリューションを組み合わせることで、お客様へさらなる付加価値を提供するために、グローバルで戦略ポートフォリオを組み、サードパーティーソリューションという位置づけのパートナー企業と提携して取り組んでいます。

こうしたパートナー企業を私たちは、SolEx(ソレックス)と呼称しています。私が所属している部署は、このSolExとのビジネス全体をマネジメントすることがミッションです。

―― SolExの方々と関係性を築くにあたってどのような取り組みを行っていますか?

布下様:
SAP社員とSolExの担当者とを対象にした懇親会の開催や、お客様に対してセミナーを共同開催するなど、直接的な業務でのかかわり以外にも、お互いに人となりを知ることのできる機会を作るようにしています。
 
その他には年に1回開催する大規模なイベントのタイミングで、各国から来日する弊社の役職者も交えて、SolExの担当者と食事を楽しみながら交流を深めていますね。
 
SolExと共同開催するセミナーには、すでにSAPを導入いただいているお客様や現在導入を検討されているお客様に参加いただいています。前半では参加いただいた方の属性に合わせたセミナーを実施してノウハウやビジネスのヒントをお伝えし、後半は弊社やSolExの担当者とお客様がざっくばらんに交流する時間となっています。
 
どうしてもビジネスセミナーは少し堅苦しい空気感で開催されますが、せっかく貴重なお時間を割いて参加していただくので、イベント後には主催者と参加者、参加者と参加者の距離が近くなり、笑顔で帰っていただけることが理想像だと考えています。

懇親会については、弊社が場所と飲み物、SolExの皆さんにお食事をご用意いただくなど、各社で分担して実施することが多いですね。2022年9月に現在のオフィスに移転したのですが、セミナー等にも対応できる広い会議室があり、そこに社内外合わせ30〜40人ほどが集まって交流しています。
 
新しいオフィスではコーヒーやお茶といったドリンク類とナッツなどの軽食を提供するカフェスペースが設けられているだけでなく、ビールのタップ(注ぎ口)も設置されており毎週金曜日の18時になると誰でも利用できるようになります。仕事終わりの社員同士が軽食を持ち寄って語らったり、帰宅前に一息ついたりするだけでなく、社外の方との交流も含めてさまざまなシーンで活用されているのを見かけますね。

「美味しい」をきっかけに、日頃のビジネスで生まれない話題や発見も

―― なぜSolExの皆様との交流や共同開催のセミナーに「食」を交えたのでしょうか?
 
布下様:
ビジネスパートナーであるSolExは、もちろん弊社とは別々の会社ではありますが、同じ「SAP製品」としてお客様に提供しています。だからこそ、ワンチームとしてお客様に価値を提供していくために、より親密な関係を築くことが重要です。定期的な懇親会で交流することで、互いに信頼し、一体感のあるシームレスなチームを構築できると考えました。
 
また、懇親会前にお互いなんとなく距離感を感じていても、食事を一緒にすることで信頼感を持てることが大きなメリットだと思います。「美味しい」と思えることは、人にとってごく自然な感情です。この感情を他者と共有することをきっかけに、日頃の仕事の中からは出てこない話題や発見が生まれることは確かにあるものと考えています。

日本のビジネスパーソンは“Language Barrier”、つまり言語の壁に苦手意識を持ってしまい、立食パーティーなどで他の方に積極的に話しかけられないことが往々として起こります。そうしたシーンに美味しい料理があることで「この料理は美味しいよ」と会話を始めるきっかけになり、「美味しい」の共感から日本食や日本文化の話題につなげることで、互いの距離を縮めることができると考えています。
 
以前はピザやお寿司を注文することもありましたが、メニューのバランスが偏ってしまうせいか、海外のゲストや、参加者の食の好みによってはまったく食事に手がつかない方もいらっしゃるなど課題を感じる面もありました。現在は“会話が弾む食事”という観点でも食事を選ぶようにしていますね。 

「食」は言語を越えた、世界共通言語。グローバルでビジネスを展開していくために

―― 今後の展望をお聞かせください。
 
布下様:
ビジネスにおいて重要なのは、パートナー企業同士やお客様、そして社員同士においても、いかに互いを信頼し合うかだと考えています。信頼関係を構築し、そして維持していくために行動や言動を意識するべきであり、それはグローバルなビジネス展開において同様です。
 
特に弊社のビジネスモデルの場合、ERPをご導入いただくお客様は事業規模の大きなエンタープライズ企業が多く、自ずとプロジェクトも大規模かつ長期間になり、比例して関係してくるステークホルダーも多くなります。だからこそ、これまで以上にパートナー企業やお客様との関係を強化するために、各種施策に取り組んでいきたいと思います。
 
世界各地の社員と一緒に働いていると、人にとって「食」は言語を越えた、世界共通言語だなと感じる瞬間があります。言語を学ぶことももちろん重要なことですが、音楽やスポーツ、そして「食」といった世界共通言語をいかに使いこなしていくかが、グローバルで仕事をしていくうえで重要だと考えます。

SAPジャパン株式会社


グローバル企業として国や文化の垣根を越えた社内交流、重要なビジネスパートナーであるSolExとの関係強化に力を入れるSAPジャパン株式会社様。
 
懇親会やセミナー施策の「食」に力を入れているだけでなく、オフィスに常設されたカフェスペースやビールタップなどを拝見し、従業員一人ひとりが高いパフォーマンスを発揮するための環境作りも印象的でした。今回お話しいただいた内容は、グローバル展開する大企業だけでなく、チームとしてビジネスに取り組むすべての企業にとって参考になると感じています。
 
社内や取引先、パートナー企業との関係値を深めることに課題を感じている企業は、「食」の活用を検討してはいかがでしょうか?

SAPジャパン様、ありがとうございました!


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集