蝶塚第二版についてと第一版完売記念短編集
はじめに
先日の文学フリマ東京38で、無事、蝶塚第一版が完売しました!
蝶塚は、創作処女作なので本当に嬉しいです…!
文学フリマ東京38では、私の本のカバー・表紙・中表紙などのイラストのi2iを担当してくれる友人にも売り子を手伝って貰い、前回の37より多くの本を売ることができました。ありがとうございます…!
第二版に向けて
売り子を手伝ってくれた友人は、マーケティングとかも齧っていて? 本業? で、色々と助言をもらいました。
曰く、一目でどの層に響くか解るようにした方が良いと。本自体も近代文学っぽい感じの紙の選び方・カバーの加工など、もう少し工夫できることがあるのではと。
それらの助言をもとに、蝶塚第二版を発注しようと思います。
特にこだわりがないのですが、色々調べて、私はSTARBOOKSさんを利用していますので、紙の種類などはSTARBOOKSさんから引用させてもらっています。
変更点1:紙の種類
紙の種類なんか、分からなかったのでもうデフォルトでした。
本文用紙一覧
友人曰く「ユウさんの好きな木島日記の初版本を参考にするといいよ」とのこと。なるほどーーー!!
第一版:キンマリSW_90
第二版:淡クリームキンマリ_62K
「紙はわざと薄い方が良い。値段が安いからではなく、そっちの方が雰囲気が出る」
確かに!!! 木島日記、薄いしなんかちょっと黄色い!
友人「それは、昔からずっと所有してるから黄ばんでいる可能性も」
ユウ「……まぁそう」
変更点2:カバー
もちろんデフォルトでした。
カバー用紙一覧
第一版:コート紙<135>、グロスPP
第二版:しこくてんれい_しろ_110K、PP加工なし
PP加工はないほうが良いんじゃない? とのこと。なるほどー。
変更点3:遊び紙
これは、「とりあえず入れてみれば?」くらいの勢いでしたが。
今回は遊び紙を入れてみようと思います。
変更点4:本文の行間隔
「行間隔は詰まってる方がいい」
なるほど。こちらの記事に記載した通り、私はKindleでも販売したかったので、MacのPagesというアプリで本文を作っています。
なので、単位は! 分からんのですが!
確かに、文字が詰まってる方が純文学っぽい感じがある。いいね!
完売記念の短編集
俗(お金)な話
蝶塚を500円で売っていると、「この厚さでこの値段、大丈夫?」と声をかけていただくことがあります。確かに、印刷代をペイする必要があれば、倍以上の1,000円以上で売り出す必要があります。
でも、私にとって本は趣味の一環であり、趣味にお金をかけることは当然であり、そして何より、多くの人に自分の物語を感じて欲しいのでこの値段で売っています。
「おいおい、短編集の話なのにお金の話が導入かよ」と思うでしょう。
そうよ! 短編集は和綴で出したいと思ってるけど! 厚さ半減、お値段倍増なのよ!!
いくら和綴で手間が掛かろうとも、所詮は本。厚さ半減お値段倍で手に取ってもらえるか? 流石に、少なくとも、同じお値段だろう。いや、だって本の価値は文字、安くあるべきでは? と思っている。
なので、今の所記念として初版は少なくとも500円以下を考えています。
肝心の中身のお話
蝶塚の世界は、とても美しいです。またあの世界に戻れると思うと嬉しい。
今の所2話目の執筆に入ったところで、1話大体10ページくらいになりそうです。
主人公の一人、妙の兄であり、治癒の能力を持つ秒が竹に恋した話。髪の毛に血管が通っている奇病の話。そしてスピンオフノベルゲームで登場した草輔も参加予定です。
あとは、精神的な畸型「皆既摂食病」。月の満ち欠けで「自分が月を食べている」と思う症状とか。まだそこまでしっかり詰めてないのですが。
あと、あの偏屈な漢字蒐集家にも会いたいですねぇ。
また、不思議な畸型と蒐集家たちの世界に来ていただければと思います。
さいごに
蝶塚、多くの方に手に取っていただき、とても嬉しいです。
私はあの世界がとても異質で、とても好きです。
現実とちょっとだけずれているけれど、とても異質なこの物語。また皆様にお会いできることを楽しみにしています。