量産されていくコンプレックスたち。
私はコンプレックスだらけの人間だ。
今でこそ、こうやって公の場で綴れるくらいにはなったけど
今も昔も人には話せないし、話さない。
だって、
自分で気にしている身体の部分とか、
引け目に感じている性格的な弱みを
人に感づかれるというのは
非常に恥ずかしいことだから。
指摘なんてされたら、
もう立ち直れない。
ただひたすらに、
「私は気にしていませんから」風でいることこそ、
身も心も守る術である。
◇
この前、久しぶりに自分の裸体を"まじまじ"と見た。
脱衣所にある鏡の前で、あられもない姿を晒す。
目の前に映った身体は、紛れもなく思春期の私を
悩ませた欠陥だらけの肉体。
何年経っても変わっていない。
相変わらず上半身に肉はつかないし
手足の関節は色素沈着が目立つ。
一つ一つ挙げていくとキリがない。
どれだけトレーニングして
体質改善に取り組んでも、
劣等感は消えない。
なんでこんなに醜いの?
そうやって思ってしまう所はたくさんある。
最近では、以前よりもひどく
落ち込むことは少なくなったけど、
これは決してポジティブな理由ではない。
大人になるにつれて、
新たな問題や、もっと他に恥ずかしいと思うものが出てきたからだ。
今は、追加された悩みが、それらを上回っている状態なだけであって
開き直ったわけでも、受け入れたわけでもない。
ボディポジティブとか、体型の多様性を広く受け入ようといった
ムーブメントがあったけど、やっぱり悩みは尽きないよね。
おそらく、
これからもこんな気持ちと付き合っていくんだと思っている。
無理して前向きに捉えていく必要なんてない。
「私はここが不満だし、誰が何と言おうと悩んでいるのです」
そんな素直な感情を、誤魔化さないでいたい。
どれだけ時間がかかっても、
自然と自分で自分を慰めて生きていけるようになっていきたいな。
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最後まで読んで頂きありがとうございました!