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「PURPOSE」を読んでのまとめ

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「パーパス」という単語が気になって、「パーパス」について書かれた本がないか探してみたところ、発売されたばかりの当書を見つけたので読んでみたまとめ。

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「パーパス」は、日本語では目的という訳語が当てられることが多いが、ビジネスの文脈での「パーパス」は、「社会的存在意義」と捉えられる。

企業が社会的な責任を果たす上で求められる「存在意義」は何か、企業は何のために存在するのかという問いに、明確な答えを提示することが求められる。

パーパス=社会的存在意義
・企業は何のために存在するのか
・社会においてどのような責任を果たすのか

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企業活動の目的の変化について

人間中心 →   地球中心
利益 →   社会善
破壊的ビジネス →   優しいビジネス

これまでは、「ユーザーに喜ばれるだろうか」「ユーザーの真の課題に寄り添っているだろうか?」という、ユーザー視点を徹底することで広く支持を獲得できたが、それだけでは不十分となっている。

今後は、「我々のビジネスや取り組みは地球にとってよいものだろうか」という「地球中心」の視点を加え、さらにそれをユーザー中心思考より優先させる必要がある。

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消費者の変化について

スタイル →   スタンス
X世代 →   ミレニアル・Z世代

現代の消費者にとっては、Instagramで自身のライフスタイルを発信するより、社会課題や政治問題に対して「どういうスタンスをとるか」が、より大きく“自己ブランディング”に影響を与えるようになっている。

同様に、企業やブランドも、プロダクトの見栄えだけを発信するのではなく、社会正義をサポートする活動を行うことが求められる。

加えて消費者が、その企業の商品を買うことで「自分も社会課題の解決に貢献している」という感覚を得られることが重要となってくる。

良い商品を作って消費者へ提供するだけでは、モノを売ることが難しくなってくる。

X世代からミレニアル・Z世代へ

ミレニアル世代、Z世代のマーケットにおける影響力は年々高まっている。

日本国内では、高齢化社会において高齢者の比率が年々高まっていることから、マーケットシェアが高くない若者向けにビジネスを行う必要があるのかと懸念を示されることが多い。

しかし、次のカルチャーやビジネスのスタンダードをつくるという点において、若者世代向けにビジネスを行うことはとても重要となってくる。

今後は若者世代の価値観を理解することが非常に重要となってくる。

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パーパスを実践する企業たち


「Lemonade」

Lemonadeは保険業界の常識を疑い、真に社会に必要とされる保険のあり方をゼロから再構築したスタートアップ。

これまで保険の顧客は、「保険会社が自社の利益を確保するために保険金の支払いを低く抑えようとするのではないか」という懸念を拭えずにいた。その結果、保険は必要「悪」とされていた。

これに対してLemonadeは、一定のフィーを徴収した後の「支払われなかった保険金」を、自社で貯め込むのではなく非営利団体への寄付に回すギブバックという仕組みをつくり、顧客の懸念を解消した。

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「Allbirds」

天然ウール素材のスニーカーで知られるAllbirds。

自然由来の資材を使ったものづくりを通じて、サステナブルな未来に貢献する姿勢を明確にしており、「ビジネスの力で気候変動を逆転させる」というコミットメントをパーパスとして掲げている。

製品のライフサイクル全体で排出される二酸化炭素の量を示す「カーボンフットプリント」をゼロにする活動にも力を入れている。

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