3行日記 #199(てるてる坊主、そうめん、パピ八郎)
六月二十九日(土)、晴れ
午前、出町柳から高野へ川沿いを歩く。雨が続いていたので水量が多い。亀の背に水が乗り上げている。一匹の柴犬がその上を渡ろうとするのを、飼い主の男性が止めていた。
指物師を「ゆびものし」で辞書を引いたがみつからない。正しくは「さしものし」だった。
夕方、一乗寺から出町まで歩く。マンションの生け垣の上にてるてる坊主があった。茶白のキャバリアとすれ違った。その先で、母親と連れそって歩く少年の声が耳に入ってくる。俺は宝ヶ池から、ほっともっとまで歩いたことあんねんぞ。四十分くらい。単純計算で……。
夜、そうめん、薬味にオクラと大葉と海苔、茹で鶏、さくらんぼ。夏がやってきた。チャックの散歩、せっかく晴れているのに、きょうもガード下へ行こうとする。途中で無理やり誘って脱線した。南の公園をかすめて、シャイニング犬の石壁の前を通ったが、チャックは穴に顔を近づけることなく、立ち去ってしまった。パピルスの様子。一週間ほど家を空けていた間に、ぐんぐん成長していた。パピ四郎は三郎に迫る勢いで伸びて花を咲かせ、一番右側にパピ八郎が顔をだした。パピ七郎の芽はなぜか、成長が止まってしまったみたいだ。
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