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3行日記 #215(おゆまる、探求の余白、おちんちん)

九月六日(土)、晴れ
処暑、禾乃登、こくものすなわちみのる、穀物が実る
処暑、赤卒群飛、せきそつむれとぶ、赤とんぼがいっぱい飛んでいる。

熱帯夜が少なくなり、少しずつ寝苦しさも解消されてきたように思う。窓を開けて寝ると、日によるが、朝方、通り抜ける風が涼しく感じるほどだ。

つくるまなぶで働きはじめてから、四日がたった。先日はさまざまな素材の紐を三つ編みにして、初めて縄を編んだ。また、今日は初めて3D CADのデータをつくり、初めて3Dプリンターで出力し、初めて「おゆまる」という樹脂粘土を使い、初めてショート動画をつくった。「つくる」という行為は、遊びそのものであり、学びにあふれている。

つくるまなぶ、は町家を改装してつくった科学館を拠点に、ものづくり体験を通じた子どもの学びの場をつくっている。もともとは全国の科学館の展示をつくってきた、職人の集まりだ。その会社が数年前に、展示をつくって間接的に子どもと接するだけでなく、直接学びの場をつくろうとした。そうしてできたのが、つくるまなぶだ。

つくるまなぶは素材であふれている。つくるまなぶ道具であふれている。「ない」ことは憂うことではなく、何をつくろうか、どうつくろうか、と楽しみに変わる。新たな知恵を身につける絶好の機会であり、新たな探求の余白だ。

夜、ピーマンの肉詰め、鯵の刺身、グレープフルーツ。洗い物をしてからチャックの散歩、スポーツジムの前で合流し、そのまま商店街のほうへ。途中、べたっとお腹をつけて動かなくなったので、抱きかかえたのだが、そのとき左手の人差し指になにか柔らかいものが当たった。チャックのおちんちんだった。指先が湿った。

#3行日記

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