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①Audible『HSPブームの功罪を問う』飯村周平(2023・岩波ブックレットno.1074)第1章 HSP「ブーム」の実情

ハイリー・センシティブ・パーソン(英語: highly sensitive person、HSP)

従来、特に欧米圏の文化で望ましくないとみなされてきた敏感さをよりニュートラルに捉えなおしたのがHSPの特徴だと言えます。
より直接的に言えば、敏感さのポジティブな側面にもスポットライトをあてたということです。敏感さは単に生きづらさを生じさせる特性ではなく、敏感であるがために物事の良い側面からも良い影響を受けやすい特性だと考えられています。従ってここで改めてHSPを定義を確認するのであれば、それは「ネガティブな刺激や経験から悪い影響を受けやすく、一方でポジティブな刺激や経験からは良い影響を受け取りやすい人」だと言えます。つまり感受性の高さゆえに他の人よりも良くも悪くも影響を受けやすいということです。

「ある特徴の表と裏」的なコトなんですね。理解。

世に出回る関連書籍や、SNSによる発信の傾向

その多くが「生きづらさ」にスポットを当てたモノ優勢。

世間の共感を集めているのはポジティブな側面よりもやはり「生きづらさ」。(わかる気がする)

HSPを名乗る人の傾向

→ADHD等の発達障害や鬱病、エンパスといった特性を同時にあげていることが多い。毒親ワードも上位。
(※先生、プロフィールを集めて分析されたそうです。150件くらい)

たしかに。こういうイメージってあるな〜。私の友人にも一人いる。彼女はエンパス・サイコパス・アスペルガー・発達障害・パーソナリティ障害・双極障害を同時に名乗るツワモノで、まっさに障害(界隈)の玉手箱や〜というお方なのですが(ただし病院行ってるかどうかは不明)、本人は非常に気さくで元気な明るい子。私は常々「ルフィみたいだな」って思っておりました。が、当事者の悩みは深いんだと思う。みんな苦しみもがきながら、生きづらさの原因を「どこか」に探しているのかもしれません。


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