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鹿児島/指宿のたまて箱~降り立った地で南国パワーに導かれる
↓前回までのサイコロきっぷの旅↓
指宿に降り立った私達は駅前からバスに乗り
知林ヶ島(ちりんがしま)のちりりんロードを
歩きに行く予定にしていました。
ちりりんロードは3月~10月の干潮時に
砂州(さす)が現れて
島に歩いて渡れる砂の道。
渡ると100円で渡島証明書も
もらえるとあったので
記念になるしこれは行ってみたい!と
出発前から色々調べていました。
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いい時間に砂州が現れてくれるみたい。
これは行かないとね。
※指宿観光ネットに掲載されている
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バスが11時44分着で
ちりりんロードの出現予測時間は
12時05分~15時45分
ナイスタイミング!
このエコキャンプ場は
休暇村指宿のキャンプ施設。
そして今回の宿は休暇村にしていたので
工程的にベストマッチな観光ルート。
(くろしおは休暇村のQ会員なんです(o´艸`))
砂州の砂は柔らかくて歩きにくいらしい。
そこで、限られた時間の砂の道を
思い存分味わいたいので
休暇村に寄らずに、
ちりりんロードへ直行できるよう
指宿駅から400円で荷物だけを
宿泊先に届けてくれるサービスを
利用しようと息子達に提案しました。
そうしたら、
「俺らはええわ。荷物持ったまま
ちりりんロード行く」と息子達。
えーそうなん?後悔せえへん?
持って歩くん?ふーん。
ほな、私だけ行ってくるわー
と私のみ観光案内所へ。
この行動がこの後の私たちに
感動をもたらしてくれるなんて
この時は微塵も思っていませんでした。
********
指宿駅の観光案内の方々は
みんなアロハシャツを着てる。
南国やな~。なんて思いながら、
「あのー荷物を宿泊先に届けてくれるサービスを利用したいんですけど、休暇村指宿まで」
と尋ねると、
「宿には16時にしか荷物届かないですが
大丈夫ですか?今からどこに観光行かれます?」と、ハキハキとした女性の方が対応してくれます。
「今からバスに乗って
知林ヶ島のチリリンロードに行きます」
と答えた私にかぶさるように
「あー今日、渡れないんです」と。
私もすかさず
「えー!なんで?」
「台風14号の影響で砂が流されちゃって
干潮でも砂州が出ないんですよー」
あらら……
自然相手に為す術なし…
と、ここで観光案内のお姉さんが、
「でも、いいのがあります!
観光タクシーが5000円キャシュバックされる
サービスが始まりまして、これオススメです!」と、もうそれはテンション高々に
案内をしてくれます。
最近のキャシュバックやクーポンは
ワクチン3回接種者限定や、
PCR検査の陰性証明書が必要な物ばかり…。
これもどうせそうだろうと、
私たちは該当しないと
お姉さんのテンションとは
真逆の受け答えをしたところ──
「関係ありません!
誰でもキャシュバックされます!
大丈夫です!」
マジで!ほんまに?
ここですかさず息子達を招集!
そこからは
お姉さんのワンマンショーです(笑)
時計を見て──
「先にお昼ご飯に行きましょう!
観光タクシーはご飯を食べる時間は
含まれてないので、
食べる場所がありません!」
と、言いながら駅周辺マップをサッと広げて
「でも、今日火曜日なんですよねー。
この辺りは火曜日定休日のお店が多くて──
今日はこの2軒しか営業してません」と
赤ペンで丸をしてくれます。
「一件は和食の定食屋、もう一件は
うどん屋さんです。どちらも駅から近いので、
お好きなほうへ。」
「ご当地の物が食べれるほうがいいかな」
と、私が言うと──
「じゃーこちらですね!ここにしましょう!
駅出たら左に曲がって足湯を超えて
道なりに歩くとすぐ見えてきます!」
とにかく終始笑顔でテンポよく
私達の要望に応えてくれるお姉さん。
「1時間後に駅に戻られるとして──
休暇村のチェックインは何時ですか?」
「16時30分にしてます」
「観光タクシーは最後お客様の宿泊施設にお送りしますので、それでしたらこちらのコースがいいと思います」
と、サクサクと計画を立ててくれます。
そのコースと言うのが、
私達が3日目レンタカーで
向かう予定にしていたところも
含まれていたのです。
これは、即決!
行きたかった場所を繰り上げできるなら、
明日、桜島観光に時間を充てられるー!
じゃ、このコースにします!
「分かりました!じゃ、手配しておくので
ゆっくりお昼ご飯食べてきて下さい。
荷物ここに置いて行っていいですよ。
貴重品だけお持ち下さい。
時間気にしなくて大丈夫です。
戻られましたら声かけて下さいね!
いってらっしゃい!」
なんて素晴らしい観光案内だろう。
こんなに人を引きつける
接客を受けたのは初めてかもしれない。
さぁ、南国パワーに満ち溢れたお姉さんに
教えてもらったお店へ
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青葉でお昼ご飯
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温たまらん丼をオーダー
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桜島ブリタタキをチョイス
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ブリタタキは思ってたより
あっさり淡白なお味。
薬味と一緒に食べると美味です。
温たまらん丼は黒豚がおいしい。
トッピングが
南国だなぁと思ってしまった(笑)
薩摩と言えば焼酎が好まれる地域。
濃厚なタレに絡んだ丼は
関西人の私たちからすると、
味は濃いめに感じました。
でも付け合わせのさつまいもが、
甘めなんだけどレモン風味で
お口直しにすごく合う。
考えられてるな~。おいしかった!
ごちそうさまでした。
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あの時、じゃ、私も持って歩くわ。
って言わなくてよかった。
観光案内所に行かずバスに乗っていたら…
砂州はなく、ただ呆然と
時間が過ぎて行くだけだった。
観光案内所のお姉さんと私を繋げてくれた
この旅にサンキュー!
続きはまた
くろしお
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みんな九州を愛しているんだろうなぁ。
このたくさんの鉄道が九州を繋いでいる。
観光案内所のお姉さんも
指宿を愛しているんだろう。
だから、あんなに一生懸命なんだと思った。