血便が怖すぎる。
昨日は飲みすぎてしまい、今朝は二日酔いに襲われていた。
気分は悪いしお腹も痛かったので、とりあえずトイレへ行く。
気張った後に、今日はかなり水分多めだな、と思った。
まあ酒を飲みすぎた次の日は大体お腹を下すので、そんなもんかと思いつつケツを拭く。
そのケツを拭き取ったトイレットペーパーにはなんと、真っ赤な血がべっとりとついていた。
痛みは全く無いが、痛くないにしては血が多すぎる。
他人が大怪我する瞬間を目撃したみたいな感覚になった。
大人になってから、大量の血を流すことはあまり無い。
骨折をした時はむしろ痛みが尋常ではなかったが、ほとんど出血しなかった。
痛みはないがこんなに出血するということは、内臓になにかよっぽどの異常がないとおかしい。
俺は死を覚悟してスマホで症状を調べ、色んな病気に当てはめていった。
まず真っ赤な鮮血なので、肛門付近での出血。
うんちに混じっての出血。
酒を飲みすぎた次の日に出血。
朝の一回のみで繰り返し出血は無し。
痛みは無し。
以上の情報により、ほぼいぼ痔である。
いぼ痔かい。
あんだけ血でて、いぼ痔かい。
お尻から出血することは、見た目的には口から吐血するのと同じくらい怖い。
だがお尻には"痔"という、非常に出血しやすいお手軽病気があったのだ。
しかも調べたところ、日本人の3割以上はいぼ痔らしい。
みんな知らないうちにお尻から出血しているのだ。
知らないだけで、みんないぼ痔だったのだ。
実際にInstagramで血便がでたことを報告すると、「実は俺もいぼ痔なんだ」「俺も月の半分は血便」「言ってなかったけど、あなたのパパもいぼ痔で悩んでたわ」等とDMが届いた。
知らなかったが、人類は皆、血便と涙を流していた。
今のところ全く痛みはないが、やはり肛門科は受診した方がいいのだろうか。
ちょっと恥ずかしいのと、お金があまりないので悩むが一応ちゃんと行った方が良さそうだ。
いぼ痔は酒を飲みすぎるとイボに血が溜まって、次の日出血するという特徴があるようだ。
だとすると飲んだ次の日は毎回この恐怖を味わうことになる。
それは勘弁してほしい。
普通に血が苦手なのだ。
まさか自分がいぼ痔になるなんて。
いぼ痔はおじさんがなる病気だと思っていた。
24歳は
もうおじさん
なんだなあ。
ひがを。
おしまい。