辛い時は中日ドラゴンズを応援してみてほしい。
俺は生粋の中日ドラゴンズファンである。
俺の地元三重県は東海テレビ、CBCテレビ、テレビ愛知など東海地方のテレビ局に支配されている。
プロ野球中継はほとんどがドラゴンズの試合だ。俺は小さい頃からテレビでその試合をよく見せられていた。
そういった子供の頃からの洗脳教育により、俺の物心がついた頃には自然とドラゴンズファンとなっていたのだ。
俺が小学生の時に野球を始めた頃、ドラゴンズは黄金時代だった。
2004〜2011年の間、落合博満監督が8年間の任期で8回のクライマックスシリーズ進出、4度の優勝を果たしていた。
(※クライマックスシリーズというのはセ・リーグ6球団の中で3位以内に入った球団だけで行われるプレーオフのこと)
しかし今のドラゴンズは、とてつもなく弱い。
優勝はおろか、クライマックスシリーズにすら10年連続で進出できていない。
東京でドラゴンズファンであることを人に話すと
「え?wwwなんで?ww」と必ず聞かれる。
地元では考えられないようなことだが、これが今のドラゴンズの現状である。
今年もドラゴンズは現時点(2023/08/19)で当たり前のようにぶっちぎり最下位に沈んでいる。
ファンのヘイトは溜まりに溜まり、監督や選手への誹謗中傷も絶えない。
長年ドラゴンズを応援し続けていると、負けて悔しいという気持ちはもう無くなってきている。
もう10年以上負け続けているのに、ずっと悔しがっていたら気が狂ってしまうだろう。
というか実際に気が狂ってしまったファンも沢山見てきた。
それほどまでに辛いのだ。
そんな状態ではあるが、俺は今のドラゴンズに希望を感じている。
思えばドラゴンズの暗黒時代は2013年に12年ぶりのBクラスになったことから始まった。
(※Bクラスとはクライマックスシリーズに出場できない4位以下という意味。3位以上はAクラスと呼ばれる。)
その頃のドラゴンズは黄金時代の選手達が衰え、スタメンのほとんどが三十代中盤となり若手が全くいなかった。
あまりにも強かったが故に、世代交代ができていなかったのだ。
その後、数年間かけてようやくかつての黄金期を支えた選手達が引退していき、コーチとなった。
そしてついに今のドラゴンズでは、若手が活躍し始めているのだ。
岡林、石川、細川、龍空とスタメンには名を連ね、将来のエースには高橋宏斗がいる。
皆、俺とほとんど同い年か年下くらいの年齢だ。
だれしも今はうまくいかない事や、辛い事があると思う。
いつになれば楽になるのか、楽しくなるのか。
本当に今の自分から変われるのかと考えてしまうだろう。
そんな時はドラゴンズは応援してみてほしい。
今はあなたと同じようにドン底で辛い時期だ。
応援してもどうせ負け続けるだろう。
でも数年後、必ずドラゴンズは強くなる。
そうなったドラゴンズを見た時、
あんなへっぽこ球団が変われたのなら自分も変われる。そう思えるはずだ。
ドラゴンズと共に、生きましょう。
おしまい。