
ハイテク・テンプル。
やぁ、いらっしゃい。今日もごきげんよう。
おやすみ、至福のひとときであるがために寂しくなる。
そんな罪深い1日。
それでも記事は発信する、週に7日。これは変わらない。いやそれ以上か。
ここでサボらず、記事に向き合えるか。ここが大事なところ。
※この記事は9/26に書いたみたい。笑
お寺事情。
寺院は実は日本中に沢山ある。
現在、お寺の数は全国で約75,000件あると言われている。とは言えその内約20,000件程のお寺が持ち主がなく放置状態とか。
衰退ペース的も深刻でこのままいけば、数年後と待たずして半分ほどになっていくのではと言われている。
京都・奈良に密集しているかと思いきや、愛知・大阪・兵庫のトップ3。
意外に知られていないよね。私も知らないよ、調べただけさ。
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お寺もまた1つのビジネスモデル。
色んな側面から経営課題が山積みな寺院ビジネス。
苦戦の一途かと思いきや、一部ではうまく開店させている寺院だってある。
そんな中で奮闘するお坊さんだっている。
今回はそんなお寺のお話だよ。
斜陽産業。
T氏は寺院の住職を務めるまだまだ青年。
あまりに珍しすぎて名字なだけに、伏せ字が惜しいくらいT氏。
お坊さん家系って変わった名字や名前の人って多いかもしんないね。
代々世襲性で引き継いできたとある地方のお寺。
比較的郊外にある為、敷地は広く離れにはお墓の沢山並んでいる。
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T氏と知り合ったのは結構古く、7年程になるのかな。
超時々話す機会もあるけど、お客さんの一人って感じで当時はあんまし深い話をすることもなく、最近になって少し話が合うようになった感じ。
私も少し大人になったのかなって気がする。
仕事って売るだけじゃない、なんてホントに最近思ってみたり。
お寺も裏側を知ってみるとなかなか面白いんだよね。
「苦戦している」だけじゃ伝わらない話。
ハイスペック事務所。
T氏との打ち合わせで寺院内の事務所にお邪魔する。
お寺の事務所って、超古臭い和風丸出しの雰囲気だって思うじゃん。
これが全然違う訳。
PCでLAN構築された環境。
大型カラー複合機設置で、印刷物制作も対応。会員情報保護のためのサイバーセキュリティ、アダプタ関連保護の為のラックスペース。
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館内、お墓、おみくじ販売、賽銭場、入り口、鳥居。
見えづらいよう張り巡らされたネットワークカメラで、全館を3つのサイネージモニタで常時切り替えしながら録画記録。
記録にはローカルサーバーとメーカークラウドサーバーに随時保存・更新され、非常時の録画情報を遡って閲覧が可能。
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館内には点々と配置されたセキュリティーセンサーで、夜間の不審者にも対応。賽銭ドロも業界柄少なくないからね。
ボロ寺とは言わせない、さながらITテクノロジーを駆使したサイバー基地のよう。
住職もまた世代が変わる。時代に応じた対応力を持っている者が運営していると、経営も安定することも多い。過去の踏襲のみでついていけなくなる経営をしているなんて、普遍のものとは言えないね。
ビジネスモデル。
お寺によって、このビジネスモデルはやや異なる。
基本的な根幹部分は似たようなもんだけど、そこから派生。オリジナルの収益を取れるかどうかはやはり事業主としての力量で差が出てくるもの。
・檀家収益
・お墓管理
・出張葬儀お経
・定期お経
・お賽銭
・イベント場所代
等々、様々一般的な収益ポイントがある。
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何だかんだ、無宗教が多い日本人。
とは言え、人が亡くなるとお坊さんが登場するし、49日や一回忌等の故人を偲ぶイベントにお寺やお坊さんは欠かせない。
代々お寺を経営支援している檀家が主な収益源だった時代も徐々に先細り、檀家を離脱していく人も少なくない。
いつまでも既得権益に甘んじていると、必ず衰退の時はくる。
とT氏は幼少期から刷り込まれていたこともあり、ビジネス目線は鋭い。
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また、オフシーズンの空き時間などは、お墓の手入れのライブ配信などもしたりすることで案外好評だそう。
需要あんのかな、という疑問。あるところにはあるんだね。
まぁ、確かに自分が全く興味ないフィールドの話でも活発なコミュニティなんて無限にあるよね。視野は広く持たないといけない。
シンプルに後光感もあるのか、T氏の話は矛盾がないもので納得が多い。
坊主も人間。
T氏は学生自体、バンドなどもやっており音楽大好き。特に洋楽。
宗教、音楽共に国境を問わないものだし、和の要素が少ないこともギャップはあるものの、理にはかなってるのかもしんないね。
普通にまとまった時間がある時は都会に出張して、ビジネスの話をしたりバーで飲んだりもする。
特に一時代前のお坊さんは車が好きな人が多かったそうで、裏の車庫には高級外車が並んでいるなんてお寺だってよくある話。
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T氏は無駄遣いは好まないが、自分が善しとする消費に関しては肝要。
金払いもよく、細かい事は言ってこない。
私も随分助けられているもんだよ。価値こいてこないところが好感。
ちょっと適当で連絡遅いこともあるけど、まぁ別にいつも急かす内容でもないので別に問題もないだろうという感じ。
こういうお客さんばかりだと助かるんだけど、世の中そうもいかないからね。笑
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寺院ビジネスも難しく、住職が嫌われていたんじゃ檀家も減れば新規のお墓管理の申し込みだって来ない。
基本的には対人ビジネスであることは変わらない。
職業柄、下手に出られる事が多いだけに決して尊大にならず、低姿勢。常にお客さんの目線で満足してもらえる振る舞いを心がける。
お経を読むスペースも立派な祭壇があり、常に手入れを怠らない。
檀家さんの名前も定期的に手書きの札で部屋中に張り巡らせる。
色々と神経を使うお仕事なんだろうね。
これから。
お寺ということで、宗教法人組織としての運営となるが、税制面では優遇されている。
とは言え何でもかんでも非課税というものでもなく、世間の誤解を目の当たりにする業界でもある。
広大な敷地は檀家ありき。お墓の手入れだって物理的に広大で大変。
この辺りの維持費は非課税。
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多くの寺院が持つ課題としては、
・檀家離反
・後継者不足
・施設・設備劣化
などが分かりやすい例で挙げられる。
正直、難点多いよね。
動画やSNS、ECサイトなんかも活用できる今の時代だからこそ、ある程度対応力もついてきたしテクノロジーに助けられる面も多い。
とは言え、大きなハコモノビジネス。
今後の少子高齢化や人口減少なども大きく影響が出てくるんだろう。
T氏の活躍をただただ見守る限り。
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