【読書メモ】ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論(千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太)【#9】
座談会を経てからの書き方の変化という原稿を各人が書いているところがとても興味深かったです。というのも、どのアウトライナーを使うかとか、ログをどうしたとか、evernoteがどうしたという違いはあるのですが、テクニカルなところで読書猿さん、山内さん、瀬下さんはメモを中心に、何でもかんでもメモするフリーライティングから始めて文章を組み立てて行く。執筆して行くという方向に進んでいます。一方で、千葉さんは、散文的な文章をひたすらだらだらとフリーライティングして、そこをブツブツと切って、整えながら執筆を進めて行くという方向へ進んでいました。
後半はキーワードとして「断念」が出てきますが、そういう精神的な部分は僕としてはあまりハマりませんでしたが、メモと執筆の間にあるハードルはすごく分かりました。ちゃんとした文章を書こうとすると、やっぱり心が構えてしまうので、ハードルが上がります。逆にメモだと、ブツブツ切れていて、文って感じじゃないし・・・と思っていたのですが、フリーライティングから文章を組み立てるという方法論の部分がとても参考になりました。前半と後半の座談会も面白かったですが、やっぱり真ん中に挟まれている、各自がそれぞれ考えていることを書いている部分が参考になりました。
僕が書いているこのnoteは最初は自分の読書メモとして書こうと思ったのですが、【#1】【#2】を書いた辺りで速攻で方向性を変えて、さらっと読めるのを意識して、ほとんど詳細などは書けないのですが1000字以内を目標にしています。本の紹介というほどの紹介でもなく、読書記録というほどの記録でもなく。
仕事柄、たまに論文や専門誌の原稿を書くのですが、このnoteのような文章を書くことはなく、いわゆる一般的な主語ー述語がはっきりしていて、複文は使わず、エビデンスベースで引用論文を意識して、この本でいうと読書猿さんのような文を書くので、1000字以内でサクサク読めるような文を書くというのは、結構ドキドキしながら書いています。一文がだらだらと長いです。
本の話戻ると、アウトライナーとしてWorkFlowyが紹介されています。このアプリは以前に良いと聞いてインストールはしていたのですが、全然使っていなかったのを、この本でやたらと推されていたので再度立ち上げました。この文章はWorkFlowyにメモとして書いたものをベースに書いていますが、そうすると色々書きたくなってしまって、結局1000字に収まらない長い文章になってしまいました。この本で紹介されていたMemoFlowyもインストールしてみましたが、思いついた時にスマホからWorkFlowyに送れるので、ちょっと便利かもしれません。しばらく使ってみようと思います。
終わり
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