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【映画メモ】さがす【#24】
予告編を見ていて、すごく見たいなと思っていた映画でした。やっと見れました。解説は映画.comさんより
「岬の兄妹」の片山慎三監督が佐藤二朗を主演に迎え、姿を消した父親と、必死に父を捜す娘の姿を描いたヒューマンサスペンス。大阪の下町に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と言う智の言葉を、楓はいつもの冗談だと聞き流していた。しかし、その翌朝、智が忽然と姿を消す。警察からも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にされない中、必死に父親の行方を捜す楓。やがて、とある日雇い現場の作業員に父の名前を見つけた楓だったが、その人物は父とは違う、まったく知らない若い男だった。失意に沈む中、無造作に貼りだされていた連続殺人犯の指名手配チラシが目に入った楓。そこには、日雇い現場で出会った、あの若い男の顔があった。智役を佐藤が、「湯を沸かすほどの熱い愛」「空白」の伊東蒼が楓役を演じるほか、清水尋也、森田望智らが顔をそろえる。
本編を見終わってから見ると、この予告編も秀逸です。むしろ見終わってからの方が、何倍もこの予告編が楽しめます。
ネタバレしたくないので書けませんが、めちゃくちゃ面白かったです。そして、ことごとく期待を裏切られて、その期待も予想も超えるようなストーリー展開でした。だからと言って初見では気付かないような仕掛けばかりでなく、割と分かりやすい、あ〜あのシーンがこれだったのか、あそこの陰でこれが行われてたのか、だから彼がここにいたのか、というのがどんどん繋がっていきます。
しかも、舞台になっている大阪の西成という土地柄を、小さな小道具でうまく表していたと思います。娘がゴミを捨てるシーンや、唾を吐くシーン、ゴミゴミした街、娘の言葉に耳を貸さない警官、なんだかんだで恩着せがましい教師、何もかもが細かく計算されているようで、関西出身の僕としても違和感なく入り込めました。
終わり方も良かったです。最後の音は、本物?音が聞こえたから冗談を言ったの?というところは解釈が分かれることと思います。僕は、娘の単なる冗談だと思って見終えました。西成だし、こういう終わりがあっても良いんじゃないかと。
連続殺人鬼も出てきますし、グロいシーンは多いですが、かなり面白い映画でした。佐藤二朗のシリアスな演技も良かったし、見終わった時の満足感は高かったです。
おわり
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