12章 とある宗教の家庭に生まれたワタシが体験談をつらつらと書いたらつらい思い出ばかりで“つらたにえん”な件【貧相でカッコつけた奴にはお説教】
【貧相でカッコつけた奴にはお説教】
20代前半の頃でしたか。
だいぶ病んでいました。
働いてない、無職の状態が続いていました。
まあ、バイトに応募はしてましたが、受かりませんでした。
見れば、挙動のおかしい病んでそうな世間知らずの若い小僧。
まあ、このへんもまたいろいろあるのですが、掘り下げると本論と外れていくので、除外しましょう。
兄1であるZ一郎。
すごく攻撃的でキツい性格なので、嫌いなのですが、
「おまえ、いつ働くの?」
「はやく働けよ。」
「電話も出れねーの?」
と言ったように顔を合わせると説教されて、余計に自信が無くなっていくのが分かるので、あまり話したくなかったのですが、ある日、頼まれごとをしました。
「今度、会社とか関係会社の奴らと、親睦で野球するんだわ。でも、人数がまるでいねー。おまえ野球できるだろ。来てくれる?」
本当は嫌でしたが、頼みごとがあれば協力するタイプでしたし、立場も弱いので断りづらい。
「わかった。行くよ。」
と受けました。
後日、現地に着くと、Z一郎が待っていました。
「おう。じゃあこっち来て。会社の人に紹介するから。その人も宗教TLHの信者で、俺の会社の先輩だから。」
Z一郎も、かなりの熱心な信者です。
まあ、横のつながりはそういう人が多いのかな、と思っていると、その会社の人がスタスタとこちらに来ました。
ワタシは社会人経験がその時点では無かったですが、すぐに挨拶をしました。
「あ…こんにちは…。はじめまして。Z一郎の弟のU男と申します。兄がいつもお世話になっ」
「貧相だね〜〜っっ!!」
突然、大きな声で言われたので、今でも覚えています。
「え…。えーっと。弟のU男です…。兄がいつもお世話になってます…。」
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