『哲学ねこソフィーと学ぶ 「働き方」幸福論』
図書館で見つけた、
薄くて読みやすそうな哲学書。
マンガと、コラムのような短く、平易な文章で説明された哲学者たちの考えが分かりやすくまとめられている。
第1章から第5章まで、順に、アリストテレス、ヘーゲル、ニーチェ、ラッセル、アラン。
約一時間ほどで読み終わった。
遅読な筈なのだけれど、サラッと読めてしまう、良い本。
この本に関しては、ネタバレなどは全く有り得ないので、そこは気にせず書いていく。
アリストテレスとヘーゲルは難しそうなので、読み流しました。すみません。
なんでこの本、借りたんだろう。よく覚えていないけど、見つけたときは、けっこう嬉しかった。たぶん、猫と哲学という、二つの要素。どっちも好きだから。
そんな理由で借りて帰ってきたので、もちろん今のところ何か具体的なことで困りながら働いているわけではなく。
だけど、そもそも働くこと自体に、あまり良いイメージを持てていないので、そこに効けばいいなあ、と思いながら、読み進める。
読みやすい。とかく読みやすい。
哲学書、原本を訳した文庫本とかよくあるけど、全く読めないよね。解読できない。ほんとすみません。
だからほんと、こういうテーマを絞った解説書みたいなのがもっといろんなシリーズあったらいいのに、、、と思いながら。
哲学書を読むと、なぜだかは全く不明だが、ぐっときて、涙ぐんでしまって、その点だけはちょっと困ったりしながら。読む。
もう何年も前の昔、
話がただ長いだけで内容がなく分かりづらい、ということを(おそらく)理由に、哲学者と称されたことのある私。
それをなぜか満更でもなく受け入れていた私。
そしてそれをなぜか誇りに思っている風の私。
私には、私が多い。
こういうのを、きっとラッセルは「自己没頭」と呼んだのだろう。
「自己没頭」とは、自分以外に興味を持たないこと。典型的には三つが挙げられる。
①自分を「罪人」だと思うタイプ。自己評価の低い人。
②度を過ぎて自分自身を賛美し、
人からの賛美を求める「ナルシスト」タイプ。
不幸な自分に自己陶酔。
③「誇大妄想狂」タイプ。
権力を振りかざし、周囲に恐怖を与える人には
決して幸福はやって来ない。
ということらしい。
私は完全に②にあてはまる。
誰にも読んでもらえやしないのに、自画自賛しながら毎日何かを書いて、否、ただ放言している。今はまだ楽しくやっているが、これが度を過ぎてくると、不幸になるというわけか。
スキの数、気にするのやめたい。
つらい。つらいよ。この人のコレがこんなに?
みたいなこと、ない?こういう発想があるから誰も寄りつかないのだろうけど。
そして、こういう、
この人のコレが?は?みたいな気持ちが、
たぶん、ルサンチマン。ニーチェ。
ニーチェといえば、永遠回帰。なんか素敵な言葉のような気がするけど、すごい残酷な言葉。
何億年か後、またnoteでこうやって書いてんのかなあ。そう思ったらちょっと、なんとなくかわいく思えちゃうけど、それもまた、ナルシストたる所以か。
ルサンチマンを抱えこまないようにする方法。
執着しない。
私の場合は、自分に対しても執着心があるような気がするけど、それはまた別の話。?
これがあると、不幸ですよ、という要素をめちゃくちゃ兼ね備えている。私、不幸だったの?
いやあ、別に、お金がもう少しあれば、と思うくらいで、何も不幸とは思わないけどな。
というわけで、結局は気の持ちようなんだと。
だから、
不幸じゃないと思えたら、
もうそれは幸せなんじゃないか?
思いもよらず、
自分が少しながら幸せであると導き出される。やっぱり良い本。
最後にクレジット。
著者:齋藤隆一
原作:さとうもえ
漫画:はったあい
読んでよかったです。