株式会社GIGの評判は?役員を辞めてGIGに転職した社員が社風、課題点を分析
📍【更新】2024年6月に内容を更新・追記しました!
就職活動や転職活動において、企業の評判や社員の口コミをチェックする人は約76%という調査データがあります。企業が公式で発信している採用情報を確認するのはもちろんのこと、実際に働いている人のリアルな声や社内の実態も合わせて知ることでミスマッチの少ない企業に応募したいですよね。
しかし、実際に興味のある企業の評判を検索しても投稿数が少なくて「これはアテになるのだろうか……?」と不安になったことはありませんか?特に中小企業や新進気鋭のベンチャー企業では口コミから得られる情報が少ない傾向にあります。
この記事に辿り着いたあなたはまさに迷える子羊だったのではないでしょうか。実は株式会社GIGもまだまだ評判や口コミの数が少ない企業の一つです。
そこで今回は取締役COOを辞任して株式会社GIGに転職したくろぎがGIGに転職した決め手や実際の業務内容、社風やギャップなど求職者が気になることをつまびらかに解説します。プラスの話だけでなく会社に対して課題に感じる点なども忖度なくまとめた記事になるので、入社先の一つとしてGIGに興味関心のある方はぜひ参考にしてください。
株式会社GIGとは?会社概要
口コミを調べている方であればすでにご存知かもしれませんが、簡単におさらいしましょう。
株式会社GIGは、Web業界ではお馴染み・株式会社LIGを創業した岩上さんが2017年に立ち上げたWeb制作会社です。
自社サービスは
の3本立てとなっており、これらのサービスに付随する形で自社メディアも複数運営しています。
また、
など、Webにまつわる領域において悩みを持つクライアント企業に対し、最適な支援を行っています(いわゆるクライアントワークですね)。
この記事でGIGの評判を書いてる「くろぎ」とは?
GIGがどんな事業を展開している会社か分かったところで、さっそくリアルな社員の声をドンと公開!……といきたいところですが、「そもそもお前誰やねん」という声が聞こえてきますね。
「どんな社員がGIGについて好き勝手喋ってるんだ?」「本当に信憑性ある情報源なんか?」というのを明かすために、筆者「くろぎ」の自己紹介をさせてください。
くろぎのプロフィールとGIGに入社した時期
1996年生まれ。19新卒。
早稲田大学社会科学部卒。
2022年9月から2024年6月まで株式会社GIGの正社員として在籍。
2024年7月以降も業務委託としてGIGと関わる。
GIG社内での所属、職種
くろぎはメディア事業部に所属の編集者として働いていました!メディア事業部とは、インハウス・クライアントワーク問わずメディア運用およびコンテンツ制作に特化した事業部です。SEO記事だけでなくインタビュー記事や導入事例、採用広報コンテンツも作りますし、ホワイトペーパー、メルマガやプレスリリースなども扱っているので守備範囲広めです。
さらに詳しく見ると、メディア事業部は大きく分けて「コンテンツチーム」と「マーケティングチーム」から構成されています。
「コンテンツチーム」は各種記事制作やメディア運用領域におけるクライアントワークに対応するチームです。
「マーケティングチーム」はその名の通り、広告運用やサイト分析など、マーケティング領域におけるクライアントワークに対応するチームです。
くろぎの肩書きは下記のように変遷しました。
2022年9月〜11月:エディター
2022年12月〜2023年8月:エディター/マネージャー(管理職)
2023年9月〜2024年6月:シニアエディター(専門職)
くろぎはまず「インハウスエディター」として入社しましたが、入社3ヶ月めの12月1日付で事業部の再編成があり、そのタイミングで「マネージャー/エディター」に昇進しました。めでたいですね。しかし、GIGは変化を厭わないベンチャー企業なので2023年9月のタイミングでまた事業部の再編成があり、そのタイミングで私自身の希望も踏まえて管理職から専門職へ舵を切って「シニアエディター」になりました。1年で肩書きが2度変わるスピード感、嫌いじゃねえ──。
さらに、2023年12月よりインハウスの編集長業務だけでなく、クライアントワークのPM(プロジェクトマネージャー)およびコンテンツディレクターも兼任していました。
GIG入社前の職歴※読み飛ばし推奨
実はGIGは5社目に入社した企業です。これまでの職歴を一言でまとめると、「コンテンツSEO畑でブラック稼働を極めたソルジャー」。地雷臭が半端ない職歴と言っても過言ではありませんが、同年代と比較したら扱かれただけの経験値はあると自負しています。
✔️学生時代:2017年3月〜2018年9月
大学3年生の頃から2社のベンチャー企業で長期インターンに従事。WebライターとしてコンテンツSEOに携わる。大学卒業までに執筆した記事は200本以上、GoogleAnalyticsを用いたサイト分析やメディアの大規模リライト案件なども担当する。
✔️1社目:2019年4月〜2020年1月末
大学卒業後、一部上場企業のデジタルマーケティング支援企業に入社。
Webディレクターとして勤務するも、コンテンツSEOへのこだわりを捨てきれなかったことと、社風の不一致により入社から10ヶ月で退職。
✔️2社目:2020年2月〜2020年3月
1社目在籍当時の悩みを長期インターン時代にお世話になっていて一番尊敬していた元上司に相談したことがきっかけで、そのままベンチャーのオウンドメディア支援企業に特例でコンテンツディレクターとして採用してもらう。が、あまりにも力量不足で毎日泣きながら深夜も休日も仕事をし、精神が終わってしまったため、たった2ヶ月足らずで退職するという恩を仇で返す結果に終わる。
✔️3社目:2020年4月〜2020年10月
上場準備中(当時)だったDX支援企業にWebマーケティングコンサルタントとして入社。人手不足のため社内のコンテンツSEO案件(コンテンツ制作ディレクション、編集、メディア運用代行、新規メディア立ち上げに伴う戦略立案、アクセス分析およびレポーティング、取材対応等)をほぼ1人で回す。個人粗利額がすごいことになったため社内MVPで表彰されるも、終電を何度も逃し納期厳守で稼働した疲労により適応障害と診断される(それはそう)。医者に職場を変えることを勧められ半年で退職。
✔️4社目:2020年11月〜2022年8月
長期インターン時代にお世話になっていたWeb集客コンサルティング企業の取締役に「私を雇ってほしい」と連絡を取る。即採用されコンテンツディレクターとして入社。入社から1ヶ月後、役員にならないか打診を受け、入社から4ヶ月後に取締役COOに就任。人事も兼務し、新卒採用の面接や内定者の研修プログラム策定と実行も担当。社内政治や経営方針の相違、自分の能力を腐らせている実感をはじめ、ここでは大っぴらに書けないさまざまな事情があり2022年8月末付で辞任を申し出る。
そろそろ本題に入らないと文字数がやばそうなのでここからは口コミサイトでお馴染みな項目ごとに、くろぎ視点でGIGの評判を解き明かしていこうと思います。
株式会社GIGの選考フローと重視するポイント
中途採用のフローは
「書類選考→一次面接→適性検査→最終面接」
が基本です。人によっては会社への理解を深める目的で、追加で面談などを設けているようです。
面接はいわゆる圧迫面接のような最悪のものではなく、フラットな対話を通して、応募者の志向性とGIGのバリューがマッチするかどうかを確認しているような印象でした。
これまでの仕事の話や転職を考えたきっかけ、その時にGIGを転職先に検討した理由といった「現在に関する質問」と、GIGに入社した後は何がやりたいか、どのようなキャリアを築いていきたいかといった「将来成し遂げたいこと」への理解を深めるような質問がメインです。
ちなみに、実務経験やそのレベル感、自身の得意不得意、やったことないものでも挑戦できそう?といった現場寄りの質問は一次面接メインでチェックされます。ただ、面接時点で実務経験がないからといってすぐお祈り、とはならないです。社内には異業界・未経験転職で入社した方が多数いるからです。
「GIGに入社したい」と考えている人が思い描くキャリアを本当にGIGで実現できるかどうか、そして応募者本人の資質や意欲という部分を重視しているように感じます。
株式会社GIGの選考スピード感
爆速で進みます。
私の場合、以下のような日程で選考が進みました。
爆速感を追体験してほしいので過去のメールのやりとりを確認し、分単位で記載してみました。
お分かりいただけただろうか。エントリーから内定まで約2週間です。
というより、一次面接を受けた当日中に最終選考の案内が来ています。
これは私が暇人すぎて最短の日時で日程調整したのも影響しそうですが、過去幾度もあった転職活動を振り返ってもレスポンスがかなり早い印象を受けました。さらに、私以外の社員も内定まで1ヶ月もかからなかった、と話していたので人事の方は爆速採用を徹底しているのでしょう。
株式会社GIGの選考面接を担当するレイヤー
面接を担当する方は応募した職種や自身の職歴によって異なると思われます。
私の場合、一次面接では現在の上長でもある事業部長のじきるうさんとお話し、最終面接では社長の岩上さんとお話させていただきました。
社長が面接してくれるのすごいな〜と思ってたんですが、入社後にその話を他の社員にしたら「え!?最終面接岩上さんだったの!?」という反応でした。
おそらく私は転職しまくってるクソやば職歴と、年齢の割に珍しい肩書きをしていたせいで、慎重に選考するために直接偉い方が登場した可能性が高いです(真相は謎)。
一般的には入社した場合に所属する部署のマネージャーや事業部長が面接を担当しているケースが多い印象です。これは応募した方が選考を通して入社後どのように働くか、具体的にイメージできるように最適な方をアサインしているからだと思っています。
株式会社GIGへ入社した決め手
決め手は2つです。
まずは面接でじきるうさんと岩上さんと会話していく中で、GIGが「編集者」に求めていた人材像と、自分のこれまでの経験、得意なこと、スキル感、これからやりたい事がめっちゃマッチしてる……と確信したのが大きかったです。
言ってしまえば「私を採用するのが一番正解やん」って思ってました。
役員を経験したことで、やはり自分は現場で手を動かしていたいし、人材育成にも携わりたいし、他者から求められるものに対し期待以上の成果物を出すことで貢献したいという志向性が強いことを再認識したんですよね。
GIGに入社した場合、自分が一番得意だと思っている領域で存分に現場稼働することで事業成長に貢献できる可能性が高く、それはお互いにとってプラスだと選考時に直感していました。そのため、内定の連絡が来たら即承諾しました。
もう一つは、GIGが「コンテンツと、その制作に携わっている人」を大事にしている企業であることを元々知っていたからです。イチ編集者としてはこの印象はかなり重要なカギを握ってました。
たまたまなんですが、学生時代に記事制作を担当した案件の中に、GIGが運用している「Workship MAGAZINE」の記事が複数本ありました。
当時、自分が納品した記事をクライアントが丁寧に確認してFBする、ということはまずなく、むしろ中身はなんでもいいから「完成した記事」さえ納品されれば良いという雰囲気を先方の担当者から感じることすらありました。
しかし、GIGだけは入稿後にわざわざ「この記事、複雑な情報がすごくわかりやすくまとまってていいですね!永久保存版です!」って感想コメントを送ってくれたんですよね。学生だった私にとって、そのちょっとしたコメントがライターとしての自信につながったし、学生だからすごいとかではなく「ビジネスの成果物」としてしっかり評価してくれたんだ、と実感できた初めての経験でした。
社会人になって編集者の立場からコンテンツ制作に携わって本当にがっかりしたのが、クライアントワークの納期最優先な都合上、いい加減な記事制作が圧倒的多数という現実と、委託先の担当者を軽視するような社員の存在だったんですよね。だからより一層「あの時のクライアント(GIG)はすごく良い会社だったんだな」と思うことが増えました。
転職を視野に入れた時にGIGがふと選択肢に入ったのも、それが理由です。
株式会社GIGに入社した後の業務内容
私が紹介するのは「メディア事業部コンテンツチームの編集者」の業務内容なので、同じ職種を志望している方はぜひ参考にしてください。ちなみに私はインハウスとクライアントワークの両方を担当しておりますが、インハウスのみ、もしくはクライアントワークのみのメンバーもいます!!
さらに、現在編集/コンテンツディレクターの募集を強化中です!!!!!ぜひ紹介する業務内容にピンと来た方はご応募お待ちしております!!!
インハウスの稼働内容
くろぎの場合、インハウスでは自社開発CMS「LeadGrid」のリード獲得を目的に、2021年から運用開始したLeadGrid BLOGの編集長として2022年9月から現在に至るまで稼働中です。主な定常業務は以下です。
クライアントワークの稼働
メンバーレイヤーの編集者の場合、コンテンツディレクターとしての稼働がメインになります。クライアントとやりとりし、コンテンツを納品するために発生する実働を担います。勘違いされやすいのですが、コンテンツディレクターは自分で記事を書くことは少ないです。
マネージャーやシニアレイヤーになると、コンテンツディレクターとして稼働することもありますが、PM(プロジェクトマネージャー)として案件にアサインされるようになります。
こちらはコンテンツディレクターをトラブル発生時などにサポートしたり、案件全体の進捗を管理し、つつがなく納品を完遂する責任を負ったりする立場になります。
なお、「Workship MAGAZINE」の記事広告の企画や執筆をしれっと担当したこともあります。
株式会社GIGの社風、社員の士気
GIGのバリューがしっかり社内に浸透していて、一人ひとりがそれを体現しているような会社、というのが一番的確なまとめになりそうです。
まず、GIG社員の平均年齢は28.8歳とかなり若いです。
若いメンバーで構成されているベンチャーの中には、残念ながら「サークルのノリ」「学生気分」「馴れ合い」で仕事を進めているケースもあるんですが、GIGではそういう意識で仕事をしている人は皆無のように感じています。
入社直後は一人一人のメンバーがビジネスマンとしての基本を当たり前のように実践できていることに驚きました。
Slackのレスポンスが早い、質問をするときはしっかり必要事項を整理してから然るべき人に投げる、指示を出すときは丸投げせず過不足のない共有を行う、とかですね。基本と言いつつ、それがおざなりになっている会社が多かったので……。社内全体でそれらが当たり前になっていることで、業務上のコミュニケーションコストやストレスが発生せず、業務に集中することができます。
また、仕事に対する意欲が高くて優秀な同年代が多いので「自分も現状に満足しないでもっと頑張らなきゃな〜」と刺激を受ける機会が多いです。
メンバーそれぞれが自分なりのプライドや流儀、仕事への目的意識を持っていて、GIGという環境を活かして自発的に働いているように見えるので、業務における甘えや妥協がないのも大きな特徴かもしれません。
かといって、社員同士がギスギスしてるとか、オフィスの雰囲気が殺伐としているということもないのはすごいことだと思います。
部署やレイヤーを超えた雑談や交流も生まれつつ、メリハリ持って働くという絶妙なバランス感もGIGの社風かもしれないですね。
株式会社GIGの就業環境
週3まで在宅勤務可能で、週2は出社もしようね〜というルールになっています。オフィスに出社する場合は電車のラッシュを避けるという意味で時差出社(定時は10時始業、時差の範囲は8時〜11時)も認められています。私は休み明けの月曜日や天気が悪い日は在宅勤務して、なるべく元気いっぱいでお天気が良い日に出社しています。
PCは会社が入社のタイミングで貸与してくれます。macかWindowsを選択できて、macを選択したら私用macよりもよっぽど良いモデルを貸与されてハッピーです。
服装は自由です。私はマジでプライベートと変わらない私服やお気に入りの靴を履いていきますが、「おしゃれだね〜!それどこの?」という会話が生まれるくらい寛容です。
オフィスはとってもおしゃれです。下記の記事でVRオフィス見学ができるのでぜひチェックしてください。
部署によっては固定席なんですが、私はフリーアドレスの席(もちろんモニターあり)で作業しています。リバーサイドという作業スペースはその名の通り隅田川が目の前で流れているのでコンクリートジャングルに疲れた人にもピッタリです。
個人的にはオフィスグリコが導入されているのがめっちゃ嬉しいです。おやつやアイスを現金かPayPayで購入できるGOD福利厚生ですが、長時間編集作業をするときはジャイアントコーンを食べて口の周りをチョコまみれにして働いています。
あと、男子トイレはわかりませんが女子トイレの便座がちゃんとベリーホットなので寒い冬でもヒヤッとせず安心です。
株式会社GIGの人事評価・待遇
クォーター(=3ヶ月)ごとに上長と面談をします。面談の中で築きたいキャリアの方向性や挑戦したいこと、現状の弱みや課題点などを話しながら個人目標を決定し、クォーター終わりにそれをどれくらい達成できたかで評価する仕組みになっています。
給与テーブルやそれぞれのレイヤーに求められる能力や責任範囲などの定義は全て社内のポータルサイトで公開されているため、それらを参考にして「まずはこのレベル感に到達できるようにしようかな」と考えることもできるかなと思います。
また、「事業拡大に対してプラスな影響を与えるメンバーである」と認められれば新卒だろうが中途だろうが年次に関係なく爆速で昇進させてもらえます。入社時はエンジニアだったけど途中からデザインへの興味関心が本格的に増し、上長の協力的なサポートのもと職種をデザイナーに変えて、そのまま成果が認められてアートディレクター/マネージャーになったメンバーの例もあります。
成果を出しても人事評価に繋がらない、もしくはステップアップの機会を得にくいという不満や悩みはしばしば聞かれますが、そういう面においてGIGは積極的にチャンスを与えようとする企業だと思います。
入社時の給与交渉については職種と求職者の希望額を確認した上で社内水準と照らし合わせつつ、経験者の場合は特にこれまでの職歴や期待も含めてGIG側も最大限調整してオファーしている印象を受けます。特に私の給与額の決定はかなりやりにくい部分があったかと思いますが妥当な提示だったと思います。
給与査定は事業部KPIと個人目標をどれくらい達成したかで決定します。なお、個人目標はクォーターごとの評価面談でマネージャーと相談しながら設定します。
入社前と後でギャップを感じたこと
良い意味で裏切られたことですが、残業がマジで少ないです。
これまでの経験上、募集要項などに記載がある「残業時間少なめ」系の文言は全く信用できなかったんですよね。しかも、GIGはまだ創業7年目の成長期にあるベンチャー企業だったので、どうしても残業とは不可分だろうな……と多少覚悟して入社しました。
それなのに!!!!1ヶ月あたりの残業時間、累計5時間未満!!!!ちなみに激務になりがちなイメージを持たれるクライアントワークを担当し始めた今も定時帰宅しかしてないです!!!!!!
これは入社時点で業務経験がすでにあるからスムーズに対応できているという個別的事情もあると思いますが、それにしても少なくてびっくりしました。定時退勤できるおかげで毎晩APEXに興じることができています。ワークライフバランス万歳。
ただし、残業時間に関しては所属する部署によって左右される気がします。
GIGのSlackには退勤するタイミングに投稿する日報チャンネルがあります。私は退勤後にもそのチャンネルの投稿を見ることが多いんですが、やはり一部のエンジニアやデザイナー、サイト制作ディレクターは他の職種や部署に比べて残業多めな気がしています。納期がある業務の特性上仕方ないですね。
そのSlackチャンネルの投稿傾向を3カ月なんとなく眺めていた体感として、22時までには退勤しているように見えます。
あと、良い意味でのギャップとしてバックオフィスもしっかりしています。勤怠や社内申請系のルールやマニュアルがしっかり整っているので不安な気持ちになりながら対応する場面があまりないです。
悪い意味でのギャップはあまりないですね。というのも、入社前から「おそらくここがGIGの課題だろうな」と思っていた部分が入社後に「やっぱりこれが課題だ!」と答え合わせできたので自分としては想定内だった、という感じです。詳細は後述の章で触れます。
株式会社GIGで働くのが向いている人
社風の章でも少し触れたんですが、以下のような人はGIGと相性が抜群だと思います。
・何らかの「もっと良くしたい」という強い思いが仕事のモチベの根源にある。
・自発的に学べる人。学ぶことが苦痛ではない人。
・論理的に思考することが得意、もしくは苦ではない人。
・試行錯誤を厭わない。一度や二度の失敗でへこたれない人。
・自分の「やりたいこと」、「定常業務」以外の業務にも積極的に取り組める(これはGIGに限らずベンチャー企業全般で言えるかもですね)。
GIGで評価されて活躍している社員は共通して↑の特徴があるなぁと感じています。
株式会社GIGの課題
最後に、私がGIGの課題、弱みだと思うことを紹介します(以下個人の見解なので軽〜く読む程度にしてください)。
マネジメント層の育成
まずは組織拡大には欠かせないマネージャーの育成が急務になっていることがGIGの喫緊の課題かなと思います。
マネージャー(管理職)はプレイヤーとは求められるスキルや使う頭が異なるため、仕事ができる=マネージャーも務められる、というわけではないところが難しいなぁと思っています(専門職はプレイヤーの延長線上にあるため、指導面での難しさはあるものの、まだ務めやすいと感じています)。
実際、月に一度開催される全社会議の中でも提起されています。
これは、純粋にメンバーを育成して将来的にマネージャーやリーダーに任命させるという数的確保も方針の一つに含まれていると思いますが、どちらかというとマネージャーの水準底上げの方がよりGIGにおいては重要なのではないかと考えています。
GIGには現場での優秀な稼働を評価され、マネージャーを務めるメンバーがいます。ただ、これから社員の数が増え、部下の人数もどんどん増えた時にGIGが求める水準で「部下の稼働把握と数値の管理」ができる人はどれほどいるか?という点ではまだ伸びしろがあるのだろうな、と感じています。
社員数がさほど多くないうちは「その部署の業務について一番詳しくて、なおかつ実績も上げた優秀なメンバー」がマネージャーやシニアに就くのが最も多いケースかと思われます。少数精鋭の社員が在籍するフェーズにおいては個々の事業推進力が大きく、良くも悪くも「マネジメント」が多少不在でも何とかなってしまうためです。
しかし、社員数が100人と3桁を超え、もっと組織を拡大していきたいと考えるフェーズ(=多くの場合新卒採用を本格化するフェーズ)からは、入社してくるメンバーのタイプが多様化する傾向にあります。0→1で何かを生み出したり、前へ前へと引っ張るタイプだけでなく、主力事業となったサービスを安定的に運営するためのメンバーの採用も必要になります。これは「属人性ある事業モデルから脱却し、再現性ある事業モデルで企業成長を目指す」フェーズとも言い換えられます。
再現性を担保するには社内で定義されたスキルや思考、業務フローを浸透させることで事業部の数字目標の達成を目指す機能が必要になります。GIGはそういう意味で機能できるマネージャーの数をもっと増やした方がいいなと思いますし、おそらくGIG自身もそう考えていると思います。
この課題に対しては、対象メンバーが実務を通して少しずつ育成経験を積みつつ、GIG側が準備しているマネージャー研修をはじめとする複数の取り組みの中でマネージャー育成のノウハウを体系化できるとこまで持っていけたらだいぶ組織作りの礎は強靭になりそうだなぁと思っています。
あと、課題というよりGIG経営陣に質問してみたいことが一個ありますね!
若いマネージャーはそもそも自分自身の社会人歴が短く、ビジネスマンとしてまだ多くの伸びしろや改善点があることを自覚しているにも関わらず、他者の成長に責任を持つことを求められることへの葛藤に直面しがちだと思っています。その時、会社の誰が彼・彼女をサポートできるか?ということはこれまでの社会人生活でずっと気になっています。
つまり、「任命されたからには責任持って頑張ろう」という本人の意思とは裏腹に思い通りのマネジメントができない日々の中で、必要以上に自信を喪失したり、最悪の場合リーダーやマネージャーをもうやりたくないと思ってしまうような状況でのリカバリー体制について、GIGはどのように想定して設計しているのかめっちゃ気になりますね(そこの設計がないせいでマネージャー層を厚くしたいのにマネージャー層ばっかり離職するケースを目の当たりしたことがあるので😭)
メンバーのことは上長がサポートしてくれるけど、その上長をサポートするのは誰だ!?ってことですね。
社内における専門職の位置付けや稼働の定義
実はくろぎは「キャリアチェンジ&スキルアップ」を目的に2024年6月末でGIGを退職となります。基本的には入社当時に目指していたキャリアプランと現在理想とするキャリアプランに違いが生じてしまい、転職した方が最善の結果を得られると判断しての退職になるため、GIGのコンテンツディレクターとしての業務や環境に不満があったわけではありません。
ただ、社内でスキルアップの実感が得にくかった理由の一つに「専門職」に求められている役割や稼働領域が不明瞭だったこともあるかなぁと思います。
具体的には、自分は23年9月からメディア事業部のシニアとして稼働していましたが、「シニアだからこそ携われる業務・役割」がなかったと思っています。言い換えればシニアが担当できる仕事はマネージャーでもできるし、案件によってはリーダーやメンバーが担当することもあるため、正直メンバー・リーダーがシニアを目指す理由があんまりない状態のように感じました。
「専門職として求められているバリューが分かりにくいし、どんな稼働をすれば組織にとって良いんだろう」と悩むこともしばしばでした。そのため、「キャリアアップしたいからシニアを目指そう」というモチベーションが湧くように、
専門職が社内で期待されている稼働の定義(ちなみに私は退職前最後の評価面談でこれを知りました。社内周知&浸透が必要かも)
シニア以上が担当する工程の線引きやアサイン基準の見直し
などを改善するとより良い人事制度になりそうだなと思いました。(これはちゃんと退職時の面談で直接会社にも伝えています!)
メディア事業部では一緒に働いてくれる編集者・コンテンツディレクターの採用を強化しています
以上、GIGのあらゆる評判についてリアルな声をお届けしました。
自発的に記事を書いてる時点でGIGへの満足度が高い立場からの発信になってしまうので、どうしてもポジティブな情報多めになってしまいました。ボロクソな酷評を期待していた読者の方、申し訳ございません。
でも、この1万字超えの記事をここまで読んでくれてる時点で活字耐性めっちゃあるのでGIGの編集者に向いてますよ❗️(強引)
この記事を通して「GIGに満足している社員はどんな人なのか」「GIGに満足している要因は何だろう?」という部分の解像度が高まれば幸いです!
ここまで目を通して「やっぱりGIGで働くの楽しそう!」「私もGIGで働ける?」「他にはどんな社員がいるの?」「とはいえ、noteには書けないもっと踏み込んだ話とかあるんじゃないの?」と気になった方。
まずはカジュアル面談をおすすめします!
GIGではさまざまな職種で一緒に働きたい方を募集しています。
社員という形だけでなく、フリーランスの業務委託や学生インターンも可🙆♂️
GIG公式の情報であるGIG BLOGやWantedlyなどに目を通して理解を深めて応募するのも良しです。特に、メディア事業部では事業拡大に伴う編集者の採用を強化中です👏中途の方は下記よりどうぞ!
新卒の方は下記よりどうぞ!
「ちょっと面白いじゃん」「いい暇つぶしになったわ」と思っていただけたらスキ❤️お待ちしております😘 もし「スキじゃ足りねぇ…結構好きだわ…これが恋?」ってなった時はポテトSサイズを奢るつもりでサポートをお願いします。ポテト御殿の建立費として活用します。