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素材をもっと好きになる!工場見学で発見したこだわり
先日、私が所属するデザイン団体で工場見学を企画しました。
今回はその運営委員として参加し、参加者のみなさんと、素材について学ぶ機会をいただきました。
デザイナーにとって素材の理解は欠かせないもの。見本帳だけでは知り得ない「現場のリアル」に触れるため、足を運ぶ価値を改めて実感しました。
なぜ工場に出向くのか?
デザインにおいて、素材選びはとても重要です。
見本帳やカタログの情報だけでは、加工の背景や品質へのこだわりを完全に把握することはできません。
今回の工場見学では、実際の加工プロセスや工程を目の当たりにしました。その会社独自の技術や工夫がどのように素材の品質に影響を与えているのか、実際に作る過程を見ながら深く理解できました。
ちょっとした工程の説明の中に、いろいろなトライ&エラーを繰り返した結果の現在の状況を教えていただき、とても興味深い内容でした。
また、工場の担当者の方々がなぜ細かい仕様を確認するのか、なぜ特定の要求を「難しい」とするのか、その理由が作業工程を知ることで明確になりました。
「手間がかかるけれども必要な工程」や「技術の粋を尽くして作られる品質の高さ」など、ものづくりの裏側には多くの学びが詰まっていました。
アイデアの宝庫としての現場
工場見学は、私にとってアイデアの宝庫そのものです。
現場で見聞きする情報や技術は、デザインの発想を広げるヒントになります。製品が生まれる過程を知ると、単なる素材ではなく「生きた存在」としての魅力が感じられるようになるのです。
特に印象に残ったのは、工程ごとに道具の使い方。
装置そのものを見たことはあっても、実際に稼働しているところはなかなか目にできないもの。働く機械たちを拝見できるのは、普段のデザイン業務ではなかなか触れることのできない世界であり、非常に刺激的でした。
現場を訪れることで、素材への理解が深まるだけでなく、制作に関わる人々の情熱やこだわりを感じられます。その熱量は、デザイナーとしての自分にも大きな影響を与えてくれるものです。
まとめ
工場見学は、素材に関する知識を深めるだけでなく、ものづくりの現場に息づく工夫や情熱に触れる貴重な機会です。
見本帳やサンプルでは得られないリアルな情報が、デザインの幅を広げ、新しい発想を生むきっかけになります。これからもこうした機会を大切にしながら、デザインに活かしていきたいと思います。
ぜひ、皆さんも一度現場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
そこには、デザインを豊かにするたくさんの発見が待っています。
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