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子どもの笑顔を守るために知っておきたい おもちゃの安全性について

子どもへのプレゼントといえば、おもちゃ。
ただ単に、遊ぶためだけでなく、健やかに成長することを願ってプレゼントします。

おもちゃを選ぶとき、おもちゃでできる遊びも大切ですが、おもちゃの安全性も気を使うことが重要です。安全なおもちゃを選ぶことは、楽しい遊び体験だけでなく、子供たちの健康と安全を守る鍵となります。
ここでは、おもちゃの安全性について知っておきたいポイントを紹介します。

おもちゃの誤飲事故

「おもちゃの誤飲事故相次ぐ」と NHKのニュースがありました

ちなみに
玩具の安全性に関する国際規格としてISO8124が定められています。
ISO1824 シリーズは
①機械的・物理的特性
②可燃特性
③化学特性 についての基準を設けています。

この基準のもとになったのは、主に玩具の欧州規格であるEN 71。日本でも、これらの規格に基づき、日本玩具協会によってST基準が定められています。

日本のおもちゃの安全基準「ST」

日本でも、おもちゃへの安全基準がないわけでばありません。
日本玩具協会が定める「ST」規格です。
①機械的・物理的特性
②可燃特性
③化学特性 について明確な基準があります。
外部の検査機関での試験を求めていますので、STマークがついていると、「安全面について注意深く作られたおもちゃ」ということになります。

主なおもちゃのST基準

  1. 適応年齢: おもちゃには、使用対象の子供の年齢に適したものであることが求められます。年齢適応は、おもちゃの安全性を確保する上で非常に重要です。適切な年齢層が示されたおもちゃを選ぶことが大切です。

  2. 小部品の規制: おもちゃには、誤って飲み込んだり窒息の危険性がある小さな部品が含まれていないことが求められます。特に幼児向けのおもちゃでは、この基準が厳格に適用されます。

  3. 素材の安全性: おもちゃに使用される素材は、毒性がなく、子供たちの健康に悪影響を及ぼさないようにする必要があります。規格では、安全な素材の使用が義務付けられています。

  4. 耐久性と安定性: おもちゃは予測外の使用や落下にも耐える必要があります。特に乳幼児が使うおもちゃは、耐久性や安定性が確保されているかどうかが重要です。

  5. 規格マークの確認: 安全性を確認するためには、信頼できる機関が発行した規格マークが付いているおもちゃを選ぶことが重要です。これによって、製品が規格に適合していることが保証されます。

百貨店さんや小売店さんによっては、採用する際にこれらの基準に合格しているかを問われることがあります。

おもちゃの安全基準は任意

ただし、この安全基準は「任意」であり、なくても販売は可能です。

乳幼児(6歳以下)が口に触れて遊ぶおもちゃや、口に入る可能性がある おもちゃは、食品衛生法による検査をうけなければならないと、定められています。おもちゃ全体からしたらほんの一部です。

この食品衛生法による試験は先にあげた3つの試験うち
③化学特性にあたります。

EU圏でつかわれる CEマーク

もうひとつよくおもちゃでよく見るマークに CEマークがあります。このCEマークは、日本の基準ではなく、ヨーロッパの商品安全基準です。STマークとことなり、ヨーロッパで流通している商品には必ず付けられています。
そして、STマークとの違いは、メーカーが自主申告としてマークをつけることができるという点です。
STマークは、必ず別機関が検査をした内容を確認、承認しなければマークをつけることはできません。

ちょっとマークに注目してみる

「マーク」がついていないおもちゃもありますが、決して「安全ではない」と言う訳ではありません。あくまでもおもちゃを製造する側が購入いただく方により安心して購入していただきたいから…との「目安」としてマークを取得していると考えてください。

正直…STマークを取得するのにかなりの費用がかかります。ですので、弊社の製品のような販売数量が限られている製品の場合、とても費用がかさみマークの取得をやめようか…と考えることもあります。

プレゼントされる方やはじめておもちゃをご購入される方にも安心して手にとっていただきたいから。とSTマークの取得をつづけています。お客様に分かりやすく商品の安全をお伝えするためにマークの取得をしています。

実物で確認するポイント

おもちゃは、子どもたちが安心して楽しめる環境を作るために欠かせないものです。店先にサンプルがでていれば、ぜひ手に取ってじっくり確認してください。

尖っていて痛いこところはないか
飲みこめるような小さな部品が外れないか
ちぎれそうな物がついていないか
まきつきそうな部分はないか

確認をしてみてください。


でも一番は子どもが楽しく遊べるかどうか。
子どもはあっという間に大きくなってしまいます。
素敵なおもちゃとの出会いで、素敵な時間をすごせることを一番に!









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黒田弥生/プロダクトデザイナー
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