【詩】思いあがった私
どうすることもできない過去の出来事。
他人から与えられた恥辱。
不当に加えられた攻撃。
そしてそれらに対する私の怨嗟。
どんなに思っても、出来事が消えるわけではないのに
延々とベッドの中で私を辱めた者たちを
心の中で呼び出して、ひたすら怒りとぶつけて
叩きつづける。
溜飲がさがることもない。
気持ちが晴れることもない。
だが、連中をいたぶり続けなければ気が済まない。
いや、気が済むことすらないのに
惰性のように、彼ら彼女らを
なぶり続ける。
連中は、私の心の中の亡霊で
どんなに殴ったところで
私を哀れみ蔑むうすら笑いを
やめさせることはできないのに。
私の憤りや絶望が
募るばかりだとういうのに。
怨恨から逃れることはできない。
ならば徹底的に向き合おう
自身の劣情に
惨めな魂に
傲慢なる心に。
過去からの恨みの連鎖に
繋がれ続けよう。
どんなに辛くとも、それしか道はないのだ。
日々心のなかで繰り広げられる
恨みと後悔の葛藤の中でも
いつか何かが生まれるときがあるのだろうか?
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