「大丈夫じゃない」と言える私に。
子育てや介護、ダブルケアをしていると…本当にすることがいっぱいで、ときに、想定外のことが沢山重なることもあります。そんなとき…今は底なし沼の底にいるみたいに大変だから、これ以上状況の悪化はしないだろうと楽観視していたら…さらなる状況悪化に…重なるときは重なるし…どうしようもない事態に陥ることもあるのだなぁ…と痛感しました。
ところで…このような前置きをしたのは…
「受援力」という言葉があるそうですが…
あなたは、耳にしたことはありますか?
簡単に言うならば、受援力とは、困ったときに助けてと言える力のことだそうです。
そっか…困っていることって、相手から見えるわけではないので、「困っています!」と伝えないと、相手がまったくこちらの状況に気づいていない場合もありますね。特に色々なことが重なっている場合は、全体が見えていないと…1つ1つの困り事だけを見ている形だと、もしかしたら、相手からは大丈夫だろうと思われている場合もありますよね。
あなたは、受援力は…どうですか?
実は、私は「ちょっと困っている」や「これかも困るかも」というときは、周りに「今こんな感じで~。」と状況報告したり、あわよくば、何か困ったときにサポートしてもらえないかなと探りを入れたりできるのですが…
本当に困っているときは、SOSできないで、ひとまず持ちこたえようとギリギリの自分でいるような人です。
困っているときにSOSを出せる力…
そんな力が…あったらなぁ…
(これは、急にgetできる能力というよりも、少しずつ身につけていける力ですね。)
ふと、困っているときのことを考えたら…
「大丈夫?」と聞かれたら
「大丈夫。」と答えちゃうし…
「大変そうだけど、頑張って!」と言われたら
「頑張れないよ」と素直には言えずに…
「はい。」とか「ありがとう。」とか
相手に従う?あるいは、お礼の言葉を返している。
「無理しないでね」と言われて、
「そうですね」と返事しつつも…自分自身のスケジュールを見直したり、段取りを確認する感じで…仕方ない場合は結局…無理はしちゃってる…
なかなか人を頼るとか、甘えるとか…上手にできるものではないですね…
疲れているときこそ…
その言葉が嬉しいけれど、その言葉に甘えて、何か自分が楽になるようにお願いしたりできないのは、相手との距離感だったり、相手への配慮だったり…。
何より心配してくれている相手の存在やその気持ちが嬉しくて、それだけで、なんだか心が満たされたりするのですよね。
とはいえ、嬉しい気持ちになっても、状況が変化しないと解決しないのだから…、どう助けてほしいことを伝えるのかは大事なポイントになってきますね。
もちろん、「○○お願いします!」と言わなくても、「○○しようか?」と聞いてくれたり、そーっと代わりにしてくれていたりする。
そういう人もいますね。
自分のまわりにどのような人がいるのか、また、その人達がどれくらい自分が困ったときにお願いできるのか…そのことは、相手の状況によっても変化する部分もありますが…日頃の関係の中で、ちょっとリサーチできているととっさのときに、助かりますね。
大変なときに弱音を吐かないで頑張るより、弱音は吐いちゃって、ちゃんと助けてもらうことが大切。
「大丈夫?」と聞かれたときに
「きついから…ちょっと休んでいい?」や「休みたいから○○頼んでもいい?」など、自分の素直な状態やどうしてほしいかを伝えられるようになることが小さいようで大きな一歩ですね。
『受援力』という言葉、これからの社会において、ますます大切になってくる力です。
そして、その言葉が意味するように、助けてもらうことは、ステキなことであり、大切なこと。自分が幸せになれるための力として、困ったときに、助けてもらう『受援力』、少しずつ身につけていきたいですね。
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