【学級経営】「うまくいかない」を楽しめるプロジェクトアドベンチャー
こんばんは。
もうすぐゴールデンウィーク。学級も「色」が見え始めてきたころだと思います。「うまくいっているなぁ」と思う方もいれば「ちょっと大丈夫かな」とか「なんか悶々とする」と思う方もいるのではないでしょうか?
今日は、そんな「なんとなくいまくいっていない」と感じている方におススメのお話です。
1.土台の関係づくりの軸に「プロジェクトアドベンチャー」を!
この時期に感じる「なんだか学級がうまくいっていないなぁ」の原因の多くは
①子ども同士の関係性が薄い
②教師と子どもの関係性が薄い
の2つです。
でも、この2つをどうにかしようといろいろ焦ってやってしまうのは、さらなる悪循環を生む原因になります。それはなぜか。「まだ1か月」だからです。
何をどうやっても、「まだ1か月」。今必要なのは「がっつり目標決めてがんばるぞ~!」ではなく、
「楽しい!」 です。
そう、「楽しい」と感じている中で、教師と子どもの関係性や、子どもと子どもの関係性を「ほぐす」ことが何より重要。
その「関係ほぐし」に打ってつけなのが「プロジェクトアドベンチャー」です。
2.プロジェクトアドベンチャーの何が良いの?
さて、プロジェクトアドベンチャーの何が良いかと言うと…
「うまくいかない」を楽しめる ことですね。
エラーを楽しむ。。。これができる活動ってなかなかありません。
プロジェクトアドベンチャーは「エラーすることを前提にした」アクティビティーや「エラーがめちゃくちゃでる」アクティビティーが多くありますそしてそれを「みんなでゲラゲラ笑いながらできる」ことが魅力的です。
そう、うまくいかないほど楽しい という不思議な魅力があります。
3.この時期におススメのプロジェクトアドベンチャー
さて、関係ほぐしにおススメのプロジェクトアドベンチャーを3つ紹介します。
①ハブ・ユー・エバー
・まず、円になって全員イスに座ります。
・フルーツバスケットの容量で、お題を出し、それに当てはまる人が立ち上がって違う席に移動します。
・これを繰り返します。
このアクティビティーの良さは「全員座る場所がある」という安心感です。
その安心感がありつつも、座る場所を探すワクワク感もあります。そして、自分が立ち上がっているとき「立ち上がっている人は自分と共通点がある人」なんですよね。それが安心感にもつながります。
②キャッチ
・円になって座ります。
・右手の人差し指の指先を、右隣の人の左手の掌の上に置きます。
・左手は開いておきます。
・教師の「キャッチ」の声で、左手で隣の人の人差し指をつかみ、右手はつかまれないように逃げます。
・「キャッチ」以外にも「キャベツ」や「キャンディー」などのひっかけも入れていきます。
このアクティビティーは、エラーが基本になります。右手も左手もうまくいくことはほとんどありません。「ほぼ全員が失敗する」からこそ、ゲラゲラ笑いながらできます。そして、ちょっとしたスキンシップがあるというのもポイント。やはり、人と人の触れ合いによって得られるものは、何にも代えられないものがあると思います。このアクティビティーで、一気に関係性がほぐれます。
③復活じゃんけん列車
・じゃんけん列車と基本ルールは同じです。
・じゃんけんで負けたら、先頭の人だけが相手の列の後ろにつきます。
このアクティビティーは、基本的に終わりません(笑)
列が一つになる=全員に勝つ ということだからです。
このアクティビティーは、勝ったり負けたりすることが繰り返されるので「勝っても負けても気にならない」アクティビティーです。たくさん勝ってたくさん負けて、楽しみながら関係ほぐしができます。
おわりに
このように、プロジェクトアドベンチャーを取り入れることで、年度初めに必要な「関係ほぐし」がしやすくなります。良い関係性を築くためには、まずは「ほぐす」ことが大切です。固いままに作り上げようとするからうまくいかなくなるわけですね。関係ほぐしは、「土づくり」のようなものですね。柔らかく良い土を作ることが、その後の生育に大切です。
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