Kuro-t@体育と学級経営を語るnote

体育好きな公立小学校教員。体育授業づくりと学級経営のことを中心に、日々の実践で感じていることを書き綴ります。

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【自己紹介】教師としてKuro-tが大切にしていること

はじめまして。 Kuro-tと申します。公立小学校で教員をしております。妻と3人の子どもとの時間を何よりも大事にしている(つもりな)生活をしています。 教師になって十数年たちました。 これまで、いろんなことをやってきましたが、ここ数年大切にしていることは 「教育は与えるものじゃない。子どもと創るものだ。」ということです。 具体的にはどういうことか。それをこのnoteで書いていきます。 1.TeachではなくEduce 『教師』は "Teacher" なわけですが、『教

    • 【体育 ネット型】4年生「バウンドボール」

      こんにちは。 先日、Xで「バウンドボール」についてのポストをしたところ、なかなか好評でしたので、改めて詳しく解説をしようと思います。(Xのリンクの下より始まります。) 1.ゲームのルールバウンドボールのルールは以下の通りです。 2.ボール操作技能の面から見たバウンドボールバウンドボールで狙っているボール操作技能は ①両手で強く打ちつける ②落下点に入ってキャッチする の2点です。 ①両手で強く打ちつける 両手で強く打ちつけることはなぜ大切なのでしょう? それは「投能力

      • 【体育】(実践編)3年生ゴール型「みんなで『突破!』シュートゲーム ~invasionを軸にしたゲーム単元~

        さて、単元考案までのお話に続き、実際にどのようなねらいでどのように授業を行ってきたのかをお話しようと思います。 (単元考案までのお話はこちら↓) 1.概要本単元のゲームは、この画像のようなルールで行いました。 このゲームのポイントは ・全員がボールを持って攻める。 ・走ってボールを運び、突破(invasion)する。 ・3回の突破(invasion)の場面がある。 ・味方の動きに合わせた状況判断ができる。 です。 まずは、この4つのポイントについて話し、それから、単元の進

        • 【体育】(単元考案までのお話)3年生ゴール型「みんなで『突破!』シュートゲーム ~invasionを軸にしたゲーム単元~

          こんにちは。 ゴール型ゲーム、みなさんはどのような授業を行っていますか?バスケットボールですか?サッカーですか?ハンドボールですか? 私も、そういった「既存のスポーツ」を軸にゲームの授業を構想してきました。しかしながら、中学年を考えたときにどうしても何か「越えられない壁」のようなものを感じていました。それを初めて越えられたような思いをもつことができた単元。今日はそんなお話です。 1.ゴール型ゲームの「中学年の壁」今までゴール型ゲームを行っていて、私が感じていた「中学年の壁」

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        【自己紹介】教師としてKuro-tが大切にしていること

          【体育】運動そのものの良さを大切にする体育

          こんにちは。 さて、体育の授業、子どもたちのために、ああでもないこうでもないと様々な工夫をしながら取り組んでいる先生方も多いと思います。 でも、ちょっと待ってください。 その工夫、「その運動がもつ面白さ、良さ」を削ってしまってはいませんか? もっと「その運動がもつ面白さ、良さ」を引き出しながら体育やりませんか? 今日はそんなお話です。 1.運動の面白さを消してしまう体育とある体育館。 小学4年生がポートボールの授業をしています。 「全員が楽しめるようにルールを工夫だ!」 そ

          【体育】運動そのものの良さを大切にする体育

          【体育授業の微細技術】跳び箱運動の基礎感覚づくり

          こんにちは。 今回は「跳び箱運動」における基礎感覚づくりの運動についてお話していきます。 跳び箱運動で広げていきたい感覚と、そのための運動について、少しでもお読みのみなさんのお役に立てられたらとまとめました。使えそうなものはぜひどんどん使ってください。 1.跳び箱運動で育てたい感覚マット運動で育てたい感覚については、以下の記事にまとめました。 跳び箱運動も基本的には同じです。そこに加えて、「フワッ」という遊びの感覚を味わわせていくことがとても重要になります。(カイヨワの言

          【体育授業の微細技術】跳び箱運動の基礎感覚づくり

          【体育】マット運動の基礎感覚づくりの運動

          こんばんは。 前回の記事の続きです…。 今回は、実際に行っている基礎感覚づくりの運動について、簡単にご紹介します。今回は、メモ程度のつもりなので、図は載せていません。図や動画は、検索するとすぐ出てきますし、体育を指導している方なら知っている動きだと思いますので、割愛させてください。 今回は中学年(さらに言えば3年生よりです。)での実践で実際に行っているメニューを載せています。それぞれのメニューの行い方の他に、指導の微細技術を「☆」として載せました。声掛けや見取りの一助にな

          【体育】マット運動の基礎感覚づくりの運動

          【体育】マット運動で大切にしたい基礎感覚

          こんにちは。 ここ最近、【パルクール体育】シリーズを書いていました。その中で、マット運動の単元があったわけですが、その中でも行っていた基礎感覚づくりの運動の選び方や見取り方、声掛けのポイントなんかを記事にしてみようと思い、書き始めました。今回は「そもそも、どんな感覚を意識したらよいか」ということについて書きました。(併せて、パルクール体育の記事も、もしよければご覧ください。) 1.どんな「感覚」に気づかせていきたいかさて、「基礎感覚づくり」と言いましたが、さて、マット運動に

          【体育】マット運動で大切にしたい基礎感覚

          【パルクール体育】授業実践編③<マット運動単元(前編)>

          こんにちは。 前回は、年度初めのパルクール単元について書きました。 年度始めのパルクールが終わったら、次は各器械運動を年間を通して行っていきます。 「年間を通して」というのは、各単元の間に、ボール系や水泳などの他の領域が入るという意味です。 では、実際のマット運動単元についてお話しします。 (※書いてみたら長かったので、前後編に分けて投稿します。) 1.単元計画年度始めのパルクール単元を経て、子どもたちは「新しいことを考えてやってもいいんだ」という意識が少し芽生え始めてい

          【パルクール体育】授業実践編③<マット運動単元(前編)>

          【パルクール体育】授業実践編②<年度初めのパルクール単元>

          こんにちは。 【パルクール体育シリーズ】も4つ目となりました。前回は、パルクール体育の年間計画のお話をしました。 これを受けて、今回は、年度初めに行うパルクールの単元についてお話します。 1.単元計画まず年度始めに行うパルクールの単元は、以下のような計画になります。 2.それぞれの時間の授業①コース作りとコース慣れ まずはじめの時間はコース作りから始めます。コースはこの図の通りです。 マットや跳び箱を出すので、マットの運び方や跳び箱の運び方についても、この年度始めの

          【パルクール体育】授業実践編②<年度初めのパルクール単元>

          【パルクール体育】授業実践編①<年間を通じた単元計画>

          こんばんは。 パルクール体育シリーズも第3弾。 これまで、「私が感じる器械運動のモヤモヤ」「パルクール体育の魅力」と2つお話してきました。 今回はいよいよ授業実践の話が始まります。 今回はその初めとして、大単元全体の計画と、それぞれの小単元の大まかな計画をお話しします。 年間を通じた「パルクール体育」の単元計画さて、初めに話すのは、年間を通じた単元計画です。 パルクール体育は、ただパルクールを行うだけの単元ではなく、パルクールに軸足を置きながら3つの器械運動(マット、鉄棒、

          【パルクール体育】授業実践編①<年間を通じた単元計画>

          【パルクール体育】パルクール体育の魅力

          こんばんは。 前回は、器械運動のもつジレンマから、パルクール体育を考えたきっかけについてお話しました。 それを受けて、今回は改めて「パルクール体育の魅力」をお話します。 1.だれでも「できる」を味わえる。 パルクール体育の魅力をまず一つ挙げるとすると 「全員が できる を味わえる」ことにあると思います。 パルクール体育では、パルクールの目的を「自分なりにカッコよくクリアしていくこと」に置きます。「○○の技をおこなう」のではないのです。 そうです。「コースを全てクリア

          【パルクール体育】パルクール体育の魅力

          【パルクール体育】器械運動への私のモヤモヤ  ~パルクール体育が生まれたきっかけ~

          こんにちは。 夏休みに入ってやっと落ち着くことができ、こうやってnoteも書くことができています。 さて、今日は「なぜ私がパルクール体育を実践しているか」という、私の実践の原点について、「器械運動へのモヤモヤ」という視点からお話してみようかと思います。 ただ、やみくもに器械運動批判をしたいわけではなく、器械運動自体の魅力や有効性を自分なりには大きく感じています。ただ、実践していく上でどうしてもぶつかってしまうモヤモヤがあり、ここで整理しておきたかったのです。 ご興味があれば、

          【パルクール体育】器械運動への私のモヤモヤ  ~パルクール体育が生まれたきっかけ~

          【体育授業の微細技術】集合での微細技術②「集合の位置と教師の立ち位置」

          こんにちは。 【体育授業の微細技術】シリーズ、集合での微細技術2つ目は「集合の位置と教師の立ち位置」です。 何気ないこれらの「位置」にも、少し気を配るだけで授業のしやすさが大きく変わります。 では早速。。。 1.集合させる位置授業のはじめやめあての確認、最後の場面など、集合させることがありますね。さて、子どもたちをどこに集合させるのが効果的でしょう?はたまた、可動式ホワイトボードであれば、どこに置くのがより良いでしょう? それは「気になるものが視野に入らない場所」です。

          【体育授業の微細技術】集合での微細技術②「集合の位置と教師の立ち位置」

          【体育授業の微細技術】「集合での微細技術①」 列をつくらない集合

          こんばんは。 Twitterで、【体育授業の微細技術】シリーズの発信を始めてみています。 https://twitter.com/edulabo_kuro_t?t=CcXbn1i7RHO77GrKJAaDUw&s=09 きっかけは、地域の先生方向けの体育実技研を開催したことです。若手の先生方にいろいろと教えている中で、自分の中では当たり前にしていたことの中にもとても大切なことがたくさんあることに気づきました。それはとても「微細」なものではありますが、そういうちょっとしたこ

          【体育授業の微細技術】「集合での微細技術①」 列をつくらない集合

          【学級経営】平熱学級経営①「完璧人間でいない」

          こんにちは。 先日、こんな↓記事 を書いたので「平熱」な学級経営について書き綴ってみようかなと思い、このシリーズをスタートさせてみました。 さて、第1回は「完璧人間でいない」ということについて書こうと思います。 1.昔とは教師の見られ方(立ち位置)も変わったさて、教師といえば「立派な人間として子どもたちの前に立たなければ」と思いますよね。 しかし、私は、「今の時代ではそれは教師も子どもも保護者も苦しくなる」と思っています。 それはなぜか。 「教師の見られ方が、時代とともに

          【学級経営】平熱学級経営①「完璧人間でいない」