見出し画像

抵抗をやめると人生はよくなる『平均思考は捨てなさい』

苦しみの絶えない、いびつな世界


この世界には苦しみがあふれているように見えます。
ニュースやSNS、人からの情報は苦しいものばかりで、
自分に起きるのも苦しい出来事かもしれません。

この世界はなぜこんなにもいびつに見えるのでしょうか?

その一つの理由として、

学校や会社など社会全体で「常識」「普通」
という「平均」を量産しているというものがあります。

トッドローズ著『平均思考は捨てなさい』では面白い事例が紹介されています。

アメリカ軍の戦闘機の設計者は、
コックピットをより最適な設計にするため、
4063人のパイロットに対して、
10項目(身長、胸回り、腕の長さ、など)を測り、
「平均的なパイロット」を割り出しました。
結果、
その10項目すべてが平均の枠内(平均からの誤差が30%以下)
にあてはまるパイロットは一人もいませんでした。
項目を3項目に限定した場合にも3.5%しか平均の枠内には当てはまりませんでした。
つまりこの実験から分かったのは、
「平均的な人間」など存在しないということです。

「平均的なパイロット」に合わせて作られたコックピットを作ろうとすると、「誰にもふさわしくない」コックピットができあがってしまうのです。

苦しみの絶えない世界を解消するには、
アメリカ軍でのコックピットの設計の例が参考になります。

その解決策とは、

存在しない平均をめざすことをやめることです。

「平均」「普通」「常識」これらに従っていても幸せにはなれません。

「平均」「普通」「常識」これらをもとに設計された社会のシステムは、
平均的なパイロット基準で作られたコックピットと同じように、
誰にもふさわしくないシステムなのです。

世間体を気にし、平均的な人間を目指すのはやめましょう。
そのような平均を目指す意識が、いびつな世界を作っていると知りましょう。

自分が変わる=世界が変わる

です。

次章では、慣れ親しんだ「平均を目指す」という習慣を手放す方法を考察していきます。

息がしたいなら息をする


前章で、平均を目指すのをやめることが、いびつの世界を脱し幸せになる方法と言いました。

ですが幼少期から、親や学校によって強度の高い洗脳を施され、
「平均的であれ」と刷り込まれた私たちですから、
その習慣を捨てるのは容易ではありません。

なので、ここからはその洗脳を解いていく具体的な手段を紹介していきます。


あなたは、日常で「これがしたいな」「これをやってみたいな」
と思うときはありませんか?

そしてそれを実行に移せているでしょうか?


とっさに何かに興味がわいたとき、
「でも会社を休んで小言を言われたら嫌だし」
など、何かしらの現状を維持する思考がわいてきて
結局行動に移せないということがありませんか?

もしある場合、これは、
ホメオスタシスという現状にとどまろうとする働きによって、
行動しないほうを選択していることの結果です。

本心ではやりたいことがあっても、
洗脳された思考によって、「本当の自分」でいることを自分自身で制限しているのです。

あなたは幸せになるために、
「本当の自分」でいることを制限することをやめましょう。

制限するというのは、
「本当の自分」でいるという流れに抵抗するということです。
川の上流に向かって歩いているイメージです。

つらいのに結果は伴わず、幸せからは程遠い現実を体験することになります。


逆に、流れに従うと物事はうまくいき幸せな毎日を送ることができます。


直観に従いましょう。
思考でいちいち判断しようとすると行動を起こせません。
邪魔が入るからです。
思考するのは動き出した後です。


息をしたいように息をして、
トイレに行きたいときにトイレに行きますよね?

これらを我慢(抵抗)すると、病気になったり、命を落としたりします。
我慢する時間が長いほど、ひどい目に合うのは理解できると思います。

やりたいことをやらなくても、呼吸や排せつほどすぐにダメージを追わないと考えるかもしれません。

ですが同じことです。
何かしらの不調になってあなたを苦しめることになります。

その苦しみは「早く本当の自分になって」というメッセージです。

早く受け取りましょう。
窒息する前に。

自分を解放する


焦らせる言い方をしてしまったかもしれません。
ですが、本意ではありません。

人それぞれ段階があり焦る必要はありません。

いま苦しんでいて、洗脳から抜けられないなら、
「今はその経験をすることが、必要なんだ」と感じ、
今は苦しみ倒しましょう。
いつかは自分を解放できる時が来ます。

少しずつでも自分を解放していきましょう。
自分で自分を制限する判断を手放していきましょう。

すると、
あなたというパズルのピースが世界に解放され、パチッとはまり、
世界という絵はより調和のとれたものになるでしょう。


参考

『平均思考は捨てなさい』
(Amazon)

(楽天)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?