現状を破壊しよう
破壊と創造
破壊と創造と言った時、
創造は良いもの
破壊は悪いもの
という印象を抱くかもしれません。
しかし、双方に良し悪しはなく、
どちらも等しく必要で尊いものです。
今日はどこに破壊について考察していきます。
破壊=悪か
破壊にはなぜ悪い印象があるのでしょうか?
破壊という言葉から連想されるものは何でしょうか?
戦争
災害
倒産
などでしょうか。
これらは人生においてできれば避けたいものでしょう。
確かにこれらは生存を脅かす存在です。
創造は生を、
破壊は死を、
それぞれ連想させる要素を持ちます。
死を恐れるのは生物の基本的なプログラムです。
破壊=可能性の拡大
一方で、破壊には、
成長
進化
挑戦
革命
などのように可能性を広げるという要素もあります。
今までのものを一度壊し、
新しいものになる可能性を作るのです。
新しいものになるためには、
一度現状を手放す必要があります。
大きく成長したい時、
持っているものを捨てて余白を作らなければ、
新しいものは入ってきません。
捨てずに成長しようとする時は、
それほど大きな成長は望めないでしょう。
私たちが自分を構成するためにもつ資源(気力、体力、時間など)は有限だからです。
何にどれくらい資源を割くかは慎重に選ぶ必要があります。
大きく成長したいとき、
つまり、現状が離れて新しい自分になりたい時、
一度、今までの自分を壊す必要があります。
価値観、選択の基準を一度リセットし、
新たに望むものにカスタムし直す必要があります。
一度作った作品を、一旦バラバラに破壊し材料を新たに使えるようにする必要があるのです。
壊さずに、今余っている材料だけで何とか新しい作品を作ろうとすると、ちょっとした変化はできるかもしれませんが、大きな進化をすることは難しいでしょう。
材料が足りないのです。
しかし、一度破壊すれば、
使える材料が増えます。
破壊は、より大きな変化を可能にします。
環境を変える
では、大きな進化を経験したいと思った時、
どのように自分を破壊すればよいでしょうか?
その一つが引っ越しです。
遠ければ遠いほど良いでしょう。
引っ越しをすると、
気候、人間関係、生活スタイル、スケジュールなどが一変します。
国を変えれば言語や法律も変わります。
今までの自分のやり方を維持することのほうが難しいです。
引っ越しは今までの自分の生活パターンを特に意識しなくても破壊することができます。
気候が変われば起きる時間、寝る時間、服装が変わりますし、
職場が変われば人間関係や体への影響、スケジュールが変わります。
変化を上げればきりがありません。
新しい土地で生きるとき、
過去の自分にとらわれず、
柔軟に状況を捉え、それに合わせて変化することが求められます。
何か達成したい目標がある場合、
土地に目標を助けるような要素がなくても、
目標達成を進める習慣を取り入れることは容易になるでしょう。
習慣は、
慣れて凝り固まると、変えるのが容易ではありませんが、定まっていない状態だと比較的容易に操作できるからです。
ここで重要なのは、
習慣が定まっていない状態で(引っ越したてのとき)、どんな自分でありたいか目的付けをすることです。
せっかく、既存の自分を破壊して、
何にでもなれる可能性を手にしたとしても、
どんな自分でありたいかという目的地が定まっていなければ、
理想の自分に出会うことはできないでしょう。
曖昧さを維持しているときに、
どんな形に固まりたいかをしっかりと決める必要があるのです。
変化を望む時、
以下を自分に問いかけてみてください。
どんな自分でありたい?
その自分は現状の生活を続けて手に入る?
もし手に入らなそうなら、
思い切り破壊する勇気が必要かもしれません。
そして、破壊の後、
どんな自分でありたい?
どんな行動が自分をそこに連れて行く?
この問いかけによって、
破壊のあと、
可能性を広げたあなたは、
より理想的な自分を創造することができるでしょう。